『ドラゴンズクラウン』:ゲーム
昔、少し話題になっていたゲームだし、中古で安かったから買った。中身は王道ファンタジーを舞台とした、横スクロールベルトアクション。それにハクスラRPG要素を足したような感じ。ハクスラとはハック&スラッシュの略で、説明するより某ダーランズのようなゲームと言えば分かりやすいか。ダンジョンに潜って武器を取る→次のダンジョンへ→そこでさらに強い武器を見つける→さらに難易度の高いダンジョンへ→……といった具合だ。武器に付いている効果がランダムで色々違うため、宝を持ち帰ったときのドキドキワクワク感がたまらない。もちろん、期待外れでガッカリすることもある。
ゲーム自体の根幹は古いものだ。だがそれを逆手に取って、ナレーションはテーブルトークRPGみたいな感じにしており、昔の雰囲気を利用している。
だがなんと言っても一番の売りは独特なグラフィックに代表される世界観だろう。これがなければそこまで評価にも話題にもならなかったかもしれない。動く画集と言ってもいい。開発はヴァニラウェアという会社らしい。グリムグリモアとかオーディンスフィアとか聞いたことがあるかもしれない。そこと同じ会社だ。
絵が独特の雰囲気なので、これについてこれる人には素晴らしいゲームになると思う。私が特に注目したのはソーサレスのおっぱいである。魔法を連打すると引きちぎれんばかりに爆揺れする。のけ反ったときもダウンした時もエロいとしか言いようがない。もちろん、ソーサレスのおっぱいだけでなく他のキャラも魅力的に描かれている。アマゾネスは尻、エルフは足だろうか。それぞれ幅広いフェチズムに対応しているし、ソーサレスに飽きたら他のキャラに交代してもいい。ただし、キャラの変更はできるがレベルはまた一からになるのでそこら辺はすこしめんどくさいが。
操作キャラだけでない。おしり丸出しの人魚とかNPCキャラもエロいのが多い。私が最初に目をつけたのは町娘である。この町には娘が一人とリンゴ運びのオッサン(でもリンゴを生産するオッサンはいない)が一人と、酒瓶を抱えた男の子一人だけしかない。そこら辺はドラクエ的お約束としておいて、この町娘もエロい。一般人でもこのおっぱいなら、ソーサレスレベルでも納得だ。あとは町の施設で魔法道具屋という便利な店があるのだが、そこの店主モルガンも不必要なまでに露出が高くエロイ。この店主は元々冒険者でソーサレスだったのではなかろうかと勝手に推測している。だが個人的に一番ぐっときたのはヴァンパイアの城から救出した町娘だろうか。来ている服が薄い肌着一枚だけで透けそうで透けないというギリギリモザイク的配慮が悩ましい。
エロスという観点から忘れてはいけないのが、依頼(要するにクエスト)達成時に得られるトレジャーアートだろう。これがなかったらこのゲームの評価も、グリムグリモアやオーディンスフィアのような惜しいゲーにとどまっていたかもしれない。依頼を完遂するとスキルポイントやお金、経験値をもらえるが、それらははっきりいって微々たるものだ。特にお金と経験値は後半になればなるほど僅かな数値で、それのために依頼を受けることはない。一番楽しみなのはトレジャーアートだ。本作の制作に参加したスタッフや、多分知り合いの絵師にも描いてもらったものもあるのだろう。意外にも色んな作家の絵がある。一番気に入ったのは『魔女マリ・レイ』と『ドラゴンハーフ』と『ハーピーのひな』。ドラゴンハーフと言えば漫画のあれが思い浮かんだが、あれ以上にきわどい絵だった。素晴らしい。『ハーピーの雛』は思っていた以上に愛らしい姿でビックリした。あれが狂暴なモンスターになるとは想像もできない。他の絵もどれも素晴らしい出来で、モチベーションを保つのに十分だった。また、絵にはそれぞれどういう内容の絵なのか説明が入っており、ゲーム本編にはそれほど関係なくてもドラゴンズクラウンの世界観を垣間見ることができて面白かった。多分、いろんな没案とかが反映されているのだろう。ジェノサイド・ツェッペリンなどはあれば面白いステージになったと思う。次回作が出るか分からないが、出たら是非とも取り入れて欲しい。ただ、今作も作るのに資金不足などでもの凄い難航したらしいので続編は期待薄かなぁ……グリムやオーディンでもそうだし、他ゲーだが『戦場のヴァルキュリア』でもそうだったが、せっかく出来のいいゲームが出ても続編につながらないために単発で終わり、結局良さが広まらないということを全部中古で買った身分で思った。次に新作が出たら多分新作で買う。グリムグリモアとか、もっと戦略シミュレーション要素を濃くして開発すればかなりやりごたえのある面白いゲームになると思うのだが……何だが残念だ。あと残念と言えばこのドラゴンズクラウン、これだけ「絵」を売りにしているくせに正式な画集が出てないのだ。初回特典についていたオマケの画集はあるが、洋ゲーの画集なんかであるような300~400ページくらいある本格的な画集はない。勿体ないにも程があるぞ……アリスでもほとんどゲーム発売直後くらいに画集が発売していたし、発売すれば売れると思うのだが。
