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24年物語(小説家になろう版)  作者: 司馬横龍
24年物語(エピソード2)
15/31

第15話。アースィムの物語。

ガロガンとエルーシャはいつの間にか居なくなっていた、ヴィトを探す。


しかし、ヴィトは見つからず、エルーシャはついに泣いてしまう。


呆れる、1人のドワーフ族……。

     アースィムと3匹の初対面!

 2005年7月20日。もうすぐ時刻は夕方だ、二人はジャックと合流して。


 ジープに乗り込み、アュブ城へと戻る最中であった、運転はジャックである、後部座席にサーニャ、アースィムである。


アースィム「ジャック〜見て!また家族が増えたよ!」


 アースィムはヴィトをジャックに紹介するのであった。


ジャック「おいおい、3匹も面倒を見れるのか!」


 ジャックは多少不安な表情になる、世話に対して心配するのであった。


サーニャ「そうよ、アースィム、動物を飼うと言う事は命を授かる事なのよ」


 サーニャはアースィムとヴィトを交互に見つめながら「命」の重さを伝える。


アースィム「大丈夫だよ!しっかり〜面倒みるもん!」


 アースィムは多少、ほっぺが膨らむ。ヴィトを抱きしめるのであった。


 ジープはアュブ城に到着したのであった、3人は鉄門の門を通り。ジャックは先に2人を降ろす。


サーニャとアースィムは玄関へと向かう。


 するとリンとヒマワリが出迎える、ヒマワリはもうダッシュっでアースィムに近寄る。


アースィム「リン、ヒマ、ただいま〜!」


 アースィムは2匹に抱きつくアースィムはヴィトを下ろす。


ヴィト、リン、ヒマワリの初のご対面であった。


 ヴィトはリンとヒマワリのお尻を嗅ぐのであった、お互いに嗅ぐ。


アースィム「お姉ちゃん〜ヴィト達がお尻を嗅いでるよー?」


アースィムは不思議そうに見つめる。


サーニャ「これは、犬同士の挨拶みたいなものなのよ、人間っで言う挨拶ね」


 サーニャは膝を曲げて3匹を見て微笑むのであった。

アースィム「そうなんだ!ワンワン!」


アースィムは犬の真似をして四足歩行になる。


3匹は恐て逃げ回る。それを追うアースィム。


ジャック「お〜4匹になったか〜」


 ジャックはちょうど戻ってくる、冗談を言うのであった。


サーニャ「フフ」


サーニャはクスッと笑うのであった。


 こうしてヴィト、リン、ヒマワリは出会ったのであった。


     ヴィトと首無し騎士。

 2005年8月2日。深夜、これは、まだヴィトがアュブ城に来て間もない物語である。


 ヴィト、リン、ヒマワリはアースィムの寝室と向かっていた。


リン「ワン!」


 リンはしっかり犬だ。人間の言葉をしっかりと理解している。


ヒマワリ「?」


 ヒマワリはよそ見していたのか、リンの尻に当たる、ヒマワリは常にリンの後についていくのだ。


ヴィトがいない、迷子だ。


 ヴィトは何故かアュブ城の外に出でいた凄い怯えようであった。


すると馬の足音が聞こえてくる、ゆっくりとだ。


 ヴィトの震えが止まらない、恐怖と広い世界での恐れだ。オシッコを漏らす。


馬の足音が近づいてくる、そして現れたのは。


漆黒の騎士「……」


 漆黒の鎧を着てる人物っであった、しかし何かが、おかしい……。


ヴィト「くぅ〜ん」


ヴィトはますます怯える、その漆黒の騎士には。


首無し騎士「……」


漆黒の騎士には「首」が無かった。


すると馬は鼻を近づけてヴィトを嗅ぐのであった。


首無し騎士の愛馬「ブルル」


 馬はベロを出してヴィトを優しく舐めるのであった。


首無し騎士「……」


 首無し騎士は馬を反転させて、ゆっくりと動く、するとヴィトは。


ヴィト「ワン!」


 ヴィトは立ち上がり、首無し騎士を追うのであった。


 首無し騎士はヴィトに徒歩を合わせる、まるで導く如く。


 すると前方にアュブ城が見えてきたのであった、匂いを辿ってきたのか、リンとヒマワリが合流する。


