Where I am ?
「…っ痛ぅ‥ったたたたたι」
蜜実は尻を擦りながら立ち上がった。
どうやら尻餅をついていたらしい。
「ぁ?あれ?」
辺りを見渡してみると家の中
…ではなく。
「み…湖?な…んで?」
蜜実の目の前に広がるのは湖。
だが蜜実が知っている湖とは只一つ大きく違う点、それは水が水の色をしていない。
「ピンク…」
ピンク。
そう、水の色がピンク、言わば桃色なのだ。
「ぇ…。桃の天然水…?まさかね。(笑」
蜜実は某清涼飲料水の名前を口走った。
“ガサッ”
その時蜜実の後ろで何者かが草を掻き分けた音がした。
「誰?!何?!!?」
蜜実は急いで振り返る。
音のした方をジッと見つめていると、何か白いものが出てきた。しかも、160センチあるかないかの蜜実の身長の倍はある。
「ひゃッ…
「大丈夫。恐がらないで?」
“ガサガサッ”
そう言って出てきたのは真っ白い体に、角が一本生えた馬の様な生きものだった。
蜜実は〈コレ〉が何か知っている。
「一角獣…?」
一角獣はパカラッと軽快な音を発てて蜜実の許までやってきた。
「今日和?蜜実。」
その一角獣は前足を折りお辞儀をした。
「な…んであたしの‥名前??」
蜜実は何故会ったこともなければ見たこともない者が名前を知っているのか気になった。
「あぁ。それは私に未来が見えたからですよ。夢を見るのです。だから、今此処に来ました。あ、私はイヴェーリオと言います。以後、お見知りおきを。」
と言って再びお辞儀の様な行動をとった。
蜜実は、過去これほどまでに礼儀正しい哺乳類に会った事がないと思った。
「ぇと…イヴェーリオさん?」
蜜実は恐る恐る自分の倍の高さにある馬の顔を見上げた。
「何ですか?蜜実?私の事は呼び捨てで構いませんよ?」
イヴェーリオはわざわざご丁寧に蜜実の目線まで屈んでくれた。
グッと近づいた馬の顔にビックリしながらも、蜜実はきいた。
「えっと…イヴェーリオ?」
「はい。何ですか蜜実?」
「此処は…何処?ι」
結局登場人物少な(強制終了)