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序、世には悪役令嬢ものがはびこっている

こんにちは、お久し振りな方はお久し振りです。

初めての方ははじめまして。

他の連載更新しろよ! と思うかもしれませんが息抜きで書いていきたいと思います。

 少女は現代日本を見て、最近思うことがあった。



「最近悪役令嬢もの、流行りすぎじゃない?!」



 突然声を上げた少女の名はクラリス。17歳になったばかりの、新人神様だ。 

 菫色をおびた艶やかで緩やかに波打つ銀髪と最高級の宝玉もかくやと輝くサファイアの瞳。

 雪のように白い肌にバラ色に染まった頬とぷっくりとした形の良い唇。17歳とは思えない完璧なプロポーションで、一見聖女や女神のようでいて、反対に妖艶な美姫にも見える、絶妙な塩梅で双方を兼ね備えた超絶美少女だ。


 完璧な美を持つクラリスだったが、彼女にはそれらを全て台無しになるほどじゃじゃ馬で残念な美少女であった。



(なにも悪役令嬢ものが嫌いなわけでも憎いわけでもないわ! 寧ろ好き。でも悪役令嬢ものの話がありすぎよ! 作者もハマるのはわけるけど便乗しすぎなのよ!)


 クラリスの仕事は人間界を見守り、世界を管理することだった。はじめは真面目に仕事していたクラリスだが、ほとんど観察するだけの仕事に暇を持て余した彼女は地球という国の日本を観察するのが趣味となっていた。


 正確には、日本の漫画や小説などに夢中になっていた。それをきっかけに異世界トリップものや転生ものを好んだ彼女が次にはハマったのが悪役令嬢ものだった。


 悪役令嬢ものを読みつくしたクラリスがむぅと唸った後、出たのが冒頭の言葉である。


 ヒロインがヒロインらしくなく傲慢で逆ハー狙いだったり、悪役令嬢が実はいい子だったり転生者だったり、攻略対象がバカだったり、クラリスにとっては王道且つおいしい事には変わらなかったが同じパターンのものが増えて飽きが来てしまったのだ。



 飽きっぽいクラリスには無理もない話だった。



 心の中で騒がしく喚いたいたクラリスはハッとひらめいた。短慮な所と行き当たりばったりな彼女の悪い癖である。



「そうだわ! 軌道修正しましょう! 本来の王道に! ヒロインや悪役令嬢、攻略対象達を教育したらいいのよ!」



 クラリスは直ぐに異なる世界へと渡った。


「ちょっと遊びにいってくる」という、自分の召使いに書置きおいて。



 まだ神として未熟な彼女の傍迷惑な発言に振り回される犠牲者が多くなることは、想像するのに難くない。



 勿論、後から来たクラリスの召使いが殺到したのも言うまでもない。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


悪役令嬢ものが好きな方、もしくは作者様、お先に土下座します。

けっして非難しているわけではないのですが、こういった話もあってもいいのでは、という遊び心で書いているのでどうか温かく見守っていただければ幸いです。


感想やアドバイス、誤字脱字報告などお気軽にどうぞ!

わたしも今回の主人公が主観でないものを書いたことがあまりないのでほんとによろしくお願いします。


クラリスの説明を加筆しました。20160510

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