ヴィト「わんわん!」


リン「?」


ヒマワリ「?」


 ヴィトは2匹に騎士を紹介したいのか、だがリンとヒマワリは困惑する。


何故なら既に「首無し騎士」は消えていたからだ。


ヴィト「くぅ〜ん」


リン「わん!」


ヒマワリ「わわん!」


 3匹は何やら会話をしてるみたいだ3匹は無事に中へと入る。


 2005年8月2日。早朝。サーニャは地下倉庫へと向う、食材を取りにいく。


サーニャ「朝食は何にしょうかしら〜」


サーニャは歩きながら。模索するのであった。


サーニャは地下倉庫に辿り着く。すると異変に気づく。


サーニャ「え?鎧が少しズレてる!?」


 サーニャは漆黒の鎧をマジマジっと見つめる、すると鎧の後から。


ヴィト「わん!」


ヴィトが、いきなり飛び出してきたのであった。


サーニャ「きゃー!ヴ、ヴィト〜!」


 サーニャはもの凄い驚くのであった。まるでドッキリされたかのように。


サーニャ「もー!!ビックリするでしょ!」


 サーニャはヴィトを片手で抱える、そして地下倉庫を出るのであった。


ヴィトにとって小さな「冒険」であった。


    アュブ城は日本の領土?。

 2005年9月29日。早朝、アュブ城内っで警報が鳴り響く。

アースィム「お姉ちゃん〜!」


 アースィムが脱兎の如く姉の部屋へと向かう、3匹も一緒だ。扉を激しく開ける。


サーニャ「アースィム!扉はゆっくり開けなさい!」


 サーニャは多少怒った表情っで両手を腰に当てて注意するのであった。


アースィム「はい〜それよりも〜お姉ちゃん〜警報止めてよ〜!」


アースィムは両手で耳を塞ぐのであった。


 ヴィト、リン、ヒマワリにとっては迷惑極まりない。


続いてサーニャの部屋に入ってくる者がいた。


ジャック「サーニャお嬢ちゃん〜!この警報は何なんだ!」


ジャックは驚いた表情になる、するとサーニャは。

ーニャ「ジャックさん!いいかげん家賃を払ってください!」


サーニャは厳しい指摘をするのであった。


ジャック「すまねぇ……って!この警報を止めてくれー!」


ジャックはアースィムと同じ事を言うのであった。


サーニャ「二人共〜レディの部屋にいきなり入って来るなんて!こっちは髪を整えてるのに!」


 何故かサーニャは「そっち」の方に怒り心頭っであった。


アースィム&ジャック「ごめんなさい〜&すまねぇ」


何故か二人は言葉が被る。


サーニャ「アースィムは別としてジャックさん!勉強してないから!そうなるのよ」


サーニャは人差し指っで二人を指す、多少怒ってる。


サーニャ「この城は日本の領土なのよ、空を飛行機が通過すると警報がなるの!」


サーニャは天井を見て人差し指を向ける。


アースィム&ジャック「ここ日本の領土なの!」


アースィムとジャックはシンクロした。


アースィム「ところで?領土て何〜?」


ジャック「日本の物だ!って意味なんだぜ!」


アースィム「へぇ〜そうなんだね!」


サーニャ「二人っで警報を止めてきなさい!」


サーニャは手で合図するのであった。


アースィム&ジャック「はい〜&わかった」


二人は渋々サーニャの部屋を出る。


 唯一3匹が残る、しかしサーニャの怒りがヒシヒシと伝わるのか。


ゆっくりと退散してアースィムを追い駆ける。


サーニャ「まったく、鍵いるわね!」


 サーニャはボサボサ髪を見られて怒り心頭なのだった。


サーニャ「さてと、髪を整えないと」


 サーニャは平常心に戻る、椅子に座り、髪を整える、警報が鳴り響くが、お構い無しだ。


一方の二人組は。


アースィム「ジャック〜怒られたね!」


 アースィムは何故か満面な微笑みだ、時より耳を塞ぐのであった。


ジャック「そうだなぁ〜って!いつから家賃取るようになったんだ!」


ジャックは驚いた表情になってしまう。


アースィム「ん〜わかんない!」


 アースィムは耳を塞ぎながら早足になる、早く警報を止めたいのであろう。


するとアナウンスが流る。


サーニャ。二人とも警報止めるには発電所に行かないといけないからね!


