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『スターウォーズ 最後のジェダイ』(あとついでに『ジオ・ストーム』と『IT』)(映画)

最近見た映画や、印象に残った映画を、まとめて。主にスターウォーズ。

 今回は『スターウォーズ・エピソード8最後のジェダイ』についてレビューしていきたいと思う。このEP8を見る前に、EP7の『フォースの覚醒』もアマゾンビデオで予習しておいた。結果的に、EP7を見ていないとEP8のストーリーは分かりづらいと思われるので、先に順番に見ておくのがいいと思う。そしてそれ以前に、旧三部作のEP4・5・6を見ていることは前提中の前提、大前提である。

 まずはネタバレ無しの総評をし、それ以降はネタバレも含めて適当に感想を語っていきたい。


総評……よく私自身は「誰が見ても50点映画」という言い方をよくする。誰でも受け入れやすく、ある程度の評価はされるが、強烈に心に残ることはない映画のことである。よく言えば一般受けしやすい作品、悪く言えば平凡な作品……

 今回のEP8は、EP7も含めてまさにそんな作品だったと思う。映画館から、途中であくびの音があちこちから聞こえていた。見ていてどうにも煮え切らないというか、そもそも「スターウォーズの面白さってなんだったんだろう?」という根本的疑問まで湧いてきた。

 スターウォーズのどこが面白いのか、については各人各様の思い入れがあるだろうが、誰にでも共通していることは「旧三部作(EP4・5・6)は文句なしに面白かった」ということではないだろうか。

 この頃のSWには、当然ながらシリーズ最初という新鮮さもあったから、後発の新三部作、EP7・8にそこまで求めるのは酷なのかもしれない。旧三部作はSF的な世界観とファンタジー的なキャラクター、ストーリーで、どちらの要素もあり、まさに「誰にでも楽しめる傑作」を提供してくれた。また、ダースベイダーやパルパティーン(現世では元教皇ベネディクト16世)といった悪役キャラは、映画史上に残る強烈な印象を残した。

 さて、今作EP7・8だが、旧三部作の数十年後、という時間軸になっている。この辺でちょっと嫌な予感がした。具体的には後に譲るとして、とにかく大小さまざまな突っ込みどころや不満を生み出したと言えよう。

 ストーリーについては、これが思いのほかけっこうよく出来ていると感心するのだが、なぜかあまり見ていてそこまでスカッとしない作りになっている。脚本の技術は高く、視聴者の予測は裏切るが、同時に期待も裏切った感じだった。悪役にイマイチ魅力がなかったのも大きいのかもしれない。

 また、世界観的に続編シリーズものの宿命もあるのだろうが、今までのSWで見たことのある兵器、武器しか出てこないし、ビジュアル的に変化に乏しいというのもキツイ。今までのシリーズを見ていることを前提なのに、今までのシリーズとビジュアル的な変わり映えがなさすぎるのだ。逆に良く言えばSWの世界観をそれほど壊していない。

 総じて言われるのが、「まるでSWの同人作品みたいだ」ということに尽きる。

 旧三部作であった「冒険」の精神が失われ、保守的で堅実な作りになっている。新三部作もストーリーは大したことなかったが、赤鬼(名前忘れた)、ドゥークー伯爵、グリーヴァス将軍という悪役たちは、未だに強烈な印象を放っているし、映像も派手で少なくともそこは面白かった。EP7・8も映像は綺麗だが、なぜだかそこまでスカッとしないというか……スタッフも悩んだと思うが、とにかく良くも悪くも平凡なSFファンタジーに落ち着いてしまった感じである。



・突っ込みのジオストーム開始!

 このEP8には、突っ込みどころがたくさんあるので、とにかく一つずつ述べていきたい。

 最初に断っておくが、決してこの映画はクソ映画ではない(要するに凡作)と思うし、貶めるためでもなく、純粋に見ていて疑問に思ったことを述べる。あくまで個人的な「突っ込み」であり、どう捉えるかは個人個人の問題でしかない。

 まずは政治体制である。EP8では帝国の残党である「ファースト・オーダー」という組織が、共和国を追いつめてほぼ滅亡させるところまでいく。

 ここで確認しておきたいが、今回のシリーズは旧三部作から2、30年後という時間軸である。2,30年で残党ごときに滅ぼされるってどういう軟弱王朝なのか……しかもレイヤ姫などのカリスマ的指導者は、老いたりとは言えまだ生きているわけで、それでも滅びるということは共和国という体勢自体が脆弱であるということに他ならないと思う。

