キングダムズ・オブ・アマラー・レコニングズ:(ゲーム)
最近買って、すぐに中古に売ったゲーム。洋ゲーのアクションRPGだ。すぐ中古に売った、と言っても、別にゲームの出来が悪かったからではない。じゃあなんで売ったんだよ、と思われるかもしれないが、それが自分でもよく分からない。なんか面白そうだなあ、でももういいか。そんな感じになったので売っちゃった。
まず最初はキャラメイクだ。洋ゲーRPGと言えばまずキャラメイク。最初はかわいいキャラにしようと四苦八苦していたが、やがて「これで可愛いは作れない」ということを悟った。どうやっても無理だったので、いっそ開き直ってガチムチの戦士にしてみた。髪型はモヒカンで、入れ墨も入れちゃって……どうやっても世紀末暴走族です、本当にありがとうございました。
しかし、おかげでキャラは何となくお気に入りの素晴らしいものが出来た。これで勝つる! そう思って最初のダンジョンへ挑んでいく。
まあ、要するにこれ、マスエフェクトのファンタジー版なのだ。NPCを会話するときに選択肢が出たり、やたら多い専門用語の数々。もちろん、意味など全く分からないために、こちらから色々たずねなくてはならない。だが、あまりに専門用語が多く、その全ては覚えきれそうになかった。ファンタジーなので、エルフやドワーフっぽいものも出てくるが、そのどれもが複雑な利害関係を持っている。さらにサマーフェイとかウィンターフェイとか出てきて、もはや誰が敵で誰が味方か分からない、混乱の極地。一応マスエフェクトは「当面の敵」ははっきりしていたから、取り合えずそいつ撃っとけ、みたいなノリでもだいたい大丈夫だった。まさに「異世界情勢、複雑怪奇」である。
だが、これくらいではまだプレイ意欲は失われていなかった。
戦闘が面白そうだったからだ。武器も長剣に大剣、弓矢にチャクラムやダガー斧、杖、色々あって、それぞれにメリット・デメリットがあってバランスよく作られていた。さらに定番ながら武器ごとに色んなスキルがある。どれを伸ばしていくかはプレイヤーの自由。自分の使いやすい武器のスキルを習得していけばいい。
さらに戦闘とは別のスキルツリーも。これは錬金術とか交渉術、商才とか、直接戦闘に関わらないが、あると便利なサブスキル。こちらもレベルアップの時のポイントを使って育ててゆく。
武器だけでなく、防具も豊富。もちろん、装備すると見た目も変化。着せ替えているだけでも楽しい。あと、細かい機能だが、頭装備の表示オン・オフを切り替えられる。自分で作った愛着のあるキャラ、顔が見えるようにしたい、というまことに細かい配慮。
クエストも豊富だ。最初の村に寄っただけでいくつものクエストが受注できる。それも「○○を何匹倒してこい」「○○を何個集めてこい」とか、そういう工夫のないものではない。ちゃんとストーリーになっていて、やりごたえのあるクエストだ。
結論から言うと、それらすべてが嫌になったのでやめた。
これから何を鍛えてどのサブスキルを上げて行けばいいのか。分からないまま試行錯誤していくのが楽しいのだろうが、何となくやる気がなくなった。武器や防具、その他アイテムも、よく似たものが大量に出てくる。イチイチ駄アイテムの性能を吟味してどれを捨ててどれを残すか、考えるのがすぐに億劫になった。スカイリムみたいにそこら辺のものを手あたり次第奪えるわけでもない。例えば、机の上にリンゴがあれば、スカイリムなら取得することが出来る。リンゴなんて盗んでも何の意味もない。しかし意味のない行為であるからこそ楽しかった。
アイテムの整理整頓が非常に煩わしい。さらに日記や手紙の類も取れるのだが、それもアイテム欄をひとつ圧迫する。ああいう書類関係は別枠になっているのが普通だと思うのだが、なぜあんなめんどくさい仕様にしたのか。
そしてグラフィック。若干のアメコミ調が混じった、リアルな感じ。でもマスエフェクトやスカイリムほどの映像ではない。中途半端な映像で、色使いのよく言えばカラフル、悪く言えば色がうるさい感じ。
結局のところ、世界観がそれほど魅力的ではなかった。不死者が定命のものを滅ぼすために戦争を仕掛けてきた、とか運命に縛られないもの、とかいう設定は心くすぐるものがあったが、グラフィックがイマイチだと思った。振るならもっとリアル寄りに振って欲しい。
あと、最大の理由は同時期にやり始めたドラゴンズクラウンが想像以上に面白かった、ということだろう。こっちの世界観の方に浸っていたかったので、結局はすぐに売ることに。膨大な選択肢、成長要素や武器防具の育成要素があるが、それら全てが「いろんなことが出来る」ではなく「やらなければならない義務」みたいに感じてうんざりしてしまった。
決して出来の悪いゲームではない。これだけ色んな要素を詰め込んで、遊びやすい一つの作品にしただけでもすごいことだ。だが、グラフィックの中途半端さでイマイチ世界観が伝わってこない。複雑で数の多い専門用語のせいで敷居が高い。それでもこのソフトだけに集中できるなら良かったのだが、何やら何十時間もかかるみたいだし、他にやりたいソフトもいっぱいあったために、あえなく挫折。挫折してもまあ、いいや、と思えるので、まあ良かったのではないだろうか。
そうそう、このゲーム、アメリカのゲーム大好きなメジャーリーガーが資金を出して作ったそうだ。向うのメジャーリーガーは年俸も桁違いだが、色んな慈善団体に寄付したりと、なかなか面白い金の使い方をしてくれる。日本のスポーツ選手も見習え。
そのせいか、ゲームをプレイしていてすごく操作しやすいと思った。ゲーマーが自分のワガママと金をつぎ込んで作ったからだろう。やはりプレイヤーのことを考えて作ってくれているのはありがたい。できればアイテム関係ももっとスッキリと分かりやすくしてくれれば助かったのだが……
このゲーム、売れることは売れたのだが、メジャーリーガーの気まぐれで生まれたからなのか、制作会社は倒産してしまったらしい。今作は途中で挫折したが、続編が出れば期待できる出来だっただけに残念だ。




