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Combat・ with・The・unknown  作者: 唯ノ蒼月
第7章タイトル 東部戦線

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第58話 ゲネシス南西部奪還戦

私、ウィリアム・スミスは現在ゲネシスの中央に作られた基地の隊長室にて書類を確認中。


書類の内容は先日行われたエルフの国への上陸作戦における被害状況、武装等の補給状況、撃墜されたゴッズハウンド6番機のスペア機の搬入日等が記されたものだ。


書類を確認中、隊長室の扉をノックされた。


「入れ」


「失礼します」


入ってきたのは私の部下でゴッズハウンド隊で2番機を務める茶髪の男。

名をアラン・バートルという。


「魔術師隊に救出された6番機のアイザックも怪我もなく無事に復帰出来るとのことです」


「分かった、もう下がって良いぞ。皆に今の内に休んでおくよう伝えてくれ」


「了解しました、隊長も程々に休んで下さいよ」


「分かっているさ」


敬礼をした後アランは退出した。

アランが退出したのを確認し、私は椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかるように座り直す。


「はぁ……」


そして深く溜息を零すのだった。

彼等は今の連合内での内戦は好ましく思っていない。

アンコニュという共通の敵がいると言うのに連合が内戦をしているからだ。

だからこそ、私は書類と向き合い1つでも多くの情報を得る。

一刻も早くこの内戦を終わらせる為に……いや。

これ以上誰も死なせない為に……。







エルSide


エルフの国の中央基地の会議室にて。

前回と同じ様に会議室の前方に俺達の司令官であるクランクさんが立っている。


「神血教会によるエルフの国への上陸作戦を我々は見事阻止した。また作戦に参加していた敵艦隊は全滅と多大な被害を与え、それに対して我々に死人は無く、被害は無いに等しい」


クランクさんが言ったように上陸作戦を実行した神血教会への阻止作戦は大成功、フィーユの部隊に所属するお姉さん達の何人かが魔術師隊との戦闘で怪我をしたがどれも軽傷であり、その怪我も既に回復ポーションなどで治療済みだ。


「よってこれより本来の予定通りゲネシス奪還作戦を開始する。まず手始めにエルフとゲネシスの国境沿いに構築された敵の防御陣地の突破を行う」


前方に映し出されるエルフとゲネシスの国境付近の地図。

そしてゲネシス側に国境線に沿う形で幾つかのポイントが付けられる。

このポイントが神血教会がゲネシスに設けた防御陣地であり今作戦の撃破目標でもある。


「作戦は基本的にバナール隊とリュミエール隊を主軸とした飛行部隊で地上部隊の進軍を援護する。また飛行部隊には防御陣地の破壊もしてもらうからそのつもりで頼むぞ」


「空中部隊の使いが荒くないかな〜?」


「仕方ないわよ、地上部隊がそのまま防御陣地を攻略すると被害が大きくなる一方なのはエルフの国で散々経験したでしょ?」


不満げなフィーユにリュミエール隊のお姉さんがそう言って宥める。

フィーユの言いたい事も分かるけど被害を出来る限り少なくするにはこれしか無いと思う。

一応レスティナとアルティナもイニーツィオで砲撃援護してくれるからまだマシだとは思うけれど。


「地上部隊にはイニーツィオの他にシャルルにも鹵獲した人型に乗ってもらい砲撃援護をさせるつもりだから以前よりは負担は少ないはずだ」


「シャルルさんが乗るの?大丈夫?」


「はい、シミュレーションも実技もやりましたので大丈夫です」


何故か俺の隣で話を聞いてるシャルルさんに聞いてみると笑顔で答えてくれた。

なお反対隣にはセシリアが居て、頭の上にキューちゃんが居ます。

前回キューちゃんを置いていったのが気に入らなかったようで作戦会議が始まっても頭の上から退いてくれません、恐らくこのまま一緒に出撃する気です。


「防御陣地の破壊及び地上部隊による制圧が完了後、そのまま南西部の基地の奪還を行う」


南西部基地、俺達が居たあの基地だ。

国境付近の地上の制圧が終わったら地上部隊を一部残して再びコンテナで輸送する様だ。


「戦力は依然神血教会が上だ、厳しい戦いを強いられるだろう、全員無事に帰ってこい」


「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」


会議を終え、会議室を出る。

俺はセシリアに手を繋がれながら格納庫へと向かう。

ステラ達も前線付近まで魔法使い達にコンテナで運んでもらうから一緒に向かう。


「エル、今回の装備はどうしましょうか」


「誘導ミサイルと投下爆弾だね」


俺の直ぐ傍に寄って聞いてきたクーデリアにそう答える。

魔力貯蔵タンクも良いけど今回は防御陣地攻略が要で少しでも地上攻撃の手数が欲しい。


まぁ後単純に補給ならエルフ北東部の基地で受けれるから問題は無い。


「投下爆弾は戦地に着き次第即座に防御陣地に投下、少しでも身軽になって起きたいからね」


「ゴッズハウンド隊か?」


流石ジェームズ、今の一瞬で俺が何故身軽になって起きたいか分かったようだ。


「そう、今作戦で狂犬達が迎撃に来る可能性が高いからね。基本的には防御陣地の破壊が主目的だけど狂犬が現れた場合俺達は即座に奴等と交戦するから皆も気を引き締めといてね」


