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Combat・ with・The・unknown  作者: 唯ノ蒼月
第4章 偽りの任務

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第40話 イムエーストゥン要塞攻略

偵察を終え、俺達はエルツ国の要の地であるツェントルムを奪還する為に行動を開始した。


有り難いことに鋼鉄鳥など新種が居ないこともあり進軍は順調に進んだ。


そして現在、俺達はツェントルムを奪還する為に、その手前にあるイムエーストゥン要塞の攻略を始める事にした。


イムエーストゥン要塞を攻略する理由、それはツェントルム奪還に置ける挟撃を防ぐのと退路及び拠点の確保だ。

要の地であるツェントルムの奪還が100%成功すると言う保証は何処にも無い。

確かに奪還に向け準備をするが万が一と言う事もある。

その際にイムエーストゥンを攻略出来ていれば其処に撤退し追い討ちを掛けてきたアンコニュを迎撃出来る。


イムエーストゥン攻略後は其処に神の結晶苗木を植えて魔力を回復出来るようにするよ。


そんな訳で俺はセシリアとキューちゃんを乗せた試作2型でクーデリア達と共にイムエーストゥン攻略に向かっている。


ステラ達地上部隊は既にイムエーストゥン付近にて防御陣地を築き何時でも攻略に移れる状況だ。


「イムエーストゥンまでもう少し掛かりますね」


「そうだね、今の内にチョコ食べよっかな」


セシリアの妹のエルミアちゃんがチョコを作ってくれたんだ。

まだ時間もあるし折角なので食べようかな。


そう思って俺はぶら下げてある袋の中からエルミアから渡された赤い小包を取り出す。

その中を見るとメッセージカードが入っておりそれを取り出してみる。


『エルさんへ、手作りのチョコです♡』


丁寧に書かれたエルミアちゃんのメッセージを見た後、袋に入った手作りチョコを手に取り口に放り込む。


「美味っ!」


滅茶苦茶美味い、下手するとそこらの店より美味いのでは……?

首元で口を開けたキューちゃんにも放り込む。


「キュー!」


余りの美味さにキューちゃんも唸った。


「ふふ、また腕を上げたみたいでお姉ちゃんは鼻が高いです」


セシリアもエルミアちゃんから貰っていたチョコを食べたのだろう、そう言った。

セシリアは俺の後ろに居るからその表情を見ることは叶わないが声音から微笑みを浮かべているだろう事は分かる。



飛び続ける事数十分。

イムエーストゥン要塞付近に到着、前方に防御陣地、その上に何部隊もの魔法使い達が居るのを確認した。


「こちらエル、到着したよ」


fille(フィーユ)《は~い!視認したよ〜!》


フィーユから連絡が入った後、リュミエール隊がこちらに向けて光魔法で光を点滅させ位置を教えてくれた。


「位置確認したよ〜」


Charles(シャルル)《バナール隊の到着を確認しました、空中部隊はバナール隊に続きイムエーストゥン要塞への攻撃を開始。地上部隊の侵入路を確保して下さい。地上部隊は侵入口及び侵入時の安全が確保されるまで待機し、安全が確保され次第進軍、イムエーストゥン要塞へ侵入して下さい》