 そんな共和国に存続の意義があるのだろうか? 政治において一番大切なことは、どのような政治体制か、ではなく、安定性であろうと思う。江戸幕府が250年続いたのも、徳川家が400万石(+金山銀山)に親藩含めてさらに400万石(諸説あるけど)という圧倒的な力を有して、大名に強制力を発揮したからであると同時に、その当時の実情に沿いながら、今までの伝統からそれほど大きく外れない形での政治体制を構築できたことも大きい。

 SWの共和国は、どうにもこの「各国を制御する力」にかなりの問題があると見受けられる。また新三部作ではパルパティーンという独裁者も生み出す結果となり、共和国の制度そのものの変革、というのが求められると思う。

 このEP7・8を見るに、恐らくそのような強力な体制を構築することに失敗したのだろう。いくら残党が強力でも、銀河各国の支援などを全く得ることなくそこまで勢力を大きくすることは出来ないと思う。結局は、共和国に不満や限界があり、各国の支持を得ることができない――それもカリスマ的指導者が生きているにも関わらず、である。

 映画的には旧三部作のキャラを出して客寄せしたかったのだろうが、どうにも旧三部作頼みな感じが否めない。

 それなら、いっそ「レイヤ姫の再建した共和制は200年続いたが、その共和制もやがて腐敗して、弱体化していったのだった……」とした方がいいのではないだろうか。これなら旧三部作のキャラも使わなくて済むし、共和国の崩壊も納得できる。

 一つ目の突っ込みどころ「こんな早く崩壊する共和国ってそもそも意味あんの?」


 さて、キャラの話が出た。もう、これについては「どのキャラも魅力がなく、悪役も大した奴がいない」ということに尽きる。

 まずルーク、レイヤ姫といった旧三部作からのキャラだが、EP7・8ではもうかつての輝きはないかな、といった印象だった。レイヤ姫のレジスタンス活動は、日本の安保運動を引きずっている老害感すら感じて、もうはよ殺してやれよ、と思ったら現実の役者がお亡くなりになるという、どうしようもない結果に……まさか途中で変えるわけにもいかんだろうし、どうするつもりなのか……この辺、ゲームだったら全部CGなため、役者の心配はしなくてもいい、というのが大きい。モーションキャプチャーの役者くらいだろうか。まあ、それでも代わりはきくことに変わりはない。あとは声優くらいか。さすがにこれはきついが、声が似ていれば見た目で何とか誤魔化せる、きっと。

 次のEP9で終わると思うのだが、果たしてどうなるのか……映画が面白いかどうかより、そういうことの方が気になる。

 老人に代わり、次世代のキャラたちが活躍してくれれば文句はないのだが、こっちの方がさらに魅力が薄かった。正直、新三部作でもドゥークー伯爵vsヨーダという、老人対決が熱かったりと、「もうちょっと若い奴が活躍せいや」と思うところはあった。ただ、それでも老人対決はすごかったし、これほどの魅力が老レイヤや老ルークにもあれば良かったと思う。

 新キャラで一番謎なのが、オタクのデブ女であろう。しかもこいつが準ヒロインみたいな扱いなのだが……正直言って、それなら宇宙人にでもしてくれた方がまだ「種族を超えた絆」を感じられて良かったと思うぞ。それか普通に「そこそこ美人」くらいにしとけ。映画の中でくらい、夢を見させてくれ……何が楽しくて映画の中でまでブスを見なくてはならないのか……

 あと、一番拍子抜けしたのが、ファーストオーダーの最高指導者スノークだろう。あの死に方は、ボスキャラ史上最ボケの死に方ではないかと思う。ていうか、コメディ映画見に来てたっけ? と錯覚したぞ……なんだ、あのライトセーバー事故死って……いや、そこはドンパチやってくれよ、アクション映画なんだからさ!

 二つ目の突っ込みどころ「キャラの魅力薄すぎ!」


一応、主人公はレイという女ジェダイなのだが、敵の闇のジェダイ、カイロ・レンとの対比がされているようだ。しかし、カイロ・レンのキャラもよく分からない。

 EP7では仮面をつけていたが、割とすぐにそれを脱ぎ捨てる。しかも声優はどっかで聞いたことあるな、と思ったら海馬社長ではないか。気づいてしまうと海馬にしか聞こえなくなってくるから不思議だ。