サーニャ。発電所は城の外よ!長いレバーあるからそれだからね!


そう伝えるとアナウンスは途切れた。


 サーニャは自分の部屋に無線とスピーカーを取り付けていた、広いアュブ城ならではだろう。


ジャック「いつの間にスピーカー付けたんだ?」


ジャックはキョトン顔になる。


二人は外に出て発電所へと向かう。


 発電所に到着した二人は長いレバーを見つけて、下へと下ろす。すると警報は止むのであった。


ジャック「うし!警報切り替え完了!」


ジャックは両手で手を払う、ひと安心だろう。


アースィム「ねぇ〜ジャック〜オシッコ!」


アースィムはジタバタするのであった。


ジャック「なら、立ちションだな!」


ジャックは「立ちション」提案する。


アースィム「お姉ちゃんに怒られるよ〜家の恥になるって」


アースィムはますます限界へと近づく。


ジャック「だぁー!なら!走るぞ!」


 二人は脱兎の如く城へと戻る、こうしてドタバタ劇は終える。


  アースィム。初めてのクリスマス。

 時は流れて2005年12月25日になっていた、何やらサーニャは準備を初めていたのである。


サーニャ「アースィム!クリスマスやるわよ!」


 サーニャは微笑みながら巨大な木を準備してい、巨大な木はアュブ城の庭へ運ばれていた。


 サーニャが前もって運送会社に頼んでいたのであった。


アースィム「お姉ちゃん〜大きいね!何の木なの?」


 アースィムは初めて見る木に目を、まん丸するのであった。


サーニャ「これはモミの木ね!」


(※モミの木。針葉樹マツ(マツ科モミ属)である)


アースィム「お姉ちゃん?何でクリスマスって呼ぶの?」


 アースィムは木をマジマジ見つめながらクリスマスの意味に興味を持ったのか、疑問をサーニャに質問する。


サーニャ「言い伝えではイエス・キリストの降誕を記念する為の祭ね、聖誕祭とも言うのよ!」


 サーニャは微笑みながら四角形の箱を持ってくるのであった。


サーニャ「アースィム、飾るわよ〜!楽しいだから!」


 クリスマスツリーに飾る、装飾をアースィムに渡す。


アースィム「キラキラ!」


 アースィムは光るキラキラな物を渡されて、はしゃぐのであった、星の結晶だったり雪の形をした結晶だ。


 二人は楽しそうに飾りを付けるのであった、いつの間にか、夕方になり夜へと移り変わる。


サーニャ「よし完成だわ、早速電気を付けてみましょう!」


サーニャはスイッチを入れる。


 するとクリスマスツリーに飾っていた装飾品が一斉に光輝き始めるのであった。


アースィム「わぁー!きれいー!!」


 アースィムは目を輝きさせながら、クリスマスツリーを見つめる。


クリスマスツリーと星空が二人を神秘的に照らす。


サーニャ「アースィム、ずーっと一緒だからね!」


アースィム「うん!お姉ちゃん!」


サーニャとアースィムはお互いに手を握る。


二人はクリスマスツリーを眺めるのであった。


 サーニャは心の中で願う。永久にアースィムと居られますようにと。


  アースィム。初めての年越しだ!

 2005年12月31日、時刻は夜11時。日本との時差は7時間も遅れてる。


サーニャ(日本じゃ、もう新年ね)


サーニャは何故か寂しそうな表情っであった。


サーニャ(うん!こっちも年越しね!)


そう心の中で呟いて両手でほっぺたを叩く。


サーニャ「アースィム!年越しそば食べるわよ!」


 サーニャはアースィムの部屋に居たのである、アュブ城、到底2人では広いお城であった。


アースィム「年越しそば〜何なのー!お姉ちゃん!」


 アースィムにとって、全てが新鮮だ、目をまん丸にしてサーニャを見つめる。


サーニャ「日本伝統の習慣なのよ!」


 サーニャはアースィムの手を繋いでキッチン・ダイニングへと向う。


 すると二人の後ろから、ヴィト、リン、ヒマワリがついていくのであった。


アースィム「年越しそば〜♪年越しそば〜♪」


アースィムは余程嬉しいのか繋いだ手を振る。


サーニャ(クスッ、可愛い〜)


