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『嘘だらけの日中近現代史』 『嘘だらけの日韓近現代史』:倉山満

 何となく書店をウロウロしながら「いい本ないかな~」なんて思って探していて見つけたのがこの本だ。最近でこそ歴史の見直しが盛んだが、少し前(と言っても90年代の間までだが。90年代もずいぶん昔のことになったものだ)までは本書のようなことを言えば間違いなく「右翼」扱いされ、言論は封殺されていたに違いない。こういった歴史見直しを大々的に行った、というより流行らせたのが小林よしのり氏の『戦争論』だろう。もちろん、今までの「日本悪玉史観」に対する見直しの動きは戦後からずっとあった。ただ、それは一部の人の間でありそれが一般人に広まることはなかった。それを取り上げて漫画という誰も考えてもなかった手法で世に知らしめたのは、やはり小林氏の功績だと思う。

今では逆に「日中友好」や「日韓友好」などと軽々しく言おうものなら白眼視されかねないくらいの状況である。それこそ少し前に、ヘイトスピーチ騒動があったが、ある意味あのように正直なことなど誰も言いようがなかった。ヘイトスピーチの感情をぶつけるやり口や、差別的な発言に対してはやはり賛成はできない。しかしそれでも今まで日本人を一方的に見下して差別してきた韓国、中国に対して果たして今までと同じ接し方でいいのだろうか、という疑問だけは残る。もし政治がそういった国民の疑問に対して答えることができなければ、さらに政治への失望感は強まっていくに違いない。


本書もそういった今までの歴史見直しの観点で書かれた新書だ。書かれている内容は今まである程度の歴史知識のある人なら知っているような内容だと思う。ただ、『日中』では「日本の侵略ではなかった」ことをちゃんと当時の国際法に則って説明してある。「侵略はなかった」というと言いすぎかもしれないが、未だに「日中戦争は日本の完全な侵略」だと言っている人はけっこういる。本書では侵略の定義を「挑発されてないのに先制攻撃すること」という当時の国際法の定義で説明してあり、分かりやすい基準がある。最終的に日本の侵略かどうかは微妙なところだと私は思うが、一方的に日本だけが悪いとは言えないことは確かだ。基準があるからこういった議論が成立するのであり、今までのような「日本は中国を侵略した悪者だ! 侵略がなかったなどという者は日本軍の残虐行為を肯定する悪者だ!」などという議論の名に値しない、頭の悪い一方的な断罪はこれからますます説得力を失っていくだろう。

本書は言葉がすごく平明で分かりやすい。歴史用語をなるべく使わないで説明してくれているからだ。根も葉もない言い方が多いが、政治というのは概して下らない既得権益の奪い合いであることが多い。中国は特にそれの繰り返しで、朝廷が民衆をかえりみなくなったときに民衆がキレて反乱を起こす、というパターンの繰り返しだ。

話は逸れるがたまに疑問に思うことがある。中国では全ての王朝が農民反乱で滅んでいるのに、どうして民主主義というのが影も形も発達しなかったのだろうか。ヨーロッパのようにある程度山脈などで分断されている方が、民主主義というのは発達しやすいのではないだろうかとも思ったりするが、どうなのだろう。

まあ、何かそういう本当は下らない中国史をやる気があるのかないのかよく分からないような口調で説明していく。特徴としてはまず通説を紹介する。この通説も、学校の歴史教科書に書いてあるようなことを最大公約数的に要約した感じで、読めば「ああ、あるある」となると思う。その通説が本当に正しいのか、どこが間違っているのかを分かりやすくも、けっこう詳しく説明してくれる。そのため対左翼用論理武装に最適だ。この人の意見を政府が採用していれば無駄なODAを何兆円も垂れ流した挙句に漁船をぶつけられるようなこともなかったかもしれない。中国のバカさ加減だけでなく、それに迎合する日本人のバカさ加減にも気づかせてくれる良書。


さて、次はセットで売られていた『嘘だらけの日韓近現代史』の方だ。これも『日中』と同じで、まずは通説を紹介して……という予定だったみたいだが、あまりに韓国の独特な主張は日本ではほとんど通説にもなっていない。それゆえ「韓国人の主張」、あるいは「韓国人の教科書の内容(の要約)」が載せてあり、それに対する反論という形式になっている。これを読むと「へえ、韓国人ってこんなアホな歴史教育受けてるんだぁ」と思うだろう。もはや全くのファンタジーで、読んでいると「なんてアホらしい民族なのだろう」と心の底から痛感できるのでお勧め。これを読んだ後にはもはや韓流歴史ドラマなど見る気にもならないだろう。まあ、最初から無いけど。

読んでいて眠くなってきた本だった。それはこの内容が詰まらないからではなく、朝鮮半島に特筆すべき歴史がほとんど存在しないからだ。著者も言っているように、どうでもよくて朝鮮半島の歴史など知っている必要がない。

朝鮮と言えば「起源説」と「パクリ」だが、これも自ら誇る文化や歴史が何もないというコンプレックスからなのだろう。「へえ、こんなかわいそうな国なんだ。関わらないでおこう」。結局はこれが一番いい対処法だろう。

朝鮮半島の歴史は常に内部抗争だ。どこの国でもあるが、朝鮮半島の場合は凄まじい。思想や信条などなく、ただ政敵を落とすためだけに争われる。現在の朝鮮半島は南北に分裂した状態だが、あれは必ずしも諸外国の勢力争いに巻き込まれただけではなく、朝鮮人自ら招いた失策でもあるのが哀れだ。とはいえ、一つになったところでろくでもない国に変わりないので、このまま分裂してくれている状態が一番いいのかもしれない。


保守系の人もそうでない人も、一度は読んでほしい。今までに何度も見てきたような内容だが、この中国が台頭してきた時代に、日本がどういう方針で行くべきなのか。それを見定めるにはまずは相手とそのコバンザメのことを知らなければならない。残念ながら、中韓だけでなく、日本でも中立的な歴史教育というのは行われていない。近隣諸国条例があって、他国の負の部分は記述できないが自国の負の部分はやってもないことも記述する、という制度があるからだ。

ただし、最後の方に現在のことが書いてあったが、そこはまだ評価の分かれるところだと思う。著者は安倍政権をやたらと持ち上げていた。そりゃ今までの政権に比べたら多少はマシだと思うが、そこまでほめる程でもないと思う。まあ、安倍政権の成果についてはそれこそ歴史が審判を下してくれるだろう。

一国民にできることは、こういった本を読んで中韓に騙されないようにすることだ。そして同じく「騙されてない政治家」を選ぶことしかできない。著者も最後に言っていたことだが、結局歴史を作っているのは今の私たちなんだ! なんだってー!(適当)


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