 まず、レンのマスクを被っている理由がよく分からない。祖父のベイダー卿を崇拝している様子があったから、尊敬して真似していたのか……ベイダー卿のマスクは呼吸器という役割もあるから、マスクにも必然性があった。レンの場合、マスクありきで始まってないか? 無理矢理でも何か理由付けをして欲しかった。EP8では全くマスクキャラではなくなっている。

 そしてこのレン君、見れば見る程、むしろ「こいつこそ可哀想な被害者なのでは?」と思えてくるから、どうしようもない。

 ジェダイの修行のため、ルークの元に集まって訓練を受ける、若かりし日のレン君。しかし、ルークはダークサイドを恐れるあまり、強大なフォースを持つレンを殺そうとする。しかし、よく考えて欲しい。レン君からしたら、まだ何も悪いことをしているわけではないのに、いきなり「お前は将来悪い奴になりそうだな、じゃあライトセーバーの錆にしてやんよ!」と夜中寝ている最中に師匠が襲いかかってくるのだから、たまったものではないだろう。しかも修行に来ている惑星は、人すら住んでないような辺境である。社会から隔絶された環境で厳しい訓練を施すっていうのは、ブラック企業の新人研修や新興宗教の洗脳などで良く行われる手法だ。こんなことをやっているジェダイの方がよほどダークではないか? ていうかルークはいくら何でも教師としての才能がないにも程がある。お前、ヨーダの教えと父親との戦いから何を学んだんだ……最後には結局ヨーダの亡霊に助けてもらってるし……

 話をレン君に戻そう。こんな環境では、レン君もダークサイドに落ちたのは不運でも敵の策略でも本人の責任でもなく、どう見てもルークの指導のせいだと思うのだけど、どうだろうか。ハッキリ言って、こんなコンビニもないようなところで修業とか、よくやっているな、というのが実感である。

 それもこれも、「説得力ある修行シーン」というのが出てこないから、こういう風に思ってしまうのも仕方ない、許せ。少年漫画とかでよくある修行シーンも、大勢の作者が知恵を振り絞って色んなパターンを考え出してきた。しかも、この映画には登場人物が無駄に多い。レイ、レン、フィン、デブス女、レイヤ姫……どれもこれも描写が中途半端になってしまっているせいで、どうしても根本的な描写不足に直面しているように思えてならない。

 そしてそもそもカイロ・レンの立ち位置も曖昧だ。一応はダークサイドのキャラなのだが、光の側にもなりうるようなことをほのめかしているし……フィンのように最終的には寝返るのか……いや、さすがにあの吹っ切れようを見ると、そうはならないだろうが……ただ、吹っ切れたところで悪としての本能的などす黒さが足りないように感じる。そもそもフォース使いとして二流でしかなく、EP7では覚醒したばかりの未熟なレイに負けてしまう。ダースベイダーみたいに息子の左腕を切り飛ばすくらいのことはして欲しいものだ。レン君が持っているはずの「強大な力」が設定でしかなく、実際のアクションなり見せ場なりがないから、どうしても納得できない。

三つ目の突っ込みどころ「レン君、お前は悪くねえよ! 今度ワタミ行こうぜ!」


 そしてレン君ついでに気になったことをまた一つ。最後のルークとの対決。これが一番の肩すかしだろう。まさか幻影だとは思わなかった。

確かに「言われてみればなるほどな」とは思った。

 確かに、ルークはあの場面で避ける動きしかしておらず、攻撃をしてなかった。

 そして、その後のルークの力尽きた場面……死んだように見えるが、普通にこの後翌朝5時のスマホのアラームで目覚めそうでもあり、そういう意味でEP9が楽しみでもある。まさか「生きてました、テヘペロッ」って出てくるのか、気になるところだ。やりかねないから怖ろしい。

 あと、ルークとレイヤ姫に言いたいのだが、本当に老害になったな、お前ら、ということだ。レイヤ姫とハン・ソロは子供だけ作って、その世話はちゃんとしてやったのか? まさか全部C3POに任せてた、なんてことはないだろうな? ハン・ソロとか思いっきり家庭放棄してそうだし、レイヤ姫も政治に忙しそうだ。側近に無能そうな女性政治家をぞろぞろ引き連れていたし、古代中国人の言うことに賛同したくないが「女に権力を持たせるとロクなことにならない」という格言を信じる時が来たのかもしれない。

 両親からろくな世話もされず、預けられたルークおじさんの元で、修行に励む……これってピッコロおじさんの元で修行してた孫悟飯じゃね……? ピッコロの方がまだまともに人を育成できるってやっぱヨーダはナメック星人の血を引いている……? ていうか、フォースうんぬんよりまともに人を育成して、組織して、運用できる集団がいれば、このSW世界では一番強いのでは……?