サーニャはもはや、アースィムにメロメロだ。


アースィムの手をしっかりと握る。


 サーニャ、アースィム、ヴィト、リン、ヒマワリ、長い廊下を歩むのであった。


すると一輪の風が吹く。


サーニャ(風?おかしいわね、窓は全部閉じたのに)


サーニャは心の中で不思議と呟く。


アースィム「お姉ちゃん?どうしたの?」


 アースィムは不思議そうにサーニャを見つめるのである。


サーニャ「何でもないわ!さぁー蕎麦を食べるわよー!」


サーニャは微笑みながら。繋いだ手を振る。


アースィム「うん!」


 アースィムは満面な笑顔だ、楽しみでしょうがない。


アースィム「ヴィト、リン、ヒマワリ!そばだよー!」


アースィムは微笑みながら3匹を見つめる。


ヴィト「わん!」


リン「わん!」


ヒマワリ「わんわん!」


3匹はアースィムの声を理解してる、尻尾を振る。


サーニャ「駄目よ〜あなた達は!ドックフードね!」


サーニャは3匹を見つめながら微笑んで伝える。


ヴィト&リン&ヒマワリ「……」


3匹は無言だ。


サーニャ「ちょっと!なんで!無視なの!」


サーニャは。多少苦笑いする。だが直ぐに微笑む。


アースィム「早く食べたい〜!」


 アースィムは「蕎麦」に夢中だ、キッチンへと急ぐ。


 こうして2人と3匹は年越しそばを食べるべく、我が道を進むのであった。


     アースィムの誕生日!

 2006年1月31日。これはサーニャが地下部屋で亡きオーディンのロングフードを整理してた物語から始まる。


サーニャ(本物の15世紀のロングフードだわ)


 サーニャはロングフードを細かく調べ、心の中で呟く。

サーニャ(どうして私達をおいていくの)


