表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Combat・ with・The・unknown  作者: 唯ノ蒼月
第2章 解放への幕開け

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/84

第21話 エルフ王城奪還戦

今日も今日とて命令違反をしエルフの国、その要の地の上空の防空戦をしている。

要の地である神秘の泉の周辺はシャルルさんの指示の下防壁が作られた。

そして今日、地上部隊は王城の奪還作戦を行うそうだ。


「上空のアンコニュの数が少ないわね」


「要の地を奪い返しに大軍で来ると思ってましたけど予想が外れましたね。お陰で魔法使い達の何人かが地上部隊の援護に専念出来るから良いんだけど」


周囲の警戒をしつつオリヴィアさんとそんな話をしてた。キューちゃんは変わらず首元から顔を出してるよ。


「流石に王城の制圧は時間掛かるでしょうね〜」


「私達は室内の援護は流石に出来ませんからね〜あ、チョコ食べます?」


「食べる〜」


コックピット内にぶら下げてある袋の中から一口サイズのチョコをオリヴィアさんに渡し、もう一つ取り出して首元のキューちゃんにもあげる。


ちなみに今試作機は新たに搭載した自動操縦システムを使っている、低速だけど自動で飛び続けるのは楽だね。

さて、空のアンコニュの数が少ないとはいえ油断は出来ない。

王城奪還戦の際に空からアンコニュが王城に取り付き侵入する可能性もあるし、王城に気を取られて神秘の泉に上空からの侵入を許す可能性だってあるからね。


fille(フィーユ)《地上部隊が作戦を開始したよ》


フィーユから通信が入った。どうやら地上部隊が作戦を開始したそうだ。

地上部隊を確認するとゆっくりと王城へと進んでいるのが確認できる。


「それじゃこっちも援護始めようか」


banalTeam(バナール隊)《了解》


クーデリア達の返事が聞こえた後、俺は自動操縦を解除する。そのまま試作機の機首を下げて地上部隊の進軍先に居るアンコニュを射撃する。


Emily(エミリー)《空にアンコニュの増援を確認。方位255、やっぱり西からだね。数が少ないから私達だけで対処するよ》


「了解」


エミリーがリュミエール隊の数名を引き連れ西からやってくるアンコニュの迎撃に向かったのを確認し俺はクーデリア達と王城上空にて旋回しつつ周囲の警戒をする。

ちらりと地上を見てみれば地上部隊は着実に王城へと近づいている。

冒険者達を率いるステラ達プリュフォール隊とエルフ達を率いるセシリアとカナリアさんの姿を確認できた。


canary(カナリア)《良し、取り付いた!これより王城内へと侵入する》


「分かってると思いますけど王城内は空からも見えないし援護できません。気をつけて下さい」


Cecilia(セシリア)《ええ、分かってますよ》


通信を終えセシリア達が王城内へと侵入したのを確認した。


「皆、王城に1体足りとも近付けさせないで」


banalTeam《了解》


Lumière(リュミエール)Team()《了解》


俺の言葉にクーデリア達とリュミエール隊のお姉さん達が答え、それぞれが地上、空中のアンコニュの撃退を行う。


Emily《アンコニュの増援の掃討が完了したよ、そっちは大丈夫そう?》


「大丈夫だよ」


王城上空も神秘の泉の上空も既に制圧済み、残るは西からの増援と地上のアンコニュに注意するだけ。


Stella(ステラ)《王城一階の制圧完了、上へ進むわ》


「了解、気を付けてね」


Beo《アンコニュの増援を確認、情報を更新する》


ベオからの通信が入り直後レーダーに多くのアンコニュの反応が現れた。

やっぱりこの新装備のレーダー良いね、見落としが無いしこれと連動してフロントガラスにアンコニュの位置が緑色の枠で表記されるから。

また現在これと連動して誘導するミサイルを開発中との事、配備されればかなり戦果を上げれそうだね。


「迎撃に向かうよ」


Kudelia(クーデリア)《バナール2、了解です》


fille《リュミエール隊、行くよ》


LumièreTeam 《はーい》


王城上空に最小限の防衛隊を残し、俺とフィーユ達はアンコニュの迎撃に向かう。


「バナール1、交戦」


Kudelia《バナール2、交戦》


james(ジェームズ)《バナール3、交戦》


Sofie(ソフィー)《バナール4、交戦》


Victoria(ヴィクトリア)《バナール5、交戦》


Teresa(テレサ)《バナール6、交戦》


俺の交戦の合図を皮切りにクーデリア達もアンコニュと交戦を始める。

