水飴の毒
「あんさー、これな、大人には薬なんよ。だけん子供らには、マジヤバな毒なんよ。つーわけでぜってー食ったらあかんよ?」
和尚さんはいったんよ……いえ、言いました。
「その水飴マジヤバっすね! そら、食ったらいかんっすね!」
和尚さんはしめしめ、これで水飴を独り占めできると、思ったんよ……いえ、思いました。
「一休、俺っちチョイヤボ用あんだわー、だけんチョイいってくっけど、マジヤバい水飴ぜってー食ったらあかんよ? オッケー?」
「イエース! オッケーデース!」
和尚さんは安心して出かけました。
「よっしゃ、俺らであの水飴食ったろ」
一休さんはそう言うと仲間の小僧たちと共に水飴を全て食ったった……いえ、食べてしまいました。
「ああ! 水飴ねーじゃん!!」
帰ってきた和尚さんはそらもうガンガン激怒しました。
「クソガギどもがぁ、水飴全部食ったんかぁ!!」
一休さんは慌てず言い放ちます。
「はぁ? 何言ってんすか? 俺らあれ食ったら死ぬんすよ? 寝言は死んでからにしてほしいッス」
「おお……だな。すまん」
こうして益々調子こく一休さんですが、誰かこの快進撃を止めてくれないと、そろそろ困りますね。
相変わらずの一休さんですが、たぶん次でラストです。
読者様、最後までお付き合いほどよろしくお願いいたします。