第25話【倉庫】
ココは薄暗い倉庫である。
倉庫には5匹の猿達がいた。全員がマシンガンを装備ていた。1匹はただ1つある倉庫の出入り口に立ち、1匹はバイクに跨り、ウォークチャンで音楽を聴いている。1匹はトランシスレーダーが接続されたデッカイモニターの前に座り、1匹は椅子に座ってエロ本『メス猿ポルノ』を読んでいる。そして、一匹は倉庫の1番奥にある小部屋のドアの前に立っていた。
その小部屋内の片隅にはロープでグルグル巻きにされたマクドとサルバドールが座っていた。
マクドが小声でボソッと言った。
「すまなかったな」
サルバドールも小声で答えた。
『いえ。良いんです』
「俺をかばってくれたがためにオマエまでこんな目に合っちまってよ」
『仕方ないです。僕はあなた方の宇宙船のパーツを買いにいくために付き添うという約束を真っ当しようとしただけですから』
「おまえ、イイヤツだな」
『そんな事はありません。アイツラにも逆らえないタダの弱虫猿です』
「アイツラ誰なんだ?」
『ギャングです』
「ギャング?」
『ええ。この町一体を取り仕切っているモンキーパンチというギャング集団です』
「有名なのか?」
『そりゃー、まあ、この国では知らない猿はいません。政府とも繋がりがあるとの噂もあるくらいですから』
「マジか?ソイツはやべーな。アイツラ全員でテントに行かれちまったら全員政府に捕まるじゃねーか」
『それなら大丈夫です。本当にテントの場所は教えていませんから。僕の仲間達は大丈夫でしょうか?本当に殺されたりしませんかね?』
「それなら心配いらん。モス船長は他の惑星に住む者達でさえ、むやみやたらに殺すという真似はしない。優しい人なんだ。頭も良いから、きっと、オマエも脅されて誘拐に協力させられたって事にも気付いているだろう」
『それなら良かった。一安心です。しかし、これからイッタイどーします?』
「もちろん、ココから逃げ出す」
『逃げ出す?逃げ出すって、この状況からどーやって?』
「この状況ってのはなんだ?2本の足があれば十分だろ?」
そう言うとマクドは体からロープをスルスルと外し、立ち上がった。
『ええええ!?いつの間に!?』
「シー!声がデカイぞ。外の見張りに気付かれたらどーするんだ?」
『すみません。でも、どーやって?』
「こんなロープくらい、Tショックのレーザー機能を使えば朝飯前の晩飯前だ」
そう言うとマクドはサルバドールのロープをレーザーで焼き解いた。
「さあ!行くぞ!オレラはオレラの脱出作戦スタートだ!」




