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ワイはペンダント

貴族風世界観です。飽くまで"貴族風"なので多めに見てくださると有り難いです。



ワイは、ペンダントや。それでもこの子の力になりたいんや―――


「ルアナン、お前とは婚約破棄させてもらう」


「どうしてかしら」「ルアナン嬢がなにかしたのか?」「修羅場キター!(小声)」ざわざわ


はぁ!?何言っとんやこの馬鹿王子。あと、なんや?修羅場って。


「どうして、ですか?」


そや、なんでルアナンちゃんと婚約破棄なんかするんや。


「どうしてか?それはお前が、こちらのアナ嬢に、陰湿なイジメをしたと証言、及び証拠が、我が生徒会に来ているからだ」


イジメぇ?ルアナンちゃんがそんなこと出来ないくらい、スケジュール埋まっていることを知ってんだろ!そんならワイは、シナイ(馬鹿王子)が婚約者が居る身で浮気をしていたと証言するわ!


「酷いですわ、ルアナン様」


あぁ?テメェのせいだろアナ(女狐)


「それに加え、不特定多数との浮気、だから、お前とは婚約破棄させてもらう!」


・・・浮気?それはテメェが王子のくせに、未だに高位貴族の当主の名しか覚えていないから、ルアナンちゃんがテメェ(馬鹿)の変わりに社交しとるん「アナ、もう大丈夫だ。君をイジメる奴は僕がやっつけてあげるから」キラーン


「シナイ様」うるうる


お前ら・・・キラーンもうるうるもやめろ、女狐(アナ)馬鹿(シナイ)の腕に胸押しつけんな、馬鹿(シナイ)女狐(アナ)の腰から手ぇ離せ。


「……分かり、ました。婚約破棄、お受けします」


ルアナンちゃん!?馬鹿(シナイ)女狐(アナ)に付き合う必要は無いんやで?


「ルアナン、君には今まで僕が贈ったもの全て返すという,仕事があるからな」


は?


「ルアナン様が着けている、私の家宝のペンダントも返して下さいね?」


なん、やと?ワイを、女狐が使う、だと?許せん。


「おい女狐、テメェみたいな、平民から男爵令嬢になった奴が、アルナール公爵家のお嬢様にだけ身に着けることを許された俺様を、身に着けられるとは、勘違いも甚だしい。」


あ、しもた。ついカッとなって昔の言葉づかいが出てしもうた。まぁええか。


「女狐、ですって?」


「そうだ、アルナもアルナだ。俺様が出てこないような国を、主と仲間と一緒に作ると言ったのに、その主の子孫が馬鹿だって予想出来なかったのかよ。尊敬は盲目って奴か?あ、アルの持ってた感情って、恋だったか?まぁ、過去の話なんて今には関係ねぇな」


昔、この世界を彷徨って、途方に暮れたワイを拾ったんわ、アルナっていう魔法使いの女でユーシャ?っていう男を主として、パーティめんばー?と一緒に旅をしていたんや。あの頃は周りなんて気にせず出てこれて、気が楽だったなぁ。


話は逸れるが、ワイは昔、貴族みたいなことをしていた。飽くまでみたいなもんやよ。その頃、ペンダントは依代で、ちゃんと身体はあったんやで。あるバカ一家が、なんの力も無い非力な少年を社交の場に無理やり連れてきて、少年に反撃食らってたんは今でも笑えるわ。


『それには同感だわ〜、あの世界無くなって嬉しいよね〜(*^^*)』


どっかで聞いた覚えのある声が聞こえたが、無視するのがこの場合は正解だろう。そっちには関わるつもりはないから。


『私もちょいちょい、チョッカイ出すだけの旅人(傍観者)だからさ、気にすんなぁ〜』


お墨付きを貰ったし、気にしない。しれっと時間が止まってた事も気にしない方が吉。


「誰が馬鹿だ!?」


自覚アリの馬鹿の事なんか無視や無視。


「たしかに、あのペンダントは昔からあの家の長女が身に着けていましたわね。」「シナイ殿下が悪いのでは?」「俺様キャラが出てくるって想定していませんでしたわ(〃∇〃)」


おたく?っていう奴が居るけど気にしたらダメや。


「僕を馬鹿にした奴はさっさと出てこい。僕直々に首をはねてやるぞ」


しゃーないし、そろそろワイの姿見せるか。魔力を集めて、周りには気配の代わりにわざと吸収しなかった、魔力を漂わせてっと。


「お、お前か!」


「んなビビんなよ。ユーシャっていう男の、子孫なんだからさぁ」


「ビビ、ビビってなんかいないわ!」


「ビビッてるだろwまぁそんな些細なことは置いとくとして。俺様さぁ、俺様が見限るか、国が滅びたりするまでは、この国に居てくれって言われたが、この場合は俺様が見限ったってことでいいんだよな?」


「そうですね」「そうなりますな」「こっち見たぁ(*ノェノ)キャー」


「そうゆう理由らしいんで、ルアナンちゃんを攫うついでにこの国の魔力を根こそぎ持って行くがいいか?」


「えぇ、どうぞご自由に」「魔力過多な所が無くなると魔物なんて生まれませんしいいですよ」「この国の膨大すぎる魔力は魔物発生の原因にしかならないのでどうぞ( ー`дー´)キリッ」


「というわけで行くぞルナアン」

「え、あの?!キャア」


ルナアンちゃんをお姫様抱っこっていうのをして、窓から空にへ飛び出した。


「え、あ、飛んでる。あ、あのペンダント様?」


はは。流石アルナの子孫や、誘拐されてる事は気にせんし、飛んでる事にすぐ慣れてるやん。より一層気に入ったわ、名前名乗ってやるわ。


「ダン。ダン・ペルトン」


「ダン様、ですか?」


「あぁ」


やっべぇ、なんか心臓にあたる場所がドクドクうるせぇ。聞こえてないよな?会話ってどうやるんだっけ?


『やっほ〜、数分ぶり?それとも数億年ぶり?』


!こいつ、どうしてこの世界に。


『居るって思われてなかったのは悲しいよ』


「黙れ、ルナアンに悪影響だ」


『過保護だねぇ、だいぶ縁が丸くなったんじゃない?"グラス"君』


「そういうお前は面影が無いくらい明るくなってんな」


『ま〜ね、それより別世界に案内出来るけどどうする?』


別世界か、いや。


「この世界に愛着があるから、俺様は消えるまでここ(この世界)にいるぜ」


『そう?それじゃあその心に芽生え始めた(感情)に素直に過ごしなよ。鈍感系主人公系の恋愛物ほど、私は焦れったく感じるんだからさ』


よくわからんが、素直に過ごせってことか?まぁ、いいかな。どっか手頃な森ないかな?ルナアンちゃんと一緒に暮らせるって思うとなんか心が暖かくなるな。



それからペンダントと公爵令嬢の恋愛物語を、あるご令嬢の作家が世に出し、魔力から縁遠い小国から、遠い海の向こうまでにも大ヒットしたとか。



『またね、グラス君。君のお話(物語)、楽しかったよ。次また会った時には、からかってあげるね(*^^*)』

ギャラリー、気安すぎたかも。


小国はあの後王弟陛下が継承権一位になりました。


馬鹿と女狐がどうなったかはご想像にお任せします。

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