episode4-2
「ふふっ、なんかまとまらなかった。ごめん。兄さんは本当に優しくて、かっこよくて、強くて……私、尊敬してるの」
ディアナは長い髪を束ね、バレッタでまとめてフードを被った。
すっぽりと被さったそれはディアナの綺麗な髪や、目を隠してしまった。
「はい、ここから先がお店…細かいもの多いから気をつけてね」
ディアナが質素なドアを開けると、そこは一見なんの変哲も無い小物屋の風景だった。ただ、よく見ると薬の瓶が棚に整然と並べられている。
「これは…薬草?」
「うん。本業にはしてないけど一応、資格は取ったの。店長と一緒に材料取りに行ったり、調合したりしてるんだけど、最近山賊の活動がひどくて取りに行けなかったんだ」
「じゃあ、もう行けるな。大体は俺とディアナの兄さん、ソラハとで倒したし…今はティスカの兵士が撲滅しにかかってるんじゃないか?」
変化がないかみているのか、薬の瓶を1つ1つもってまじまじと観察しているディアナの横顔にそう問いかけると顔色が少し曇った気がした。
「うーん、どうだろ?ギャリゴ様は山賊と繋がってるって噂もあるし…って、自分の国の王子様を疑ったらだめだよね。わかってはいるんだけど…」
薬棚とは違う棚からディアナは何か粉末状のものを取り出して、店の隅の小さな椅子に座った。
そこは、光が届かない場所なのに、淡いランタンの光がともっていて妙に明るく見えた。