banalTeam(バナール隊)《了解》


Lumière(リュミエール)Team()《了解》


Allied(連合)forces()《了解》


前線指揮官のシャルルさんの合図と共にイムエーストゥン要塞の攻略戦が始まった。


こちらの動きを見てイムエーストゥン要塞に潜んでいたアンコニュ達も動き出した。


「四つ羽根が迎撃に上がってきたよ」


《私達が行きます!》


リュミエール隊とは別の魔法使いの部隊がその迎撃に向かったのを確認し俺達とフィーユ達はそのままイムエーストゥン要塞上空へと侵入する。


「攻撃反応っ!エル回避っ!」


「っ!!」


セシリアに言われ直ぐに急旋回をする、その直後試作2型の進路方向に幾つもの青い光線が飛んで行った。

旋回しつつ地上を見ればそこには鋼鉄鳥とは違う人型の巨人が立っていた。


Emily(エミリー)《ガーディアン・ゴーレム?!》


通信機からエミリーの驚きの声が聞こえた。


ガーディアン・ゴーレム


その名の通り都市などを防衛する為に作られた大きなゴーレム。

それが要塞内の広場から攻撃して来たようだ。

それも一体ではなく、複数いるという。


fille《魔力があるの?!》


「魔力反応はありません、索敵の反応はアンコニュと同じ物です!」


Emily《中身が変わってるっぽいね!》


セシリア達の話を聞くにどうも仕様が変わっているらしく、攻撃として放つ光線は本来魔力らしいのだけどこのガーディアン・ゴーレムの放つ光線は魔力ではない。

アンコニュ達と同じ何らかの力の光だ。


「と言うことはこいつは既にアンコニュの支配下って事か?」


Beo《恐らくそうだ。アンコニュは人類が作った防衛装置に干渉し操れるという新情報が発覚したと言うことか、これはいよいよ厄介な存在になったな》


ベオの言う通りアンコニュが人類の生み出した物を支配し、扱う事が出来る様になったと考えると本当に厄介だね。

現に目の前のイムエーストゥン要塞の防衛用のゴーレムを使っているし、これで生産とかし始めたら溜まったものではないね。


ガーディアン・ゴーレムの攻撃を避けつつ通信機で味方に話し掛ける。


「先にあのガーディアン・ゴーレム共を片付けるよ」


Kudelia(クーデリア)《バナール2了解、私とバナール6で奥の一体をやりましょうか》


Teresa(テレサ)《バナール6了解》


Sofie(ソフィー)《私とヴィクトリアで左のやるねー!》


Victoria(ヴィクトリア)《バナール5了解》


james(ジェームズ)《なら俺はエルと一緒に右か?》


「そうだね、それじゃ始めようか」


それぞれが2機編隊(エレメント)を組み、目標のガーディアン・ゴーレムへと向かっていく。


fille《ガーディアン・ゴーレムはその頭部か胴体の何方かに動く為の核があるはず!》


「頭潰して動いたら胴体を破壊しろって事ね、了解」


james(ジェームズ)《実に分かりやすくて良いな!》


ガーディアン・ゴーレムを倒す為のは誘導ミサイルを使うのが好ましそうなのでまずは俺から頭部に狙い放つ。

見事にミサイルは頭部に着弾、だがまだガーディアン・ゴーレムは動き続ける。

爆煙の晴れた頭部は木っ端微塵となり跡形もなく首の穴から青い光が漏れていた。


「核は胴体だな」


james(ジェームズ)《よし、行くぞっ!》


「首の真上から撃って核に直接ぶち込んじゃえ」


james(ジェームズ)《了解!》


俺が言ったようにジェームズはガーディアン・ゴーレムの真上から急降下してが向かい、頭部が破壊された事で胴体内部へと筒抜けになった首穴にミサイルを放ち、その中の核に叩き込む。

爆発の後、青い光が消えたガーディアン・ゴーレムはその場に倒れて動きが停止した。


「成功だな」


james(ジェームズ)《やったぜ!》


クーデリア達も上手いことやった様でガーディアン・ゴーレムは俺達の所と同じ様に倒れたまま機能を停止していた。

これで地上部隊の脅威であるガーディアン・ゴーレムは全て排除出来た。


俺達はそのまま合流し、地上部隊の侵入路を確保する為に動き始める。

侵入路は正面入り口と裏門の2カ所、その両方にミサイルを放ち城門を破壊して侵入路を確保する。


これで侵入路を確保した、後は四つ羽根の数を減らして地上部隊が安全に侵入出来る様にする。

と言っても俺達がガーディアン・ゴーレムと城門の破壊をしている時にフィーユ達が粗方倒してくれてたからもうそんなに残って無いんだけどね。


「城壁の上のアンコニュを蹴散らすよ」


banalTeam(バナール隊)《了解》


俺達はそのまま機銃で城壁の上の掃討を始める、城壁の上を倒せば地上部隊は侵入時に上から攻撃されること無く前だけに集中出来るからね。


Charles(シャルル)《侵入路と安全の確保を確認しました、地上部隊は侵入しイムエーストゥンを奪還し、空中部隊はその援護をお願いします》


前線指揮官のシャルルさんの合図の下、地上部隊のイムエーストゥンへの侵入が始まる。

先頭は言わずもがなステラ達プリュフォール隊だ。


俺達は言われた通りステラ達の援護を始める。



イムエーストゥンの攻略、その半分を終えた時俺はふと気になった事を口に出す。


「今回ミサイルが合ったから良かったけど無かった場合どうしたんだろう」


「地上戦に置けるガーディアン・ゴーレムの倒し方の候補としては接近してその両足を破壊し転倒させ、地に這いつくばった所を頭部、胴体のどちらかの核を見つけ破壊する事が挙げられてます」


俺の言葉にセシリアが教えてくれた。

フィーユも対処法を知ってたからそれなりにガーディアン・ゴーレムの攻略方法については広まってるんだね。


「ちなみに他の候補は?」


「ガーディアン・ゴーレムの全身が消し炭になる強力な魔法を用いて一撃で破壊します」


「えぇ……」


力に物を言わせた倒し方に少しだけ引いた。


Charles(シャルル)《イムエーストゥン要塞の奪還を確認しました》


シャルルさんからイムエーストゥン要塞の奪還完了の知らせが届く。

後はイムエーストゥン要塞の補修、神の結晶苗木を植え終えれば完了だ。


「次はツェントルムだね」

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