表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/125

ニーア・レプリカント:ゲーム

ネタバレなし版。

 ※『ニーア・レプリカント』のレビューですが、『ドラッグオンドラグーン』(以下DOD)との比較が多く用いられています。両作とも同じ制作スタジオで作られ、また世界観も引き継いでいることから敢えて比較しました。


 最近またゲームにハマった。

 『ニーア・レプリカント』。あの『DOD』と同じ制作スタジオが作ったゲームらしい。どんだけ狂気じみたゲームかと思って起動してみたら……最初の方こそ鉄パイプで現代美術みたいなマモノ(今作では魔物ではなくマモノと表記されている)を殴って血飛沫を舞い散らせる猟奇的な戦闘シーンから始まるが、そこから先は「兄と妹」の、超意外にも王道なファンタジーが繰り広げられてゆく。しかも病弱な妹の病を治すために兄が頑張る、ていう、もはや一周して誰も使わないようなネタなので逆に新鮮かもしれない。それにしても、ここのスタッフは「妹を守るお兄ちゃん」設定好きだな~。『DOD』は最終的には守れなかった物語だけど。

 王道的なファンタジーといっても、別に広大な世界を旅する訳ではなく、意外と狭い空間での話。主人公の村とその周辺程度か。箱庭的な感じである。今作では途中で5年の時間が経過して前編と後編に別れているのだが、同じ場所でその時間の経過を感じさせるので、物語に深みが出ていると思った。『DOD』が破滅へ向かって一直線なら『ニーア』は救済へ向かう回り道、と言ったところだろうか(まだエンディングは知らないため、本当にそうなるかどうかは分からないが)。

 案外王道的な物語に反して、キャラクター達はもの凄い個性というか、曲者ぞろい。主人公こそ(一見)普通の人間だが、主人公の相棒の白の書。ていうか書物が宙に浮いて喋っているわけだが、村人はその様子を見ても全く驚くようなことはない。冷静なよく訓練された村人たちだ。むしろ主人公が一番驚いていたくらいだった。ちなみにこの白の書の声優はピーターさんであり、DODのレッドドラゴンと同じだ。どちらもハマり役過ぎて完全に溶け込んでいる。また、この白の書は人懐っこく、人間を見下していたレッドドラゴンと違って人間と平等(基本的には)に接するので、『ニーア』全体に狂気じみた雰囲気を減らすことに成功している。

 そして2番目は女戦士カイネ。DODのカイムに似せたのだろうか。しかしまあ、性別変わっても性格はそのままのような気がする……白の書を「クソ拭き紙」と罵倒し、敵を罵倒する時は「ピーー」音が入ることから、おそらく放送禁止用語を連発しているのだろう。全く素敵なお姉さまだ。しかも着ている服が下着の布をさらに減らしたような布切れしか着てない。そりゃ村に入らないほうがいいだろう。

 3番目は骸骨の魔法使い。色々あってこのような姿になったわけだが、見た目と違って中身はいい子だ。たまに回復もしてくれる、万能の魔法使いだ。

 『DOD』が血と暴力と狂気の物語だとすれば、『ニーア』は血と暴力と愛の物語。

 『DOD』が異形の心を持った人間を描いたのなら、『ニーア』は人間の心を持った異形を描いた。ある意味、主人公より脇役の方が異彩を放っている、といえるかもしれない。逆に異彩を放っていない主人公が目立っている、といった感じだ。

 そうそう、物語はいいのだが、ゲームとしての作りや戦闘に関しては手放しで褒めるほどの出来ではない。映像的な雰囲気は『イコ』や『ワンダと巨像』に似ている場面もある。そこそこ綺麗なのだが、PS3ならもっと綺麗に出来ただろう。逆に言えばイコやワンダの出来がどれだけよかったとも言える。

戦闘は様々な魔法があるものの、やや単調といったところか。使い勝手のいい魔法は決っているため、どうしても使う魔法は偏ってしまう。武器も片手剣がバランス良く、他の武器を使うメリットが特に感じられないのも工夫が欲しかった。

 総評としては、ゲーム部分にやや不満はあるが、我慢できないほどではなく、物語がいいのでそこらへんにハマれる人ならオススメできる一品、といったところか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