 というか、ルークってけっこう明るい性格だと思っていたので、こんな偏屈爺さんになっていたのが普通にショックだった。あと普通にスケベそうだけど、こんな辺境の惑星でどうやって発散させてるのかも気になるところだ。まだゲームの『バトルフロント2』(ちなみに動画視聴のみ)で出てきたルークの方がイメージに近い。

 四番目の突っ込みどころ「老害帝国で若者ブチ切れ!」


 そして組織や運用という概念が出てきたので、ここでも今までのシリーズを含めて突っ込ませてもらおう。

 まずはクローントルーパーについて。今作のトルーパーは、どうやらクローンではなく、普通の人間を使っているらしい。

 ちなみに、普通の人間を徴兵せずに(指揮官クラスは違うようだが)クローン戦闘人間だけを主に使う旧帝国(ダースベイダーとパルパティーンが率いていた帝国を便宜上こう呼ばせてもらおう)は、もしかして非常に人道的だったのでは、と思えてくる。しかし、さすがのファーストオーダー(FO)もそこまでの設備は用意できなかったのか、今回は子供たちをさらって兵士に教育しているようだ。

 これだけ聞くと「FOやべえじゃん」ってちょっと思ったが、途中のルークやジェダイの修行シーンを見て考えが変わった。

FOもジェダイと大して変わらないどころか、下手するとFOの方がマシかもしれない。

 そしてそれ以前に、新三部作の時代ではロボット兵が使われていたのだが、誰がどう考えてもロボット兵が一番人道的かつ効率的な軍隊を組織できると思うのだが、どうだろうか。

 これはEP8への突っ込みどころではなく、SWそのものへの突っ込みどころになる。

 まず、ロボット兵のメリットを見ていこう。

 一つ目に水・兵糧を消費しない。電気なり燃料なりで、恐らく人間以上の力が出せる。そして睡眠を必要としない。

 いや、何と言うか、一つ目のこのメリットだけで強烈過ぎるような気がするが……

 さらに二つ目として、戦場で兵士が負う精神的なトラウマがない。また、味方がいくら倒れようが精神的動揺もしない。命令には絶対に忠実に従う。

 結局は器物なので、いくらでも取り換えが効く。

 欠点としては、一応SW世界ではロボット兵というのは融通が利かないらしく、柔軟な作戦などが取れないといった欠点があったらしい。だから最終的にクローン・トルーパーにとって代わられた。トルーパーの元ネタは、凄腕の傭兵ジャンゴ・フェットで、彼のクローンを元に施設で素早く成人として成長し、軍事に関する訓練を受ける。

 この設定だけ見ると、クローン・トルーパーは最強の軍団に見えてくるが、どう頑張っても所詮は人間であり、ロボット兵にかなう気がしないのだが……また、これだけ優秀なクローン・トルーパーのはずが、作中では間抜けな描写ばかりであまり強い兵士に見えない。というか、ジャンゴ・フェットの装備を見るに、色んな性能のパワードスーツがあるのだから、ああいう装備の部隊とか作ればいいのでは……『DOOM』か『Halo』のようなパワードスーツが活躍して欲しいナリ……

 まあ、いくらパワードスーツを装備したところで所詮人間であり、食事は必要だし、排せつもする。精神の動揺もするので、ロボット兵にかなわない。しかも装備がパワードスーツなどハイテクの極みであるため、結局人間を使おうがロボットを使おうが、それなりに経費はかかってしまう。

 まあ、あまりファンタジーの世界にSF的な突っ込みを入れるのは野暮であること極まりないので、ここら辺で止めにしよう。私が言いたいのは、SWもシリーズを重ねるにつれ、色んな設定を積み重ねていき、最終的に今のようにグチャグチャな設定になってしまっていることだけ分かっていただけたら結構である。

 さて、ここで一つ、EP8で気になったところがあった。終盤の方で、追いかける帝国宇宙艦隊から、レイヤ姫が逃げようとする場面だ。ここで、レイヤを逃がすためにレイヤの部下の一人が船に残って、敵に自爆特攻する。光速の自船を、敵の戦艦にぶつけたのだ。

 そもそも、宇宙艦隊戦を人間が行うことが可能なのか、という率直な疑問は置いておこう。

 ただ、こんなことができるなら、せめてC3POでいいのではないだろうか。こういう時にこそ何かせーや……また、操縦を任せられるAIとか、そういうのはこの世界では発達していないようだ。もう多分、ここら辺のSFを見たいなら『スタートレック』を見るべきなんだろうな……今度アマゾンビデオで調べとくか。

