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勇者と戦う魔王~転生したら魔王になりました~

作者: あさまえいじ

思いついたので書きました。

よろしくお願いします。

「ムーダよ」


「は、大魔王様」


「今日より其方を魔王に任ずる。励むがよい。」


「は、ありがとうございます。」


オッス、オラ魔王。

大魔王様に魔王に任命されたムーダです。


大魔王とか魔王ってどのくらい偉いかというと、一番上に魔神様がいて、その次に大魔王様がいて、その次に魔王がいる。つまり会社で言うと、取締役とか支社長とかそのくらいの地位にいます。


なんで、会社のことを知っているかというと、俺、転生者です。


転生者ってチートとかもらう奴ですが、俺ももらいました。


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ここはどこだ。

真っ白な世界だ。俺はどうなった。確か明日の会議の資料を用意して、会社を出て、それで、トラック・・・俺、もしかしてこれ、転生?もしかしてこれテンプレ転生者、俺TUEEEEEEEEEEEEEが出来ちゃう転生者になっちゃうの?


ヤッタアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!


マジで、マジで、俺の人生終わったあああああああああああ・・・から俺の来世ヤッタアアアアアアアアアアアアアアアアア。


「うるさい!!!!」


そこには真っ白な人型のシルエットがありました。


「全く、久しぶりに転生トラックが使われていたから何かと思えば、使い古しのテンプレ転生希望者がいるとは、もうちょっと現世頑張れよ。」

「いや、神様。そういう時は土下座じゃないんですか?」

「はぁ!人間に土下座とかありえん。てか、人間死んでも困らんし。」

「ええええ!俺の人生終わったのに。」

「元から終わっていたような人生じゃないか。いいだろ、終わっても、いい歳して、結婚もしていないし、子供もいないし、お前、兄と姉と妹と弟がいるだろう。お前、保険にも入ってないし、仕事もいい加減だし、もおおおおおお。お前死ねえええええ。」

「いや、死にましたし。」

「はぁ~。もういい、早く転生して出ていけ。3つな、願い。」

「あっはい。ちなみに、どういう世界なんでしょうか?」

「うーん、勇者と魔王が戦う、剣と魔法の世界だ。」

「おおお、じゃあ、最強の肉体と最高の魔法使いとしての能力とモテモテになりたい。」

「すっごい普通だな。テンプレここに極まれりだな。」

「いいでしょ。普通が一番です。」

「はいはい。じゃあ、はい」

俺の体が光った。


「はい、終わり。来世は頑張んな」

俺の足元に穴が開いた。


「うわああああああああああああああああああ」

俺は来世に転生した。


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確かに転生しました。確かに剣と魔法の世界でした。確かに俺は最強の肉体を持っていました。確かに最高の魔法使いでした。でも2つ誤算がありました。


なんで魔王。確かに勇者と魔王が戦う世界だ。でも俺は魔王。普通は勇者でしょう。そこ。まあいい。世界を手に入れれば問題ない。


もう一つはモテモテになりたいと言ったこと。魔王サイドってことは魔物なんですよモテモテ対象が、爬虫類ドラゴンとか両生類カエルとかなんですよ。元人間としては人型がいいんですけど、人型に問題があって、みんな腐ってます。別に腐女子とかじゃなくて、まさに腐ってます。ゾンビです。リビングデッドです。ガイコツです。もういやこんなとこ。


ふぅ、落ち着いてきたことだし、魔王として頑張りますか。

早速仕事内容を秘書ゾンビに聞きますか。


「魔王としての仕事は勇者を始末することです。」


魔王の仕事は勇者を始末。


そうだな、RPGでは魔王を倒すことになるけど、魔王になったら俺が倒されることになる。そんなのは嫌だ。よし、勇者を倒そう。俺のRPGで培ってきた、勇者攻略法を見せてやる。