サーニャは悲しい表情になる。


 不安で一杯だった、この先、どんな非現実が待ってるか、サーニャは恐怖でしかない。


 イサムも居ない城を到底、一人では守れないからだ。


 するとサーニャがロングフードを調べてると一つの小さな物が床に落ちた。


サーニャ「これはUSBメモリースティックだわ!」


 サーニャは片膝をつき、目をまん丸にして驚く、15世紀のロングフードに現代のUSBメモリだ。


サーニャ「え?ど、どうして?USBメモリが?」


 サーニャは親指と人差し指を使ってUSBメモリを目の近くまで持っていく、手で触りながら確かめる。


サーニャ「パソコンだわ!調べないと!」


サーニャは脱兎の如く、自分の部屋へと戻る。


 ロングフードは、もはや床に、お粗末になっていた。


 サーニャは部屋に戻って慌てるかのようにパソコンを作動させる。


 そしてUSBメモリを差し込む、動画のファイルを見つけて起動させる。


そして一つの動画が流れる。


謎の女性「ねえ?本当に記録されてるの?」


 謎の女性は白い白衣みたいのを着てる、研究員だろうか。


怯えてる男性「だ、大丈夫だよ〜ほら!早くしないと!」


何故か男性は怯えてる、男性も白い白衣を着てる。


謎の女性「バッファロー!慌てさせないでよ!」


謎の女性は男性の事をバッファローと呼んだ。


バッファロー「早く、チョウ!アイツに気づかれるよ!監視カメラ妨害が出来る4分だからさ!」


バッファローは謎の女性をチョウと呼んだ。


チョウ「コホン、はぁ〜い!私はチョウ!これを観てるアナタへ!」


チョウはパソコン画面上に設置されてるカメラに手を振る。


チョウ「私達が誕生させた、被験者010の親になってくれて!ありがとう!」


 チョウはウィンクするのであった、そして微笑みながら語る。


チョウ「お願いがあるの、誕生日はアナタが決めてね、アナタが親よ!」


チョウは微笑みながら人差し指で画面を指す。


チョウ「カプセルから誕生したけど!親である、アナタよ!」


 チョウは何故か一瞬だけ悲しい顔になる、だが直ぐに微笑む、そしてまたウィンクする。


チョウ「もう!時間だから!幸せにさせてね!」


チョウは画面越しに投げキスを送る。


こうして動画は途切れる。


 すると動画を撮った日の第2研究施設へと場面が切り替わる。


バッファロー「チョウ、どうして寿命の事を伝えないんだい?」


 バッファローは不思議そうにチョウに質問するのであった。


チョウ「私達が伝えるべきじゃないわ」


 チョウはノートパソコンを閉じながら何故か悲しい表情だ。


チョウ「とにかく、ここから脱出の計画を立てるの!」


チョウは脱出の計画こそが「希望」だと考えていたのであった。


そして……場面が切り替わり、サーニャの部屋。


 サーニャは動画を観終わり、サーニャは一粒の涙を零す。


すると扉からノックの音がするのであった。


サーニャは涙を袖で拭く。


アースィム「お姉ちゃん〜?」


アースィムが扉をノックするのであった。

サーニャ「アースィム〜!」


サーニャはアースィムに抱きつく強く。


アースィム「く、苦しい〜」


アースィムは困った顔で苦笑いする。


アースィム「お姉ちゃん?誰とお話ししてたの?」


 アースィムはサーニャをマジマジ見つめながら質問する。


サーニャ「昔のお友達ね!弟が出来た報告!」


 サーニャは人差し指でアースィムの鼻をチョンと触る。


アースィム「それよりも〜お姉ちゃん〜お腹空いた〜」


アースィムはサーニャの袖を掴んで引っ張る。


サーニャ「そうね〜昼食にしましょう」


サーニャはアースィムの手を繫いで移動する。


サーニャ「今日はアースィムの誕生日ね!ケーキを一緒に作りましょう!」


 サーニャは手を繋ぎながらアースィムに誕生日を伝えるのであった。


アースィム「た・ん・じ・ょ・う・び?」


アースィムは目がキョトンとなる。


 アースィムには生まれてこの方は誕生日など知らないからだ。


サーニャ「特別な日ね、アースィムの!」


 サーニャは生まれた日付ではなく「特別」な日っとアースィムに伝えるのであった。


アースィム「そっか!今日は特別なんだね!」


アースィムは満面な微笑みなるのである。


アースィムはサーニャの手を繋ぐ。


アースィム「特別な日〜♪ケーキ♪」


 アースィムはサーニャの手を繋ぎながら。ステップするのである。


サーニャ(お姉ちゃんが守るからね)


サーニャは心の中で呟くのであった。


こうしてアースィムの誕生日が決まる。


2006年1月31日。7歳。残り寿命まで23年。


    アースィムと家庭教師!?

 2006年4月5日、朝。アュブ城、鉄門に一台の自動車が止まる、運転席側から一人の男性が降りて巨大な鉄門を見つめる。


謎の男性(チャイム、何処だろうか?)


 謎の男性は明らかに慣れてない様子っであった、すると鉄門の上に設置されてる監視カメラから声が聞こえるのであった。


サーニャ。何方様でしょうか?


 サーニャっであった「非現実」を見て以来、サーニャは至る所に監視カメラを設置してるのであった。


謎の男性「私は家庭教師です、依頼された者ですが」


謎の男性は家庭教師と名乗ったのである。


 監視カメラに名刺を見せる。監視カメラがズームするのであった。


サーニャ。暫くお待ちください、門を開けます。


すると鉄門は砂煙と共に開くのであった。


家庭教師(こ、これが鉄門!凄い迫力だ)


 家庭教師は驚くのであった、無理もない、アュブ城は他の城とは違い、強固に建てられた城壁なのだから。


 家庭教師は車に乗り込み、アュブ城を目指す、目を見張る物ばかりだろう。


 周りは広大であった、広大な面積が13.000平方メートル以上もあるのだ。


 すると前方にアュブ城が見える、家庭教師は舌を巻くのであった。


家庭教師(何て事か、とんだ生徒に違いない)


 家庭教師は運転をしながら心の中で呟くのであった。


家庭教師は入口辺りへと到着する、家庭教師は車から降りるのであった。


すると出迎えたのは、ヴィト、リン、ヒマワリだ。


ヴィト「ワン!ワン!」


 ヴィトはもの凄い威嚇するのであった。不法侵入扱いだ。


家庭教師(もの凄い威嚇してるよ!)


