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ボスドラゴン
村ですから、協力して生きるのです。
ドラゴンのサーヤは、前回の教訓を生かして、上手くやられてくれたらしい。
意気揚々と勇者御一行は、下の階層へと向かった。
さてさてと。
俺は、むっくり起き上がると、みんなの様子を見て回る。
「けが人はいないかー」
みんな大丈夫そうか。
お、一人いた。
ワイルドベアのマリンだ。
戦士の剣を避けきれず、肉球が切れて出血してる。
最近、食べすぎて太り過ぎたのと、年で動きが鈍ってるから。
だから、運動するようにいつも言ってんのに。
マリンは痛みに弱く、地面を転げ回って痛がっている。
「マリン、行くぞー」
ワイルドベアを肩に担いで、俺たちの癒しの場所、魔素の吹き溜まりへ行く。
この世界の人間の憎しみや怒りから生み出される魔素。
この魔素が溜まりに溜まって、ダンジョンが出来る。
そしてダンジョン内には、魔素が溜まって吹き出してるところが、各階に2~3ヶ所ある。
この魔素が、俺たちを作り、動かしているし、癒してもくれる。
マリンの傷に、吹き出してる魔素を当てると、みるみるうちに出血が止まった。
それでも、痛みや引き攣れる感じは残るから、無理は禁物だ。
しょぼくれてるマリンの頭をなでてやる。
「次は気をつけろよな」
こくんと頷くマリン。
太ったワイルドベアって、なんかかわいいよな。
運動して体も鍛えてね。




