星座のめぐり
夜明けの準備はいいですか
魚のように夢を見て
双子のように歌うあなたよ
宝石はまだ泥のなか
おとめは窓辺で記憶の糸を手繰り寄せ
雄牛は美食に酔いしれる
月夜に水瓶をのぞきこめば
あちらからも見つめる瞳
思い出の天秤はどっちつかずでいったりきたり
山羊のまなこがキラリと光れば
雨粒ひとつが種を射抜いて
黄金のたてがみに風を届ける
真実の波が岸辺のカニに刻を知らせ
さそりの愛が地上に漏れ出る夜の幕間で
あなたの羊が陽を探すのなら
靴ひもしめて羽ばたきましょうか