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扇風機

作者: 考える人














扇風機のスイッチを入れるのは

心に風を感じていたいから

静かな風、強い風

気分に合わせてコロコロ変える

夏はまだ、始まったばかり


予測の出来ない風を求め

散歩という名の旅に出る

日陰という名のオアシス求め

彷徨い歩く僕がいる

辿り着いたら、こっちのものさ

夏を好きな男になろう


憎たらしかった太陽に

今は素直に、感謝しよう

ここまで僕らが来れたのは

全部、あなたのお陰です


うるさいぐらいのセミたちに

今は素直に、敬意込める

あの頃の懐かしい記憶が

いつも夏の色を帯びてるのは

全部、君らのお陰です


これからの夏に

確かな淡い期待しよう



扇風機のスイッチを切ったら

世界が静寂に包まれた

僕が今いるこの場所に

何の意味もないかのように


それでも君が、どこかにいる

それでも地球は回ってる

網戸を抜ける小さな風

夏はまだ、始まったばかり


仕事以外の時と場所で

汗だくになるのは勘弁だ

公園のベンチに腰を下ろして

ボールを追い回す子供たちを見ていた


向こうのベンチのばあさんは

どうやら僕を見ている様子

とても穏やかな微笑みで


『あんたにとっちゃ、一緒なんだろう』

囁くようにそう呟いて

僕は静かにその場を去った


どこからか、ソースの匂いがしてる

お好み焼きか焼きソバか

どっちにしろ、ハズレはない

僕が作らなければだけど


これからの夏に

確かな淡い期待しよう



風を感じてる

もうすぐ、君と会える



憎たらしかった太陽に

今は素直に、感謝しよう

ここまで僕らが来れたのは

全部、あなたのお陰です


うるさいぐらいのセミたちに

今は素直に、敬意込める

あの頃の懐かしい記憶が

いつも夏の色を帯びてるのは

全部、君らのお陰です


今日もダラダラ過ごす君に

今は素直に、感謝しよう

僕が夏を楽しんでいられるのは

多分、君のお陰です


これからの夏に

確かな淡い期待しよう












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