思い。
主人公蜜実の一人語りになります。
本当に
本当に解らない。
この魔法がとび交う世界も。
咲人も。
でもこの世界にきて一番解らなくなったのは紛れもなくあたし自身。
古代人?
そんなの知らなかった。
日本では誰もが漆黒の瞳と髪を持っていて
そんなあたしはお母さんから生まれていて。
古代に生きた人、ましてや別世界の人に関わってないはずだ。
ワカンナイけど。
でも、此処の世界に来たって事はこの世界に、この世界で、あたしがしなきゃイケナイ事があるんだと思う。
何も用がないのに呼ばれたりする事が無いように
用があってこの世界はあたしを呼んだんだ。
って、思っておこう。
‥少なくとも、あたしがすべき事を見つけるまでは。
そうしないと、心が、《あたし自身》が、壊れちゃうから。
たいして信用できる様な性格してない(笑)咲人についていくのも、それ。
まだ何も知らないこの世界で誰か頼れる存在が必要だった。
もちろん、咲人が頼れる存在…とまではいかないけど、少なくともこの世界での《蜜実》をあたしより知ってる気がして。
それに、性格は本っっっっ当にねじ曲がっているけど、あの時湖に来たのはあたしの為だから。
…そう、言ったからι
だから。
全然知らない人よりも安心できる。それに何も知らない世界で一人でやって行ける程、
あたしは強くないの。
あの時だってそう。
みんな、みんな失って一人になってしまった。
そんな時、あたし一人でどうだった?
立ち直れた?
皆の死を受け入れられた?
…ううん。
立ち直れたのも、死という事を理解し受け入れられたのも、前向きに生きていけているのも、
すべて
一人でなんてしてない。
すべて
あたしを支えてくれた人がいたお陰。
そう。あたしは弱くて脆い。
色に例えれば、
どこまでもつづく深い白。
だから。
これからあたしが何をするのか、何をすればいいのか、どうなるのか。
解らないけれど
流れに身を任せよう。
いつか
サイゴ
に
辿り着くはずだから。
もしかしたら、あたしは永い夢を見ているのかもしれない。
今此処にいるあたしが夢なのか、
日本に、前の世界にいたあたしが夢だったのか、
は
未だ解らないけれど。
最近だいぶスランプです(>_<) ごめんなさい。感想とかあれば頑張り度がまします。よければ書いていってください(人>ω<)〃