 家庭教師は多少困り果てる、一人の少女が近寄ってくるのである。


家庭教師(お?教える子だろうか)


家庭教師は少女を見て一安心するのであった。


サーニャ「お待ちしておりました、私は、ここの城の責任者でございます」


 その少女はサーニャであった、本来ならイサムが主だが娘のサーニャが現在は主である。


家庭教師「せ、責任者!?申し訳ありません!私はてっきり」


 家庭教師は一瞬驚いてしまう、だが、すぐに冷静に戻るのであった、サーニャに名刺を渡すのであった。

サーニャ「では、お入りください、教え子の所まで案内致します」


 サーニャはクスッと笑い、道案内をするのであった。

家庭教師「おぉ!こ、これは凄い」


 目を見張るばかりだ、もはや入口はホール並の広さで、天井は巨大な豪華絢爛シャンデリアに周りを囲む装飾画と豪華絢爛ガラス張りで出来た天井窓が目にとまるのである。


 そして床に巨大なコンスタン家の紋章が刻まれてた。

サーニャ「さぁ、こちらです」


サーニャは右手を出して誘導するのであった。


サーニャ、家庭教師、3匹が続くのであった。


 二人と3匹は長い廊下を進む、廊下さえも豪華っであった、壁には数多くの肖像が並んでいた、中にはモンスターらしいき生物まで……。


 すると廊下を進むと部屋のプレートには「Aasim」と書いてある。


家庭教師(アースィム君?)


家庭教師は心の中でプレートの名前を呟く。


 サーニャが扉を開けた時だった、扉の隙間から物が落ちてくる、小さなオモチャだ。


アースィム「やったー!悪い人をげきたい〜!」


 アースィムは飛び跳ねる、が……アースィムが目にするのは。


サーニャ「……」


 サーニャ、今にも火山が噴火しそうな気配であった。

サーニャ「アースィム〜」


サーニャは、もの凄い剣幕でアースィムに近寄る。


そして頭を撫でる多少、力強く。


アースィム「お、お姉ちゃん、ゴンメナサイ」


アースィムは何かを察知したのか怯えながら謝る。


サーニャ「今日は家庭教師が来てます、礼儀正しくしなさい」


サーニャは普段と違って何処か厳しいのであった。


多少微笑んでるが何処か怒ってる。


アースィム「かていきょうし!?」


 アースィムは目をまん丸にしてサーニャの後ろに居る、男性に目を向ける。


 家庭教師は手を振る、家庭教師はアースィムに近寄っていく。


家庭教師「初めまして、アースィム君、私は家庭教師の上杉謙凱と言います」


 家庭教師は日本人っであった、お辞儀するのであった。


アースィム「はじめまして!ぼくアースィムだよ!」


アースィムは満面な微笑みで答える。


サーニャ「私はサーニャと申します、上杉さん」


サーニャは手を胸に当て微笑んで伝える。


上杉「そいえば日本語がお上手だ!日本に?」


 上杉は気づいたのである、違和感なく溶け込んでいたからだ。


サーニャ「私は日本育ちです」


 サーニャは既に赤子の時から「日本」に渡っていた。


上杉「若いのに立派な、お嬢様です」


上杉は頭を深く下げる、敬意を見せる。


アースィム「ねぇ!お勉強するの!?」


 アースィムは目をまん丸にして目を輝きさせる、勉強の事に「興味」を持ったのか。


上杉「はい、日本式の教育を致します、アースィム君」


 上杉は微笑み、アースィムの日本語が上手い事に下を巻く。


上杉「アースィム君は学校にもオススメ致しますよ」


上杉は真剣な表情っでお話しする。


サーニャ(学校!?大丈夫かしから)


サーニャは不安であった、正体がバレないか。


アースィム「がっこうー!!」


 アースィムはまたもや、目を輝きさせる、アースィムにとって全てが新鮮だ。


サーニャ(うん!アースィムが行きたいなら、私は否定はしないわ!)


サーニャは心の中で呟くのであった。


上杉「では足し算から勉強しましょう」


上杉は微笑みながら。カバンを準備する。


アースィム「は〜〜い!」


アースィムは机へと向かう。


こうして家庭教師とアースィムの勉強が始まる!


    アースィムと日本の夏?