 あと、最終決戦で惑星の地表に降り立って戦うのだが、FO側が大砲を地上に下ろして戦ているのも、どうなんだろうか。せっかく制宙権を握っているのだから、惑星軌道上から宇宙戦艦でドカドカ撃ちまくれば、それだけで敵は恐怖して混乱するかもしれないし、あの固い扉も十分壊せそうな気がするが……何なら、それこそ小型船を光速(そこまでいかなくても、ある程度の速い速度)でぶつければいいのでは? さすがに相手が惑星だと、重力の影響で計算が複雑になってしまうのか……

 それでも、せっかく宇宙空間を支配しているのだから、それを生かした攻撃をして欲しい。こういう未来の戦争は『COD インフィニット・ウォーフェア』(動画視聴勢)の方がまだ描写がしっかりしてたし、「戦争」を描いていた。EP8は戦争描写も中途半端だし、リアリティも中途半端だし、かといってケレン味あふれるわけでもないし、どういう点で評価をすればいいのか戸惑う。これだから、新三部作の方がマシだと個人的に思うのだ。まだあっちの方がライトセーバーでどつき合ってくれたので、そこら辺だけは満足できた。

 あと、今さらだけどAT―ATっていう多脚戦車、本当に雑魚過ぎて笑うしかない。お前、やられてる場面しか見たことないぞ! 原住民にも負ける多脚戦車ってどういうことやねん! 普通の戦車の方が、威力や耐久力もろもろの点で勝っているのでは……?

 5つ目の突っ込みどころ「疲れのあまり、黒塗りの軍隊に衝突してしまう……」


 さて、以上で突っ込みは終わりにする。まだ細かい突っ込みは一つだけある。それは途中でフィンとデブスが抜け出して、カジノ惑星に行くところ。ここも昔ならジャバ・ザ・ハットのような魅力あるキャラとか出てきたんだろうな~、という感想しかしなかった。デブスと馬に乗って逃げ回って終わりって……もっとさぁ、ポーカーで勝負したりとかあるじゃんか……そこでただのデブスだと思ってたやつが思わぬ博才を発揮したりとか、何かあるじゃんかーー! カジノ惑星っていう美味しい設定を生かそうよ! しかもそこでFOにも共和国にも武器を打っている武器商人が出てきたりと、設定は面白そうなんだから、ここを主体にすれば面白くなったんじゃねーの、という気がして、要するにもったいない。しょうもないデブスとのラブロマンスとか、そんなもんどうでもいいよ……

 六つ目の突っ込みどころ「終わりにすると言ったが、スマン、ありゃ嘘だった」


 これで本当に終わりだから、安心して欲しい。

 最初に「誰が見ても50点映画」と評したが、せいぜい30~40点くらいではないか。EP7も印象には何も残ってないので、ぜひアマゾンビデオで軽い気持ちで眺めておく程度にしたほうがいいのではないか。



『ジオストーム』

 もう、軽く行こう、軽く。SWはけっこう好きな部類の映画だったので、今までの総括も込めて長いレビューになったが、今回はサラっと終わらせるつもりでいる。

 まあ、この映画は早い話が失敗作で、失敗の原因は『シン・ゴジラ』と全く同じ理由だった。

 結局は自然災害ではなく、人間の陰謀(しかもしょうもないレベルの陰謀)が中心に据えられていた、ということだった。

 もうここに尽きる。また、最後には人間が気候を完全に支配し、「人類が団結している限り、安泰なのだ」というようなセリフで締めくくられているが、自然現象は人間など蟻のように踏みつぶしていくし、人類が団結しないことは今までの歴史を見れば明らかだろう。

 「気象をコントールする衛生」という設定は、まあ受け入れよう。それがないと話が進まないから。しかし、この衛星の名前が「ダッチボーイ」という、クソダサいネーミングで一気に安っぽくなってしまう。もっというと、ダッチボーイが『ターミネーター』のスカイネットみたいに人類を裏切って気象操作で自然災害を起こしまくって、人々が逃げ惑う映画だと予想していた。例えば、最初は巨大トルネード、そこから逃げたと思ったら火山噴火、そこから逃げたら津波、そこから逃げたら……というように、執拗な天変地異の嵐で人々が死に、地球が死の惑星になるものかと思っていたのに……

