心の音色
この世界にはいろいろな音が溢れてる。
それは合わさって、重なり合って、いろいろな音色を奏でる。
喜びも、悲しみも、怒りも、楽しさも、
全てが音色となって世界を包み込む。
この世界は全て音で表れる。
喜びの音色を奏でているのは誰?
悲しみの音色を奏でているのは誰?
怒りの音色を奏でているのは誰?
楽しさの音色を奏でているのは誰?
――あなたは今、どんな音色を奏でていますか?
あなたの悲しみの音色が聴こえたのなら、
私はすぐにあなたのもとへ行きたい。
何もできない私だけど、傍にいることはできるから。
あなたを守りたい。
あなたの力になりたい。
でもまだそれはできない。
だからせめて、あなたの傍にいさせて。
この世界には音が溢れてる。
いろいろな音が聴こえてくるの。
それでも私はあなたの音色を感じるの。
あなたが助けを求めるなら、私がすぐに駆けつけよう。
――だから忘れないで。
私はいつでもあなたの味方。
あなたが望むなら、私はずっとあなたの傍にいるよ。
この想いはあるだけ無駄だとわかっているんだ。
叶わぬ願いだと。
迷惑になるだけだと。
邪魔な想いだと。
……それでも想うのは、それほどまでにあなたの存在が私の中で大きいからなんだよ。
あなたが大切でしかたないんだ。
……この想いも、捨ててしまえたらいいのにね。