2006年7月6日、時刻は昼を過ぎていた。


 アースィムは自分の部屋で着換えをしていたのである。

アースィム「ん〜これも、だめ暑い!」


アースィムは何やら上着を選んでるようであった。


アースィム「そうだ!裸でいよ〜」


アースィムはいよいよ裸になるのである。


 それを聞いてた、一人の姉がいた、サーニャである。


サーニャ「アースィム!裸は駄目よ!夏用ワイシャツを着なさい!」


 サーニャはアースィムに近寄り、夏用ワイシャツを着せるのである。


アースィム「え〜お姉ちゃんと二人しかいないよ〜」


 アースィムは口をくの字に曲げる、あまりの暑さでワガママにるのである。


サーニャ「いいわね、アースィム、私達は一応は貴族なのよ!」


サーニャは「一応」と付け加える。


アースィム「いちおう?貴族なの?」


 アースィムは何故か反応してしまう、笑ってるのである。


サーニャ「そ、そうよ、いちおう!なんだから!」


 サーニャも笑いをこらえてるのである、己で言っておきながらツボにハマったサーニャである。


 3匹は余りの暑さで地下室へと避難していのである。


 地下室、もはや倉庫って言って良いぐらいの広さである、元々は武器倉庫になっていたが、サーニャが食材置き場へと変えたのである。


 無論、中世の武器は資金へと変わった事は言うまでもない。


サーニャ「そうだわ、かき氷を食べるわよ、アースィム!」


サーニャは微笑み。かき氷を提案するのであった。


アースィム「かき氷!?何だかわからないけど、食べたい〜!」


 アースィムははしゃぐのである、サーニャとアースィムは手を繋いで部屋を出るのであった。


二人はダイニングキッチンへと向かう。


アースィム「ねぇ?お姉ちゃん?かき氷も日本の食べ物なの?」


 アースィムはサーニャの顔をマジマジ見つめながら質問する。


サーニャ「そうね〜かき氷は日本の風物とも言わてるけども、各国の国も食べてるのよ」


 サーニャは微笑み、アースィムの顔を見ながら答えるのである。


アースィム「でも?氷は味しないよ?」


アースィムはまたもや質問するのであった。


サーニャ「かき氷はシロップを浸けて食べるのよ、練乳、いちご練乳も美味しいわね」


 サーニャは微笑む、手を繋ぎながらダイニングキッチンへと向かう。


アースィムは早く食べたいのか。早足になる。 


 二人はダイニングキッチンへと到着する、サーニャが冷凍庫を開けて氷を取り出す。


サーニャ「それじゃ!作るわよ〜」


 サーニャは氷と砕くアイスピックとかき氷機を準備する、そしてかき氷を入れる器とシロップだ。


 サーニャは始めに固まってる氷をアイスピックで適当に砕く、そして専用のかき氷機に入れる。


 器をセットするのである、サーニャは力を軽く加えて回すのである。


アースィム「わぁ〜すごい!氷が粉々になってる!」


 アースィムの瞳が輝きをます、不思議そうな眼差しで見つめる。


サーニャ「アースィム、シロップ浸けて食べるのよ」


 サーニャは出来たかき氷をアースィムに渡すのである、アースィムはテーブルに置いて練乳をかけて食べる、スタンダードな食べ方だ。


アースィム「お、お、おいしいー!」


アースィムは両手でほっぺたを押さえるのである。


サーニャ「私も食べようかしら」


 サーニャもかき氷を作り、テーブルに運ぶのである、練乳をかけるのである、そして口に運ぶ。


サーニャ「ん〜〜美味しいわね!」


サーニャも両手でほっぺを触る。


すると匂いに反応したのか地下室から戻ってきた。


3匹がもうダッシュっで二人の所へ寄るのである。


サーニャ「あなた達は、あとでしっかりとドックフードあげるからね」


ヴィト&リン&ヒマワリ「ワン!」


こうして平和な日常が今日も続くのであった。


    アースィム風を引く?

