表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/25

第14話 美女ばかり





無事、4人で日本に帰ってくることができた。

これからのことを話し合い、ざっくりとした方針を決める。

まずは麗華の無事を、親御さんに知らせるため帰宅させること。

アイリスやリデル、ティエルの3人に、ある程度のこちらの常識を伝えること。

彼女達の格好はこちらでは目立つし、戸籍も無い状態だ。

それに、アイリスやリデルは外人で通るかもしれないが、ティエルは耳の長いエルフだ。

今のところ、ティエルに関してはフードなどで耳を隠すしかないか。

しかし、こうして見ると4人ともスタイルが良く美女ばかりだ。

つまりすごく目立つ。

戸籍を含め、アイリス達が問題なく出歩くためには、いろいろな手はずが必要だろう。

そのために、日本有数の財閥である西園寺財閥の当主、西園寺龍臣の協力を得たいということになった。

僕が持っている金貨や『最古のダンジョン』のこともあるしな。

取り敢えず、僕と麗華だけで麗華の家に向かうとしよう。

アイリス達は、僕の家で留守番をしていてもらうことにした。





「何!? 麗華が帰って来ただと!」

「麗華は今どこにいるの!?」



麗華帰宅の報せを受け、西園寺龍臣とその妻、西園寺静香が声をあげる。



「ただ今帰りました! お父様、お母様。」



そう言って親子で抱き合う。



「一週間もどこに行っていたのだ、麗華。随分捜したのだぞ!」



麗華から、この一週間の経緯を聞くにつれ、両親は半信半疑というか信じられない表情をしている。

まあ、そうだよな。

いきなり異世界に行っていた、と言われても信じられないだろう。

最後に僕のことを紹介される。

ちなみに僕は『黄金の騎士』の格好では無く、普通の格好をしている。

西園寺龍臣が僕を見据えながら言う。



「天童翔君といったか。麗華の言うことは、にわかには信じられないのだが、君が麗華を助けてくれたというのは本当かね?」



「僕が彼女を連れて、日本に帰ってきたのは本当です。」



僕は、慣れない敬語で西園寺龍臣にそう返す。

一応目上の人だし、西園寺龍臣には風格があるというか、敬語の方が良いと思ったからだ。



「本当なら、麗華を助けてくれてありがとう。心から礼を言う。麗華は私達の大事な一人娘なのだよ。だからこの一週間、手を尽くして麗華を捜していた。」



「しかし、『異世界』と言うのは本当の話なのか? 何か証拠になるものは無いのか?」



取り敢えず、この西園寺龍臣さん達には協力してもらいたいし、秘密を条件に『黄金の騎士』を見せることにした。

僕は、空間魔法『アイテムボックス』でオリハルコンの全身鎧に換装する。



「なっ!? どういう仕組みなのだ? それにその格好……世間で『黄金の騎士』と言われている姿ではないか!」


「あなたは異世界人だったのですか? だから不思議な力が使える?」



西園寺龍臣と静香が、驚きながらもそう尋ねてくる。



「僕は日本人です。僕も麗華さんと同様、気付いたら異世界にいたのです。僕の場合は運良く力を手に入れ、こちらと異世界を行き来することができました。その証拠に。」



そう言って、僕は自宅に転移した。

アイリス達3人を連れてきたほうが良いと思ったからだ。



アイリス達を連れ、麗華の家に戻ると、







「まあ!おめでとう麗華。」

「許さんぞ!?麗華、結婚とはどういうことだ!?」



西園寺静香と龍臣が騒いでいた。

何がどうなっている?



『マスター。どうやら西園寺麗華は、何でもすると約束し、マスターを支えていきたい。だから結婚すると両親に説明したようです。』



結婚!?

そんな話はしていないだろう!?

金貨や『最古のダンジョン』のことがあって『頼みを聞いて欲しい』とは言ったが。



「結婚とはどういうことか!?天童翔君!?」

「麗華は良い子です。よろしくお願いしますね? 翔さん。」



西園寺龍臣は反対、静香は賛成という感じだ。

いやいや、僕は結婚するとは言っていないぞ?



「誤解です。秘密を守ってもらう事と、頼みを聞いて欲しいと言っただけです。」



「うちの麗華を嫁にはいらんと申すか!?」



西園寺龍臣の言いように、ため息が出る。

父親って、このよくある流れをしないといけないのか?

父親ってめんどくせー。

かと言って母親の方の、結婚に全面的に肯定も今の僕には困った状況ではあるんだが。



「ひとまず僕の話を聞いてください。僕が今消えたのは転移と言って、僕が行ったことのある場所に一瞬で行けます。僕は先程自宅に転移し、彼女達を連れてきました。彼女達は異世界人です。」



と言って、アイリスとリデル、ティエルを紹介する。



「ここはレイカさんの家なのですね?初めまして、アイリスと申します。グレンダ王国の第一王女です。」



「まあまあ、綺麗な方ばかり。それにそちらの方は耳が特徴的ですわ。」



西園寺静香がティエルを見て、そう言う。



「確かに不思議な力、不思議な方々のようだ。それで?翔君が麗華に頼みたいこととは?」



「僕が持っている金貨の換金を、お願いしたいのがまず一点。あとは『ダンジョン』というものを使った商売に御助力願いたいという、この二点です。あっ、あと一つ。アイリス達の戸籍というか、身分の保障がほしいのです。」



僕の申し出に、西園寺龍臣が考え込む。



「うぅむ。金貨の換金は問題なくできる。税金や手続きなどもこちらでできよう。戸籍も何とかなるだろう。しかし『ダンジョン』という物が分からない。どういったものなのだ?」



そりゃ『ダンジョン』と一言で言っても分からないよな。



「ダンジョンとは、僕が持っているのは塔型のもので、中にはモンスターと呼ばれる魔物や罠があります。上階に行くにつれ難易度が上がりますが、報酬が良くなっていく傾向にあります。ある程度は難易度も僕の方で調整できるでしょう。」



以前、イブがそう言ってた。



『マスター。報酬には金銭的価値がある物から、不思議な力に関する物、数年若返る事のできる果実などがあると仰ってください。』



僕がイブに言われるまま、西園寺夫妻に説明すると、西園寺静香が食いついた。



「何ですって!? 若返るのですか!? あなた!絶対に協力すべきです! 翔さんを逃してはいけません! むしろ私が協力します!」



「お母様!? 私が翔様に協力するのですよ!?」



これ、絶対に西園寺龍臣は拒否できないよな?

静香の勢いが凄いもん。



何とかなりそうな雰囲気に安堵するも、逆にさらに揉めそうだと、僕は心配になるのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