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ジョン・カーター:映画

 映像だけがウリの超大作爆死映画。しかも映像自体もスターウォーズをファンタジーよりにしたCG使いまくりとあって、特に目新しさはない。

 ストーリーもよく言えば王道、つまりありきたり。CG使いまくった以外、特に特筆すべき点も見当たらない映画である。

 しかもこの映画、そのありきたりなストーリーを淡々と語っていくため、物語にイマイチ起伏がない。観客も、映画前半はありがちとはいえ、やはりよく作りこまれた映像に魅入られていたが、それも慣れてきた後半になると、ツマラナイ物語に嫌気が差したのか、そこら中からあくびの音が聞こえてくる始末。そりゃそうだよなあ、敵の追っ手相手に

主人公が無双するシーンがあって、「ここが見せ場!」だと自分では思うのだが、何を思ったのかさらっと流して終わり。物語に山場と平場がなく、作った方は「全編山場なんだ」と言いたいのだろうが、見ている方からしたら「起伏やメリハリのない単調な映画」にならざるをえない。しかもその物語も、肝心の重要な設定や物語の核心が何も解明されず、本当に投げっぱなし、ストーリーは着地点を失って空中を漂うばかりだ。もういっそのこと、開き直って映像を「魅せる」ことに集中した方がはるかによかっただろう。

 あとはヒロインのキャラクターかなあ。ヒロインは火星のお姫様なんだけども、それがまた学問もできるし剣術も一流という、アメリカ人が好きな「自分の能力で自立した女性」という理想像そのものなんだろう。日本ではもう少しおしとやかさ、というのが求められているので、日本人の感性にはちょっと合わないかも。体が(女性にしては)ややゴツイというのも、日本的なお姫様像からは離れている。まあ剣術の達人という設定をリアルに考えるなら、これくらいごつくてもいいんだろうけど。個人的には乳がけっこう大きかったのでけっこう良かったんじゃないかと思う。ただ、そのせいでちょっとAV女優っぽく見えなくもない。

 なんでも史上最高額の赤字映画になるらしいとの噂も聞くが、正直そこまでツマラナイ映画でも無かった。アマゾン評価でいうなら✩2~3くらいか。伝説のクソ映画っていうかクソそのもの『ネオンマニアックス』に耐えた私にしてみれば、まだまだ可愛い映画だと思う。映画館で本作を見たのだが、まだ映像の迫力はあるから、それだけでも見ていて楽しいと思える。ただ、先も述べたように物語が起伏に欠けるため後半にあるにつれ、だんだんダレてくるのが惜しい。もっと魅せるべきポイントを絞ってあれば良かったのに。


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