 時は流れて2006年12月15日、夜の気温が大分変わるのである。夜の平均最低気温は5℃なる。


 そして気温のせいで一人の少年が風をひくのであった、アースィムだ。


サーニャはアースィムの看病をする。


サーニャ「アースィム大丈夫かしら」


サーニャは風薬を飲ませて寝かせる。


アースィム「ん〜お姉ちゃん」


 アースィムはうなされて夢を見るのである、夢の中へ。


7歳のアースィム「あれ?ここは?」


アースィムは真っ暗な暗闇の中にいた。


すると前方に誰かが居る。


7歳アースィム「お姉ちゃん!?」


アースィムは近寄る、居たのは。


大人のアースィム?「……」


何と大人のアースィムっであった。


 容姿はサラサラ髪ロングヘアーっでお尻の太股まであろう、そしてロングヘアーの色は赤色っであった、瞳の眼球は黄色、片目は空洞になっていた、服装は赤色と黒色のツートンカラー。


7歳アースィム(ひっ!め、目が!)


アースィムは怯える。


大人のアースィム?「お前は俺だ、俺はお前だ」


大人のアースィムは少年アースィムに近寄る。


7歳アースィム「こ、こないで!」


アースィムは怯える。


大人のアースィム?「お前に選択はない」


大人のアースィム?「お前に選択はない」


大人のアースィム?「いつか……分かる」


大人のアースィム?「人は異端を……嫌う」


大人のアースィム?「13……後……だ」


アースィム!アースィム!起きなさい!


サーニャ「アースィム!」


サーニャは必死でアースィムを起す。


アースィム「お姉ちゃん!!」


アースィムは上半身を起す、そして姉に抱きつく。


アースィム「お姉ちゃん〜怖かったよ〜」


 アースィムは号泣するのであった、もう一人の自分と会う。


サーニャ「大丈夫よ、大丈夫、お姉ちゃんがいるもの!」


 サーニャは抱きしめる、アースィムは高熱だ、もう一度寝かせる。


アースィム「お姉ちゃん、何処にも行かないで」


アースィムはサーニャの手を繋ぐ。


サーニャ「何処にもいく訳ないでしょ!」


サーニャは強く手を握る。


サーニャ(凄い怯えよう、何を見たの!?)


サーニャは心の中で呟くのであった。


 そして一日が過ぎた、アースィムは目を覚めると夜中になっていた、既に熱は下がったのだ。


 昨日の夢で恐怖を覚えたのか枕を両手で抱えて姉の部屋へと向かう。


アースィム「ヴィト、リン、ヒマワリ、行こう、お姉ちゃんの所へ」


 アースィムは小声で3匹を叩き起す、3匹は常にアースィムと一緒だ、もはや心で通じてる。


ヴィト「ワン!」


リン「わん!」


ヒマワリ「くしゅ!」


ヒマワリはくしゃみをするのであった。


アースィム「ヒマ、今、くしゃみした!?」


 アースィムは微笑むのである、勇気を貰えるにのだ、3匹に。


 アースィムと3匹は姉の部屋を目指す、アュブ城は明かりが付いてるが何故か夜中は不気味であった。


 そして。サーニャの部屋へと到着する、アースィムはゆっくりと扉を開ける、ここで問題が発生する。


アースィム「あれ?途中しか開かないよ!?」


サーニャは前にもって補助鍵をしていた。


アースィム(どうしょう、一人じゃ怖くて眠れないよ)


 ここでリンが機転を利かせるのである、ギリギリ扉の隙間から入って大ジャンプで見事に鍵を開けるのであった。


アースィム「リン、偉いよ、ヴィトもヒマもだよ」


アースィムは3匹の頭を撫でる。


アースィム「お邪魔します〜お姉ちゃん一緒に寝るね」


アースィムは勝手に姉の横に寝るのである。


アースィム「お姉ちゃん?おーぃ」


アースィムは小声でサーニャに話しかける。


サーニャ「も〜ケーキ食べら……むにゃ」


 サーニャは寝言を言ってる、するとアースィムはマジックペンを取りだす。


アースィム「お姉ちゃん、朝起きたらビックリするだろうね」


 アースィムは笑えをこらえるのである、3匹もベットに上がり、一緒に寝る。


翌朝、サーニャは目が覚める。


サーニャ「ん〜〜ん?」


サーニャは違和感に気づく。


サーニャ「きゃー!アースィム、ヴィト、リン、ヒマワリー!」


 サーニャはベットから転げ落ちる、そして見事に頭を床にぶつける。


 そして鏡を見た時に、サーニャの火山が爆発した事は言うまでもない。


こうして今日も一日の平和が続く。

次回、第16話。イサムの物語。

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