キャラだけでなく、敵キャラも凝っている。まあ他の作品でもよく見る、ありがちな敵が多いが、独特のタッチでリアルな質感もありつつ、なんとなく愛嬌のある感じ。洋ゲーのリアルなグラフィックで狂暴そうなだけのモンスターに飽きていたところなので、ちょうどよかった。
オーディンスフィアの時からそうだったが、落ちている食べ物を食べるときの音が美味しそうに聞こえる。リンゴだろうが肉だろうが同じサクサクという音なのだが、不思議と違和感があまりない。食べ物と言えば、連続で次のダンジョンへ行くときにキャンプ画面に切り替わるときがある。キャンプでは鍋やフライパンを使って食材を料理して食べることによって、次のラウンドでHPなどステータスがアップしたり、得られるスコアが増えたりする。その料理が美味しそう。中にはミノタウロスのタンシチューとか、ゲーム中に出てくるモンスターが今度は食材として出てきて面白い。一番気になったのはハーピーのオムレツだ。あのかわいい子供の絵を見た後では卵をオムレツにしてしまうのは気が引ける。ていうか上半身は人間なんだし、これって半分カニバリズムになっちゃったりしないの? て思いながらバクバク食べる。う~ん、美味しい! でもさすがにワームはなかったなぁ。一応トレジャーアートでは「貴重なタンパク源として冒険者たちから重宝されている」なんていう設定があったがけど、さすがに虫はダメだったか。
延々と絵について語ったが、肝心のゲームの内容について話そう。最初にチラッと述べたとおり、ゲーム自体の基本システムはそれほど難しくない。2Dベルトアクションなので誰でも簡単に入り込める。複雑な操作とかもない。極めるにはいろんな小技とか必要なのだろうが、大抵はボタン連打でどうにかなる。ここら辺を大雑把とみるか、適度な簡略化とみるかは意見が分かれるところ。だが、色んなスキルを習得できるので、何を伸ばしていくかによって、人によってある程度の戦いの幅は生まれる。ただ、一度やることをやってしまうとあとはステージが変わってもほとんどやることは変わらない。ステージのも全部で9つ。前半で9つをクリアした後、後半は同じステージのBルートを周回することになる。同じ、と言っても分岐によって最終的に戦うボスも変わるのでだいぶ違った印象を受ける。ステージギミックなどはややワンパターンか。色んな工夫をしようとした努力はうかがえるが、「ああ、またこれか」的なものも多い。
ゲームで一番の欠点は特に混戦時に顕著なのだが、画面がゴチャゴチャになって何が何だか分からなくなることが多い、ということだ。自キャラは独自の色で浮かび上がらせる、とか簡単に解決できる程度の問題だと思うし、そこらへんはやはり大きな不満だ。自分のミスで攻撃を食らったなら納得できるが、わけが分からないうちにダメージを喰らいまくっていると理不尽に感じてしまう。さらにこれに拍車をかけるのがソーサレスのスキル、アニメイトスケルトンだ。これはスケルトンを自分の仲間として生み出せるをいうスキルなのだが、ただでさえゴチャゴチャしているのにスケルトンが3体も4体も生まれるとさらにゴチャゴチャする。しかしこのスケルトンの厄介なところは、デザインが敵のスケルトン兵と同じ、ということだ。なのでスケルトン同士が戦っていると本当に何が何だか分からなくなる。とりあえず魔法撃ちまくるしかない。
そして先ほど言った通り、ステージは基本的に使いまわし。クリア後の周回要素も、難易度が変わってそれに伴ってレベルキャップの解放があるだけで、また同じダンジョンで同じボスを倒すことしかない。
一応「地下の迷宮」という無限生成のダンジョンがあるが、要するに今までのダンジョンをランダムでつなぎ合わせたもの。とはいえ、中の敵は強くなっていてやりごたえがあり、ネットで仲間と潜っていくと連携感があってそれなりに楽しい。ただし現状ではもはやプレイ人口が少なくなってしまったので、なかなか一緒にプレイしてくれる人は見つからない。ネット接続自体はかなりやりやすい部類に入ると思う。ゲーム自体がシンプルなせいもあるだろうが。
全体としては絵を中心とする世界観は非常に魅力的なので、興味のある人は是非とも手に取って欲しい。特にトレジャーアートは圧巻だ。トレジャーアートに興味を持てるかどうか、これによってこのゲームを楽しめるかどうか決まるといっても過言ではあるまい。別に絵に興味がなければ、そのまま適当に周回してあっさりした物語をクリアして終了、ということになってしまうだろう。
できたら次回作では、このグラフィックでスカイリムみたいな何でもありのオープンワールドがやりたいと思う……けど無理だろうなぁ。和ゲーオープンワールドはあまり盛り上がらないし。リアルなグラならともかく、絵のようなグラは一部で人気が出ても、結局外人にもそこまで受けないし。どっかの酔狂な金持ちがドーンとお金だしてくれないかなぁ。ビルゲイツとかさ。