作戦その1:勇者をモンスターと戦う前に魔王と戦う


これだ、勇者は経験値をためて、レベルアップして強くなる。

だったら、モンスターと戦わずラスボスと戦う、そうすれば勇者は弱いままだ。これなら勝てる早速実行だ。


ふぅ~、勝てた。この最強の体と最高の魔法使いとしての能力があれば余裕だったな。

さて、これで勇者は倒したし、後はこの世界を楽しもう。


俺が勇者を倒したことを秘書ゾンビがねぎらってくれた。

「魔王ムーダ様、おめでとうございます。」

「うむ、ありがとう。」

「これで勇者撃墜数1ですね。まだまだ先は長いですが、頑張りましょう。」


ん?先が長い?ん?どういうこと。


「秘書よ、先が長いとは?」

「勇者は一人ではありません。」

「勇者が一人ではないだと!!」


俺は衝撃を受けた。いや、まあ一人とは限らないか、最近では4人くらいはいそうだし。何人いるんだろう。


「勇者は今何人いるんだ?」

「はい、ただいま勇者は7・・・」

7、7人か。予想より多いがまあ、何とかなるだろう。


「7000ユニット程です。」

「は、はあああああああ!!!!、な、7000ユニット!!なんだ、その数、というよりユニットて、どういう単位だ。」

「はい、現在までで、登録されている勇者は7000ユニットです。ユニットというのは本来は複数人でのグループ登録をしている物の総数を表しますが、近年勇者登録が増えましたので、一人登録もあるので面倒なのでまとめてユニットというふうに数えています。」


俺はユニットというより、7000という数に恐れ戦いた。なんだ7000って、もういやだ、逃げるか。いや、逃げるのは前世でやって来たんだ、折角チートをもらって転生したんだ。いいだろう勇者ども、この魔王がまとめて蹴散らしてやる。


俺の力を見せてやる!!!!



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今日も勇者を倒した。今日の勇者は勇者レンジャーでした。ピンクがかわいかった。


はぁ~ここまで、勇者を300ユニット程、倒してきたけど、まだあと6700ユニット程いる。


今日の勇者は5人のグループユニットだった。グループ間の微妙な空気を呼んで、仲間内で揉めさせて倒した。まさかピンクが5股していて仲間全員と関係持っていて、実はレッドの兄貴が本命とは、恐ろしい敵だった。


♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯


今日の勇者はYUSYA45(勇者フォーティファイブ)でした。勇者が45人いました。中心メンバーはゴッドファイブと呼ばれていました。


勇者を1500ユニットまで倒してきたけど、あと5500ユニット程。先は長い。


今日の勇者、何なの、45ていっておいて実は300人超えてたじゃん。何、倒しても控えメンバーが出てくるとか、恐怖だわ。おまけに修行メンバーとかいるし、まだ増えるの。潰せてよかった。


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今日の勇者は仮面勇者でした。勇者が1人でした。すごくうれしかったです。でも・・・・・・


勇者を3000ユニットまで倒してきたけど、あと4000ユニット程。もうすこしで半分。


今日の勇者、一人だったんだよ。最初は、倒したら、2号が出てきて、それ倒すとZ3号とかが出てきて、Z3号倒したら、4号じゃなかった。途中で何4号とか聞いたら4号じゃなかった。なんか悲しい。

しかも、倒す度にどんどん武器を使うようになるし、増えるし、あれで1ユニットって詐欺じゃん。


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今日の勇者は勇者リベンジャーズでした。過去に倒した勇者が復活した勇者でした。


勇者を6000ユニットまで倒してきたけど、あと1000ユニット程。あと一息。


今日の勇者、勇者じゃなくてゾンビだよ。不死身で勇者ってなんだよ。自分たちの聖属性魔法で全滅したよ。あ、うちの秘書ゾンビは無事でした。


♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯


最後に来た勇者は勇者連邦軍でした。勇者なのか軍なのかどっちだ。


勇者を6999ユニットまで倒してきたけど、これが最後のユニット。最後だ。


今日の勇者、勇者じゃなくてロボットだった。てか、勇者乗ってる人が勇者だよね、外身のロボットじゃないよね。途中で俺の隕石召喚魔法を止められたときはやばかった。おれの超熱線魔法と瞬間移動魔法の連続使用で何とか中心だけ潰したから何とか勝てた。でも、それが何百体といるとか。


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ふぅ、何とか7000ユニットの勇者を倒しきって、俺は安堵した。だがこれからは・・・

「おめでとうございます。魔王様。これで勇者撃墜数7000ユニットです。」

「ああ、これで・・・」

「はい、あと8000ユニット程です。」

「・・・・・」


俺は言葉が出ない。でも必死で言葉を振り絞った。

「な、ん、で、?」

「追加登録です。」

「・・・」


もう限界誰か助けて。



~そのころ他の魔王は~

「俺達暇だな。」

「ああ、新人が頑張っているからな。」

「全く、7000ユニット倒したとか、もう次期大魔王はあいつだな。」

「てか、今の大魔王とか魔神の息子だもの。魔神だって先代魔神様がすごかっただけで、別にあいつがすごいわけじゃないけどな。」

「もう新人が魔神になったほうがいいんじゃね。」

「だな、新人が魔神になるころとか、俺ら定年出しな。年金いっぱいもらえるぞ」

「「「ハハハハハ」」」


魔王たちは一人を除いて平和だった。








ありがとうございました。

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