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作者: 豆苗4
掲載日:2025/01/26

目が私を狂わせる。

あの目が、私を!


目に見えないもの。

サンタ。

あそこに立っている少女。

隣のサナトリウム。

泣いているおじいさん。

首を絞められてニタニタ笑っている老婆。

気の触れたおばさん。

首を傾げた赤ん坊。

目、目、目。

目という目。

数多もの目。

ひとつの目。

こっちを見るのをやめろ!

と言っても、もう遅いのだ。

肝心な事はいつも

始まる前にはすでに終わっているものだから。


そんな目などどこにも無いのだ。

あるのは、うずらの卵の殻だけ。

あとは、とかげの前足、ヘビの鱗

魔女の指輪、どす黒い血で染まったガードレール。

あの目さえなければ私は地べたを這うことはなかったのだ。

本当にそうだ!

済んだことは、未だかつて起きていなかったこと。

そうだと言ってくれ、私の兄弟。

サンタが赤い帽子をかぶるのは、月の影から身を隠すため。

うそだ。

そんなちっぽけな理由なはずがない。

くじら、ちょう、カメレオン。

服がずたずたに裂かれたとしても、

苔が墓前に飾られたとしても、

鏡は月を示し続けるだろう。

赤い肉が食べられた。



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