第8話。ポールとジャック。
サーニャは集落へと到着した、そこである光景を目にする。
それは集落の子供達が「ワハシュ」と叫んでいた。
「ワハシュ」アラビア語で「怪物」であった……。
その一方で同時刻のラマッラ都市に警備会社に勤務してる、二人の男がいたのであった。
その者はポールにジャックである。
警備会社の社長「ポールとジャックを召集したまえ!」
社長は女性秘書に命令するのであった。
女性秘書「はい!直ちにお呼びいたします!」
女性秘書は内線電話でポールとジャックを呼んだのである。
そして5分が経過してポールとジャックは社長室へと入る。
ポール&ジャック「社長、失礼します」
ポールとジャックは社長の目の前に待機したのである。
警備会社の社長「よく聞け!今ラクダの被害が拡大している!原因は何だか分かるな?」
社長はわざと質問に切り替えたのだ。
ポール&ジャック(え?!)
ポールとジャックはまさかの不意討ちで戸惑うのである、ジャックは気配を感じたのか女性秘書に顔を向ける。
社長室は透明のガラス張りになっている、女性秘書が白紙を使ってマジックペンで「ハイエナ」と書いてるのである。
ジャック「ハイエナですね!ボス!!」
すかさずハイエナと答えるのである、社長は満面な笑顔になる。
警備会社の社長「うむ!分かってるな、なら、とっと行ってこい」
ポール&ジャック「わかりました!ボス!」
ポールとジャックは社長室から出たのである、そしてジャックは女性秘書に投げキスをする。
ジャック「愛してるぜ!MYHONEY!」
女性秘書はクスッと笑い、笑顔で送りだした。
ポールとジャックは駐車場にいたのである、ポールがジャックに話しかける。
ポール「さてと任務を遂行するぞ、ジャック!」
ポールは元軍人であった、ジャックとは長い付き合いで、兄弟でもある。
ジャック「おうよ!相棒!」
ジャックは機械を分解する天才だ。それを組み換える事さえも手先が器用なのだろう。
ポール「ジープに乗って行く、準備を急ぐぞ」
ポールは砂漠用に改造されたジープに荷物を積む。
ジャック「なぁ相棒~何か面白い事起きねぇかなぁ」
ジャックは荷物を荷台に置きながらポールに話しかける。
ポール「心配するな、もうすぐ俺達の真のボスに会えるさ」
ポールは摩訶不思議な言葉を放つ。
ジャック「もしかして見つけたのか?俺達が従えるボスを?」
ジャックは何やら興奮する、どうやらポールとジャックは自分に従えるボスを捜してるようだ。
ポール「残念ながら、まだな勘だが、会える気がするんだ」
まるでポールは既に会える事のように話すのである。
ジャック「ポールの勘は当たるからな!よーし!準備できし、行こうぜ!相棒!」
ジャックは荷物を荷台に全部載せたのである。
ポール「よし、俺が運転をする!」
ポールとジャックは砂漠用ジープに乗る。
いよいよ歯車が動きだすのである。
次回、第9話。アースィム、初めての家族。




