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第1話 プロローグ

  『マニフェスト・デスティニー』というVRMMOを事前ダウンロードしたおかげで俺はリリース直後にダイブインすることができる。


  このゲームは所謂開拓ゲームというやつで、この未開拓の世界を開発するのが目的になっている。しかし、大体のゲームとは違い、個人で開拓するのではなく、村長として開拓団を最初から率いるのが注目される点だ。他のプレイヤーと合流して初期の開拓団を大きくすることもできるらしいが、正直最初ぐらいは自力で開拓をしたい。


  「コネクト『マニフェスト・デスティニー』。ダイブイン!」


  言い終わったと思った瞬間、頭にかぶっていたVRヘルメットが俺の意識を電脳世界へと移した。


  『マニフェスト・デスティニーへようこそ。この未熟の世界では長い年月をかけ、死者が出るたびに発生する瘴気の累積による強化された魔物の猛攻に耐えられない国が最近では続出しており、人類滅亡の危機に瀕していると判断されました。その為、創造神がテコ入れとして貴方たち開拓者を開拓神の使徒として送ることに決めました。

   ではゲームを始めるための初期設定を始めます。貴方の名前を教えてください。』


  突然辺り一面が雲の上のような場所に来たと思ったら、羽ついているきれいな女性に話しかけられた。たぶん天使だと思うが、どうやらゲームを始める前の設定をここでするらしい。


  「アウスだ。よろしく頼む。」


  『アウスで間違いないですね?』


  「そうだ。」


  『個体名アウスで登録いたしました。続きまして、貴方の種族を選んでください。注意点として、貴方と同じ種族を開拓団として率いることになります。』


  途端、四つのウィンドウメッセージが選べる種族を説明兼選択肢として現れた。



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 種族:人間

 説明:『マニフェスト・デスティニー』では最も多い種族。年中発情していると思われており、出生率      は一番高い。寿命は二番目に短命。適性の平均値は他の種族よりも若干低いが、すべてに一定      の適正があり、稀に他の種族とも引けが取れない天才的な適正をもつ個体も現れる。


 適正: 物理:C⁻ 魔法:C⁻ 生産:C⁻

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 種族:獣人

 説明:『マニフェスト・デスティニー』では二番目に多い種族。一年のうち、一つの季節でしか発情し      ないが、多産なため、早く増える。しかし、寿命が他と比べ一番短いため、人間よりも数が少      ない。物理の適性は他の種族よりも圧倒的に高いが、他は壊滅的である。獣神の加護を得られ      た個体が稀に現れ、その個体の物理適正はさらに高い。


 適正: 物理:A 魔法:D 生産:D

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 種族:エルフ

 説明:『マニフェスト・デスティニー』では最も少ない種族。年に数回しか発情せず、妊娠確率が低い      ため、出生率は一番低い。その代わりに寿命が一番長い。魔法の適性は他の種族よりも圧倒的      に高いが、他は壊滅的である。精霊神の加護を得られた個体が稀に現れ、その個体の魔法適正      はさらに高い。


 適正: 物理:D 魔法:A 生産:D

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 種族:ドワーフ

 説明:『マニフェスト・デスティニー』では二番目に少ない種族。お酒を飲まないと発情しないが、妊      娠確立が低いため、出生率が二番目に低い。その代わりに寿命が二番目に長い。生産の適性は      他の種族よりも圧倒的に高いが、他は壊滅的である。生産神の加護を得られた個体が稀に現       れ、その個体の生産適正はさらに高い。

 適正: 物理:D 魔法:D 生産:A

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  うーん、正直他のプレイヤーと協力して遊ぶのならまだしも最初は基本ソロで遊ぶ予定だから種族:人間しか選択肢はなさそうだ。物理か魔法は戦闘用だと思うからどちらかあれば大丈夫だと思うけど、生産が無いと開拓結構難しいように感じる。後出生率が一番高いのも開拓団員が多少減ってもリカバリーがききそうな感じがする。


  よし、決めた。種族:人間にする。


  「俺は種族:人間を選択する」


  『では続きまして、貴方のスキルを三つ選んでください。』


  今度は大量のスキルのリストが表示されたウィンドウメッセージが現れたが、今回が無く、スキル名から効果を想像するしかなかった。


  まずスキルリストを何度かスクロールして眺めていたが、大きく五つの種類に分けることができそうだ。


  まずは物理スキル。物理適正に関係ありそうなスキルが並んでおり、各武器に対応したスキルや、身体能力を上げるスキルなどがあった。


  つぎに魔法スキル。魔法適正関連のスキルで、各属性に対応した魔法のスキルや、MPや精神等、魔法と関係ありそうな能力を上げるスキルがあった。


  三つ目に生産スキル。生産適正関連のスキルで、〈木工〉や〈鍛冶〉といった生産スキルや、生産成功率やクリティカル率を上げるスキル等、生産と関連深そうなスキルがあった。


  四つ目に耐性スキル。〈物理耐性〉や〈魔法耐性〉といった物理スキルと魔法スキルに関連しそうな耐性スキル以外にも、〈麻痺耐性〉や〈飢餓耐性〉などといった状態異常耐性などもあった。


  最後にその他スキルというか、知識スキルなどがある。最大の目玉として定番の〈鑑定〉があり、〈魔獣知識〉や〈植物知識〉など、ゲームをさらに理解するためのスキルがあった。他にも、採取スキル等微妙に当てはまらないスキルなどもある。


  とりあえず、今のままだと情報が足りない。天使に質問してみてからスキルを決めよう。


  「ちょっと質問してもいいか?」


  『はい、なんでしょう?』


  「今選んだスキルって先に使ってみたり、一つだけでも先に確定して使ってみてもいいか?」


  『スキルの試し打ちや、一つのみを決定することはできません。三つすべて選んでから初めて使えます。』


  「そうか、残念だ。じゃあ次の質問。スキルは今ここでしか習得できないものなのか?それともゲームが始まって下に降りた後もスキルは覚える事はできるのか?」


  『初期設定以外でもスキルを習得することは可能です。しかし、どのように習得できるのかは教えられません。』


  「ふむ。じゃあゲームを開始した時に率いる開拓団のメンバーはスキル覚えているのか?っていうかそもそもスキルを覚えられるのか?」


  『はい、開拓団員以外でも、『マニフェスト・デスティニー』では全NPCがスキルを覚えることは可能です。』


  「なるほど、十分だ。ありがとう」


  とりあえず、ゲームが開始した後でも俺以外もスキルを習得できるのであれば、自分にしか影響がないスキルは選ばない方がいいだろう。例えば物理スキルや魔法スキルは自身の強化にしかならない。できるだけ開拓団にも貢献できそうなスキルだと知識スキルっていうかその他スキルかな。


  うん、決めた。


  「俺は〈鑑定〉と〈カリスマ〉と〈スキル知識〉にする。」


  『了解しました。最終確認をいたします。個体名:アウス、貴方の選んだ種族は人間で、選んだスキルは〈鑑定〉、〈カリスマ〉、〈スキル知識〉で間違いないですか?』


  「ああ、大丈夫だ。」


  『ではこれからゲームを開始いたします。最初に降り立った街でチュートリアルを受けた後、開拓団を率いてこの未熟な世界を開拓し、人類を救ってください。』


  「まかせろ」


  『では、いってらっしゃいませ。』


  視界が真っ白になり、気づけば異国情緒あふれる町中に突っ立ていた。

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