暇つぶしで書く昔話
ただただ鬱になっていく少年の話です。
そういうのが苦手な方はすぐに、俺杖――――――系の小説に行かれることをお勧めします。
文章も汚いのでほんと申し訳ないです。
それでは昔ばなしの始まり始まりーー。
これは昔々の少年の話。
彼は、はじめは何の変哲もないただの少年でした。家族が好きで、平和が好きで、好きな子もいて…。
だから、最初はよくわからなかったんだと思います。
その子は髪のくせ毛が強く、そのことでからかわれるようになりました。○○菌とも呼ばれ、気持ち悪いともいわれ、追いかけられることもありました。その子は自分が悪いんだと純粋に考え、徐々に心は暗く染まっていきました。助けなんてほとんどなく、ただただ毎日がつらく感じていきました。
その子は、一人の時になると彼に話しかけました。「なんで、みんなは僕をいじめるの?」「僕は何か悪いことをしたのかな?」その答えは返ってくることはありません。でも、頻繁に話しかけていました。
そんな生活を送っていると、少年の親が家族の1人に裏切られ、多くの物を失うことになります。少年はその時、それがどんなものかあまりよくわかりませんでした。でも、1つわかることは、家族すらも信じすぎてはならないということでした。
その子は、また彼に話しかけました。「なんでなの?」と…。あまりに色々と起こり、少年は生きることがつらいと、心が折れかけていました。ですが、いつもなら答えのない独り言が返っていくようになりました。『お前はどうしたいんだ?』『死にたいんなら死ねばいい』と。少年は彼の声に従おうと外に出ました。しかし、少年はそこから先に進めなかった。死に方を知らなかったわけではありません。ただ前に進もうとすると、何か壁があるように体が動かなくなるのです。少年は初めて知りました。この動かなくなる感情こそが、本当の恐怖であったと⋯。
その子は、その日再び彼に話しかけました。「なんで死ねなかったのか?」と。彼は笑いながら『死にたくないだけだろ、馬鹿かお前は』と涙を流しながら言っていた。その涙は何なのか、少年にも、彼にもわからなかった。
少年は嫌なことがあるとすぐに自分が死ぬことを考えていった。自分がいなくても、だれも困らない。家族も、みんなもきれいごとばかり、きっと本音は死んでほしいと思っている。疑心暗鬼になっていた。少年は徐々に自分というものを失っていった。好きだった人も家族も何もかも少年の中で⋯。ずっと泣いていた、顔には出せずとも、心はずっとずっと⋯。
その時には少年の中でいくつもの彼らが話していた。答えのない答えを探すため。どうでもよくなった人生を過ごすため。そして少年は徐々に彼らに答えをゆだねていた。死ぬか生きるかを⋯。そしていつの間にか、少年の姿をした彼になっていた。彼は、生きる選択を選び、事なかれ主義のように、ひっそりと生きる選択をした。
しかし、彼はそのことに喜ぶことはなかった。彼は少年のことを憎んでいた。結局は何もしずに逃げだした、生み出して勝手にゆだねた少年を⋯。
彼は世界が嫌いだ。見にくく争い、平和であっても、子供の頃から持つ人の本能、異物を探し、仲間を作り、仲間とともに異物を排除する。腐ったような仲間意識。何もかもが嫌いだ。
でも、彼の1番嫌いなものは、そんな風にしか世界を見れなくなった、自分自身であった。いやもっとひどいものかもしれない。何もできないくせに、何もしようとしない。自分の悪いこともすべて周りのせいと考える。ただ、周りなんてどうでもいいと切り捨てようとするくせに、寂しがりや。ほかにもあふれる嫌いな部分。
だから、彼は一つのルールを設けた。そのルールは⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
この物語、いや昔話を読まれて皆さん、これはフィクション?それともノンフィクション?と思ってる方。あなたに伝えられることは、この作品はどちらでもあるということ。だってこんな昔話なんて誰にでもあり得る話であり、今読まれている方にとっては過去の話ですから。少年はただ自分のアイデンティティを早い段階で獲得しただけなのだから。
おや、皆さんは私が誰か気になる人がいるみたいですね。ですが、私は少年でも彼でもありませんからご安心ください。私は私ですので。クスクス、それでは謎が解けたことですのでここいらで終わりにするとしましょうか。それではご視聴ありがとうございました。
最後まで読まれた皆さん、ありがとうございます。
今回はしっかりとルビまで読んでいただけると、わかりやすい?と思います。
まあ、私の文才ではこの程度ですけど⋯。
なんか、ごめんなさい(/ω\)
そんなわけで今日は台風ということで、暇つぶしシリーズを書かせていただきました。
また皆様に会える日を私たち一同、楽しみにしております。