第13章
・・・また、執筆再開まで、長い時を要してしまった。
このエッセイを書くには、とてつもない「エネルギー」と「勇気」が必要なのだ。
いまも愛しい茶太郎ちゃんとぼくとの歩みは、ぼくの苦難の人生と、密接にリンクしている。
それについては、だんだんと順を追って記述してゆくが、
ぼくが苦しいとき、悲しいとき・・・いつもそばには彼がいてくれた。
人生に絶望し、自暴自棄になりつつあった、あのつらい日々の中・・・
真の味方は、彼だけだった。
いまにして思えば、自分を見失いかけ、永遠の闇に閉ざされつつあったぼくの魂を救ってくれたのが、茶太郎ちゃんその人だったのだ。
神がお遣わしになった、最愛のパートナー、
そして、「人生の助っ人」に他ならなかった。
「・・・うさぎを『その人』だって!? あんた、頭おかしいんじゃないか・・・?」
そう思うかね?
なんとでも、好きに言うがいい。
いまさっき書いたように、
茶太郎ちゃんは、ただのうさぎじゃなかった。
ぼくにとって、大切な家族であり、兄弟であり・・・ぼくの本当の子供だったんだ。
そこに、余計な異論の入り込む余地など、まったくない。
繰り返しになるが・・・この物語は、
ぼくに尽くし、寄り添い、最後の最後まで精一杯生きてくれた、わがいとしの茶太郎ちゃんに対する鎮魂歌・・・
なによりも、彼への最大限の「讃歌」「謝意」の結晶でもある。
m(_ _)m