あたまごなしに叱りつけるのって、どうかと思う
よく
子どもの教育話で
『あたまごなしに叱りつけるのはどうかと思う』
って、言うよね?
意味がわからない──
『ごなし』って何よ?
あ。
もしかして──
あ、たまご、なし?
そこで区切るの?
たまごやきを作ろうとして──
「あ、たまご、なし」
「あ、たまご、なかった」
それにしても
それに叱りつけるのはどうかと思う。
たまごがないならたまごやき以外を作ればいいんだから!
もし作ろうとしてたのがカツ丼だったとしても──
ソースカツ丼にすればいいんだから!
子どもの気持ちをおもんばかって
ついでに応用力も身につけさせればいいと思う。
それとも
もしかして──
あた、まご、なし?
そこで区切るんですか?
寂しく人生を送ってきた女性が──
年老いても独り身で──
子がないのはもちろんとして──
「あた、まご、なし」
「あたし、孫、いないんだよ……」
それでもそれに叱りつけるのはどうかと思う!
自分の意志でそうしたのかもしれないのに!
何よりそんなの
子どもの教育関係ないじゃない!
結局、やっぱり、あたしは──
あたまごなしに叱りつけるのってどうかと思う。
そんなことするやつは
あたまごなしに叱りつけてやる!