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LOOK!!

中学3年生15歳の天音雫です。

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。

「ーーーんで、お前、何の本探してんの?探すの手伝ってやるよ!!」


「、は?」


思わず返事が一拍遅れた。


自分勝手な理由で着いてきたかと思えば、渚冬の探している本を見つけるのを手伝うなんて言う。


ふざけて、騙して、笑ってばかりのくせに、遠回しに渚冬と家族のことを案じる。


渚冬をいつも笑かすくせに、いきなり何もかも見透かすような鋭い目をする。


先刻、出会ったときに見せた、あの目もそうだった。


曖昧にはぐらかせばはぐらかすほど、その眼光は鋭さを増すのだ。


渚冬が振り切れなかった夕星を振り切れなかったのはその目のせいでもある。


あの目が、渚冬は苦手だった。


それはそうと、そもそも渚冬がとある本を探していることを何故知っているのか。


いや、それとも知らないが勘で言ったことなのか。


ぐるぐると巡る思考を隅に押しやり、


「………大丈夫だよ。何処にあるかはわかってるから。

せっかく久遠書架に来たんだから、夕星は好きな本を読んでると良いよ。ここには何日居ても読みきれないほど沢山の本があるからね。」



優しさ。

結局、夕星の性格の根本はその一言で形成される。


渚冬にも、家族にも、見知らぬ人にも、多分きっと、悪い、神にも。


「えーでも、流石にこの中から見つけんのは大変じゃ……

おい!!これ見ろよ、渚冬!!」


「な、何……?」


急にガシッと腕を掴まれた、と思った瞬間、近くの書棚へと乱暴に引っ張られる。


「痛い、痛い、痛いってば、夕星……」


「見ろよ、これ……!」

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