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伊東は結構いい場所だと思うぜ

 さて、望楼でみんなの意見を聞いた後はそれぞれ部屋に戻って就寝し、翌朝は伊東駅から伊豆急行に乗って城ヶ崎海岸駅で降りて「城ヶ崎海岸」へ向かった。


 城ヶ崎海岸は大室山ができた約4000年前の噴火で溶岩が海岸に流出し、海岸線を2km近く埋め立て、それが波で侵食されて形成された迫力ある断崖絶壁が連なる場所。


 伊豆半島東岸でも訪問客の多い人気の観光スポットでもあり特に展望台でもある門脇埼灯台や断崖に架けられた長さ48m、高さ23mの門脇吊橋はスリル満点で大人気だ。


「ここからの眺めは最高だな」


「天気が良くてよかったわね」


「たしかに雨だったらちょっと足を滑らしそうで怖いよな」


 空の青に海の碧が重なっている光景は素晴らしい。


 富戸漁港はスキューバダイビングの有名スポットでこのあたりの水はとてもきれいらしい。


 ここで地元の漁師めしを堪能した後は、バスで山の中にある一碧湖(いっぺきこ)へむかう。

ここはひょうたん型の火山湖で周囲は4キロメートルほどあり、”伊豆の瞳”と呼ばれたりもする。


湖畔にはボート乗り場や、鯉と鴨のエサを100円で売ってる売店がある。


「鯉の餌でも買ってみるか」


 俺の提案にのってきたのは浅井さん。


「あ、そ、そうですね。

餌を買ってあげましょう」


 で、湖畔の遊歩道を歩くと鯉が寄ってきて餌をくれーとばかりに口をパクパクさせている。


「ほれ、餌だぞ」


「えさですよー」


餌をまくとバシャバシャと音を立てて餌をたべようとする鯉が跳ね回っている。


「ここは標高が高いためか海辺に比べると涼しくて過ごしやすいな」


「た、たしかにそうですね」


 ちなみに外来種のブルーギルは、1960年に当時の皇太子明仁親王(明仁上皇)が外遊の際に寄贈されたものを、水産庁淡水区水産研究所が食料増産を図る目的として飼育したが、その後、一碧湖などに放流されたことがきっかけとなり日本各地に生息域を拡大していったのでもう既にいるはずだ。


 もっとも鯉もアメリカでは駆除対処にされているんではあるのだが。


 そんな感じで伊東の観光名所を回ったら、あとはバスで伊東駅に戻って帰りは特急踊り子号でのんびりと帰ることにした。


「時間がかかっても乗り換えを何回もするのも面倒だしな」


 俺がそう言うと斉藤さんが頷いた。


「ええ、帰りはゆっくり寝ていけばいいわよ」


 というわけで夏7月8月だけの臨時列車であるジョイフルトレインのサロンエクスプレス踊り子に乗って東京までは寝て帰って、そこからまた総武快速で俺たちは千葉へ帰っていった。


「結構疲れたけど良い旅行だったな」


 俺がそう言うと会長も頷いた。


「ええ、いい買い物もできましたし」


 いい買い物の桁がなんかおかしい気もするが、これでも新たに旅館やホテルを立てたりするよりはずっと安いし、いい買い物だったと思うぜ。


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