 予想は裏切られたが、まさかそっち方面とは思わなかった。

 期待した自然災害と人々の死……描かれることは描かれるが、オマケ程度である。メインは衛星の中でのトラブルの対処とかなので、見ていて「はよ自然災害起これや!」と何回思っただろうか。

 昔見た自然災害映画で、確か『ヴォルケーノ』というタイトルだったと思うが、火山噴火から逃れる家族を描いた映画で、子供ながらかなり面白かった記憶がある。特にババアが最後にマグマに下半身を飲み込まれて燃えながら死んでいくシーンは、印象に残っている。

 自然災害とは少し違うが、『ディープ・ブルー』も海という恐怖と、襲ってくるサメの残虐性が描かれていて、とてもよかった。そしてサメを生み出した人間の愚かさが常に根底にあった。最後まで恐怖して見たし、映画館で思わず足を上げてしまうほどだった。

 『ジオストーム』には、これらは何もなかった。それだけ言えば、どういう映画かはもう十分お分かりいただけるだろう。



『IT』

 言わずとしれたスティーブン・キング原作の映画で、しかもリメイク映画だ。

 正直に言うと、まず原作は買ったのだが、読んではいない。一巻の半分くらいで投げ出している。本当にただの人物紹介で詰まらないです……そこを超えると面白くなるというのだが……

 さらに言うと、映画版も見ていない。キングファンとして小説を読む前に映画で見てしまうと何かに負けた気になってしまうので、先に小説を読もうと思っていた。しかし、もうどうしようもなくなったので、今回は素直に映画を見ることにした。

 やはり、元の作品の面白さがあるからだろう、怖いし笑える、しかも後味爽やか、というホラー映画のお手本のような作品になっている。これはむしろ「誰が見ても80点」くらいの映画には仕上げてきたのではないか。旧版映画は見てないので、それとの比較はできないが、初めて見る分にはこっちでも問題ないと思う。

 何だろう、どのキャラもどれも可愛く、愛おしく見える。魅力があるし、感情移入したくなるキャラになっている。どこぞの銀河の昔話EP8とは大違いだ……

 しかも結構な数のキャラがいるが、それをちゃんとまとめ上げている。それぞれの逆境や苦難を背負った子供たちが、出会いながら友情を育む過程が素晴らしい。青春映画としても楽しめる。もちろん、舞台が現代だから(背景の看板にリーサルウェポン2の文字があってちょっとうれしかった)というのもあるし、学校という少年少女を大量発生させられる便利な設定も使えることも、大きい。ただ、どんな高級調理器具を使ってもヘボ料理人が料理すればまずい飯にしかならないものだ。キングの原作ももちろんだが、この映画の監督(や脚本)も上手く原作の良さを理解した上で、要素を拾い上げて映像化している。原作を読んだ身からすると、最初の一巻の半分くらいまでの詰まらないやり取りは何だったんだろうと思わざるを得ない……一瞬も出てこなかったぞ。

 ただ、映画を見て思ったのが、どう見ても『スタンド・バイ・ミー』にしか見えなかった。最初に4人の少年が集まるところや、不良たちが絡んでくるところ、アメリカの典型的田舎町での、のどかさと閉塞感ある空気感……暑い季節というのも同じだ。ぶっちゃけ、「ピエロ型クリーチャーの出てくるスタンド・バイ・ミー」と考えて差し支えない。

 しかし、ただの自己再生産に終わらず、しっかりとスケールアップした物語になっている。

 ちなみに一番好きなキャラは、眼鏡をかけた口の悪いオタクである。やっぱり、こいつの存在は大きい。こいつのおかげで、怖い中でもユーモアを失わないため、怖さと希望のバランスが取れて良かった。

 唯一の欠点というか、疑問に思ったのが、ピエロの巣のような場所に行ったら、今までの犠牲になった人が空中に浮かんでいたのだが、結局あれは何だったんだろう……一応、続編で中年になってから、またバケモノと戦うらしく、その話が描かれるらしいが……ピエロの正体も暴かれるらしいんだけど……

 果たしてどうなるか、楽しみではあるが、ホラーの定番として「恐怖の正体」は明かされない方が結局はより怖いものだ。

 出来が良かっただけに、不安もあるが続編があるなら純粋に楽しみでもある。もし続編がこけても、ぶっちゃけ今作が良かったし、今作だけでほぼ独立して楽しめるため、傷は浅くて済みそうだ、という打算や戦略も恐怖を薄くするけど、クソ映画という恐怖と戦ううちに人間が身に付けた悲しい性質なので、どうか許してやって欲しい。


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