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このままでは修羅場になってしまう。なんとかせねば...!
俺が、ベッドの上で頭を抱えていると、
ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
誰だろう?と思って大慌て服を着ていると
ミヒロがさっきより更にニヤニヤしてた。
そして言う事には。
「あのねー、多分、オネェちゃんだよ。
私、さっきシンジの携帯勝手に操作して、
こんなメールを送ったの」
「ほらこれ!!ジャーン!!
これから修羅場確定メール!!」
ミヒロは俺の枕の下からごそごそと。
俺のiPhoneを取り出し、メールのメッセージ
を俺に見せた。マヒロ宛のメールを
俺に見せつけてきたんだが。
緊急事態だった。
いつの間に、そんなメールを
打ったんだ!?
俺は恐怖に恐れ慄いた。
以下、メール文。
今から俺ん家来い。
大事な話がある。
お前とは別れようと思う。
それで、おまえの妹のミヒロと付き合おうと
思う。
思ってもない、俺、マヒロと別れようなんて
思ってもないのに。