「「「「「了解」」」」」


あの戦闘機隊は脅威だ。

一式の後継機である二式もそうだが何よりあのパイロット達、操縦技術は間違いなく俺達に並ぶ凄腕だろう。

特にあの隊長機は危険だ。


俺達は格納庫で自分の機体に乗り各種チェックを終わらせ待機、ステラ達がコンテナに乗り魔法使い達と共に空へと上がったの後に指示を受けて空へと飛び立った。





俺達は一度エルフ北東部基地で補給を受け、万全な状態でゲネシスの国境へと進軍を開始した。


エルフ北東部基地には不慮の事態に備えてセラさんとオリヴィアさんが待機してくれているので安心して戦える。


「敵防御陣地を確認しました、補助システムを介しバナール隊全機に表示します」


セシリアがそう言うと同時にレーダーとフロントガラスに敵防御陣地の位置が緑色の枠で表記される。


Kudelia(クーデリア)《バナール2、目標を確認しました》


「よし、じゃあ始めよう」


banalTeam(バナール隊)《了解》


俺の言葉を合図にそれぞれ防御陣地へと向かう。


「バナール1 、投下」


俺が爆弾を落とすと同時にそれを確認したセシリアが告げる。


Katrina(カトリーナ)《バナール隊、全機目標に命中》


前線で指揮を執るカトリーナが着弾を観測、命中した事を教えてくれた。

旋回し地上を見れば各地から魔術師隊が迎撃に空へと上がって来るのが見えた。

その内に何人かがリュミエール隊や他の魔法使い達によって上から魔法をぶつけられやられていた。


《来やがった!!!》


《奴等め……エルフの国で大人しくしていれば良いものをっ!》


「防御陣地にミサイルを1発撃とう」


Sofie(ソフィー)《了ー解ー!》


ミサイルを1発使ってもまだ3つた余裕がある、今の内に防御陣地の数を減らしておこう。

俺はまだ健在な防御陣地の1つを狙いミサイルを放つ。


「バナール1、ミサイル発射」


Katrina(カトリーナ)《全機目標に命中したのを確認しました》


Crank《敵防御陣地の数残り僅か、良い調子だ》


破壊された防御陣地付近にコンテナが降り、地上部隊が制圧に向かったのを確認。


「地上部隊が制圧に乗り出した、援護するよ」


banalTeam(バナール隊)《了解》


Sarine(サリーネ)《制圧完了!次行くよ〜!》


「早いな」


予め厄介な防御陣地を破壊していたとはいえ、制圧が早い。

流石プリュフォール隊だ。


「レーダーに反応、ワイバーンによる飛行部隊ですね」


「ワイバーン?」


「空飛ぶ竜を手懐けてその背に兵が乗ってるんですよ」


「なるほど」


人型や戦闘機の数を揃えれないからああいったのも利用するのか……。


「キュー」


「キューちゃん?任せろって?」


「キュー」


キューちゃんに言われるがままコックピットを開ける、するとキューちゃんは大きく息を吸った、そして。


「グオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」


突如放たれた古竜の咆哮。

咆哮と共に威圧もしたらしく戦場が一瞬止まった、かと思えばワイバーン達は兵の命令を聞かず慌てふためき散り散りとなって逃げていった。

また魔術師や地上の兵の一部もその咆哮を聞き逃げ出していた。


《さ、流石古竜……》


「これでまだ子供なのですから末恐ろしいですね……」


敵どころかセシリア達味方すら困惑してた。


Stella(ステラ)《お陰で地上の制圧も楽になったわ……》


どうやら地上の敵兵が古竜の威圧に当てられ多くが戦意喪失し降伏したとか。


そのまま崩壊した敵前線を制圧し、当初の予定通り南西部基地へと進軍を開始。


基地周辺には防衛に当たる人型が複数。

ミサイル温存したいから、撃てて後1発かな……いや。


「ソフィー、ヴィクトリア、テレサ、残りのミサイル全て使って人型を倒したら補給しに戻って。クーデリアとジェームズは俺と一緒に警戒に当たるよ」


Sofie(ソフィー)《分かった〜!》


Victoria(ヴィクトリア)《分かった》


Teresa(テレサ)《分かりました〜!》


ソフィー達3人がそれぞれ人型にミサイルで攻撃を開始。

またレスティナ達も砲撃で援護してくれた。


Crank《敵性勢力の脅威減少、良いぞ》


次々と打倒される人型、敵の抵抗戦力は確実に減っている。

狂犬は未だに姿を見せていないし、味方の方に現れたという報告もない、このまま来なければ助かるんだけどね。


ソフィー達は一度補給に戻り、その間にレスティナ達の砲撃によって最後の人型が倒される。


fille(フィーユ)《良し、地上部隊を降ろして!リュミエール隊は地上部隊が降りるまで援護!!》


Lumière(リュミエール)Team()《了解》


フィーユ達による援護もあり地上部隊は難なく南西部基地へと侵入。

その後地上部隊による南西部基地の制圧は滞りなく進み、無事に奪還は完了した。


Katrina(カトリーナ)《南西部基地の奪還及びその周辺の安全の確保を確認》


Crank《作戦は成功だ、良くやった》


俺達は奪還した南西部基地へと着地し、久々にその地に足を付けた。


結果この日狂犬達が現れることは無かった。

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