旅行帰り
しばらく投稿できてませんでしたが
すぐにペース回復しますので
どうか見てくださいね^^
「ありがとな拓也。気を遣ってくれて」
俺がそう口を開くと、俺の横に並んで歩くガタイのいい男が
ニヤリと笑みを浮かべた。
「何言ってんだ燈夜。万が一俺がお前の状況になったら
俺も燈夜にすがりついてやるから礼はいらねぇよ」
「はは、お前生まれてこの方一回もバイトした事ない腑抜け野郎だろうが。
何にも心配はいらねぇな。っと、もうこんな所まできたのか。そんじゃあ帰るわ」
「おう、じゃあな」
会話を終えると、俺と拓也はお互い背を向けあって足を進め始めた。
本当ならもう少し喋っておきたかったけど
俺と拓也の家は真逆の方向なんだから仕方がないな。
なんて事を思いながらもしばらく歩き、拓也の砂利を踏みしめる
足音が完全に消えると、俺は足を止め後ろを振り返った。
「……本当にありがとな」
俺はまだ微かに見える拓也の後ろ姿を見つめながらそう呟くと再び足を動かした。
暖かい風が頬をくすぐり、すっかり春になったんだなぁと実感しつつ
自宅へと向かう。右手には旅行鞄、左手にはお土産袋とフル装備のせいで
激しく疲れるがこれも旅の醍醐味って物なのだろう。もう帰ってきたけど。
俺は三日間、沖縄へ旅行に行っていたのだ。
まあ、拓也の思いつきで行く事になったのだが、
凄く楽しかったし、バイト生活からもしばらく解放され
リラックスできたのもあいつのお陰だからな。
感謝するが、それにしてもあれは唐突すぎるだろ……。
三日前
今回はこれで終了です^^
またすぐに続きを書きますw