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序章
悪魔…その存在が始めて確認されたのが我が国、日本である。2035年、日本に突如として現れた未確認生命体が首都・東京で発見された。国家はこれを新種の生命と判断し捕獲を試みた、しかし生命体には人類が作り出した薬品・兵器が一切通用せず、さらには生命体は人間を襲い始めた。
これが人類にとって最悪の事件となった。その生命体の最も恐ろしい能力は人のDNA細胞を書き換えて自分達の同種族を生み出す事である。人類はこの未確認生命を「悪魔」と断定し殲滅にかかったが世界中のあらゆる兵器を用いても「悪魔」を倒すことはできなかった。それから20年人類はこのまま滅びるかに見えた。しかし「悪魔」が発生した年月を境に特殊な能力を持つ新生児が生まれだした。あらゆる物質を自分の武器に変える能力を持った人類を人々は「異能者」と呼ばれ、「異能者」が生み出す武器は「悪魔」を滅する力を持っていた。「悪魔」に対抗すべく各国は「異能者」の発見と育成に力をいれた。結果、世界中では人類は「異能者」と「無能者」に区別され差別化された世界となっていた。