『スーパー・マグナム』:映画
なんか本当の名前はデス・ウィッシュ3というらしい。
ニコニコ動画で見たが、狂気と暴力とそれ以上の笑いを兼ね備えた作品に仕上がっている。あらすじはチャールズ・ブロンソンがマグナムと機関銃で街中のダニどもを大掃除するという、単純明快な話だ。
昔の映画なのでかなり撮影技術が拙いところがあるが、それはこの作品の持つ愛嬌でカバーできるだろう(ひとによっては)。
とりあえず、町のダニどもの描写が狂っている。主人公が道路脇に車を置いておくと、5分でチンピラが回収にやって来るという迅速なサービスが実施されている。駐禁の切符より早いんではないだろうか(この街に駐禁職員がいるとは思えないが)。
もう一つ、この作品を際立たせているキモは、人口構成である。どうやら、街の若者たちは社会に出ると、すぐにチンピラに就職するようだ。これがチンピラとしか言い様のないチンピラ、まさにDQNと言える。ギャングと言うにはカオスだし、かと言って暴徒というにはある程度の統率がある。とにかく、彼らチンピラの主要業務は町の略奪と破壊、麻薬の売買などである。町の若者のうち、かなりの数がチンピラになっているようだ。
一方、そうでないものは警官になっている。よくギャングゲームで街の人口の8割くらいがギャングと警官じゃないかと思われるような状況が出てくるが、それと似たような感じだと思ってくれればいい。セインツ・ロウを正義の側から描写した感じとでも言おうか。
残った二割の若者は、善良な市民となってチンピラたちに襲われては叫び声を上げる仕事をしている。昔はこの善良な市民も多かったのだろうが、今ではなり手が少なくなっており、善良な市民の高齢化が加速している。
そう、主人公はその数少ない善良な市民を守るために、マグナムを手に立ち上がったのだ! そしてすぐに機関銃に持ち替えてダニどもを掃除する!
近所のおばあさんはその主人公の戦いぶりを見て、「見てあなた! あの人がダニどもを掃除しているわ!」と善良な市民と思えないセリフを、歓喜極まりない表情で言う!
この映画では、ダニを掃除することがどれだけ重要なのかをわかりやすく教えてくれる。最近の日本は、ダニでも生活保護制度で甘やかされている。そういった甘えを一切取り払った映画が、このマグナムがほとんど活躍しない(でも主人公のマグナムは大活躍)『スーパー・マグナム』だ。なんか途中で落としてたような気がする。主役はある意味ダニという、まさにダニゲー(映画だけど)である。
ふと思ったんだけど、『ドラッグ・オン・ドラグーン』でアンヘルが帝国軍兵士をダニと呼ぶのはもしかしてこの映画が元ネタ?
アクションよりはバイオレンス・シューティング・コメディとして楽しめる感じか。