追加された両翼の12mm機関銃と機首の30mm機関砲による攻撃で増援のアンコニュは次々と撃ち落とされていく。


Beo《バナール1、狙われている、ブレイク》


だがアンコニュもただやられるだけではない、何体かが黒い光を収束させて反撃の準備をしていた。ベオの速い警告に操縦桿を引いて上昇して回避行動を取る。


Victoria《エル兄様はやらせない》


上昇して後ろを取ろうとしてアンコニュがヴィクトリアに落とされる。


「思った以上に多いな」


皆でアンコニュと交戦してそれなりに落としたというのに数は一向に減らず、コックピット内は常にアラームが鳴り響く。


Crank《アンコニュの増援を確認。奴等、ようやく本腰を入れてきたのか?》


fille《その可能性も否定出来ないね、皆無理せずにね!》


「フィーユもね!」


互いに互いを気にし、手助けをしながらアンコニュと戦う。


Emily《やっぱりエルが一番狙われるね》


fille《今まで暴れ過ぎたんだと思うよ〜》


う〜ん、今までずっとアンコニュを倒し続けたからなぁ。仕方ないのかもしれないね。


そうして長く戦闘行動をし、見る限り最後のアンコニュを倒す。


Beo《最後の敵性反応の消失を確認》


Teresa 《やりきれましたね》


「アンコニュの掃討を確認。増援の気配も無いし一度王城上空へ戻ろう」


banalTeam 《了解》


LumièreTeam 《了解》


その場で反転し王城へと向かう、クーデリア達も反転し俺の後ろを飛ぶ。


王城上空へと戻った俺達、地上は変わった様子は見受けられないね。







セシリアSide

王城への侵入後、私達は順調に上へと進んでいました。


「こちらは制圧完了!」


「此方も同じく制圧完了!」


同胞達から次々と制圧完了の報告があがりました。これでこの階は制圧が完了したので次へと向かいます。


「ふっ!」


「はぁ!」


物陰から襲ってきたアンコニュをステラとサリーネが危うげ無く倒します。流石プリュフォール隊の隊長と副隊長ですね。

この調子なら後数十分程で制圧は完了するでしょう。

襲い来るアンコニュ、その腕の剣を防いで隙を付いて斬りつけ、時には弾いて体勢を崩して倒して行く。

ちらりとサリーネの方を見れば彼女はアンコニュに背撃を打ち込みそのまま剣を薙ぎ払って倒してました。


「しまった!?」


冒険者の焦り声が聞こえそちらを向けば1体のアンコニュが窓を割って飛び出し外へと離脱しました。


「逃げられた!」


魔法使いの冒険者が追撃しようと窓に近付いた時、離脱したアンコニュは上から降り注ぐ鉛玉の雨に貫かれ地上へと落下していきました。


「流石ですね、エル」


Eru《外に逃げ出す奴はこっちで始末するからセシリア達は城内の奴に集中してね〜》


空にはエル達が居ます。外に逃げられてもエルが居るなら安心出来ますね。

やはりエルが居るだけでも不思議と力が湧きますね。ステラ達は勿論、カナリアやエルと仲の良い同胞達も士気が高いですし。

まぁエルがここに居るのは明確な命令違反なので始末書を書かなければいけないのは可哀想なのですが……。

それから数十分掛けて王城の制圧は完了しました。

分かってはいましたが家族と再会出来ないのは少し来るものがありますね……。


「セシリアよりエルへ、王城の制圧が終わりました」


Eru《了解、それと地上の一角にアンコニュが集まってる建物があるよ》


「っ……!分かりました直ぐに向かいます!」


エルから送られてきた位置情報、それは貯蔵庫でした。それを見て私はある事を思い出しました。


エルフの王城の貯蔵庫は奇跡によって物が痛まなくなっており消費期限が無い、ということです。

もしかしたらお母様達は貯蔵庫に逃れて籠城戦をしているかもしれない、そう思いました。


カナリア達に伝え直ぐに貯蔵庫へと向かいます。

城内を急いで駆け下り、城の外へと出て直ぐに貯蔵庫へと向かう。

道中アンコニュが出てくると思っていましたがエル達が先んじて倒していてくれたようです。

貯蔵庫前に到着、そこは大量のアンコニュでひしめき合っていました。

何体か倒れていた事から此方もエル達が攻撃したようですね、貯蔵庫を傷付けない様にしてくれた為倒し切れていないのでしょう。


「っ!」


「せい!」


私とカナリアは同時に駆け出しアンコニュを1体、また1体と倒していきます。

同胞達もアンコニュを倒してくれた事で貯蔵庫前は難なく確保できました。


「カナリア!手伝って下さい!」


「はい!」


貯蔵庫は両扉で大きい、1人で開けるには少し大変です。ですのでカナリアに手伝ってもらう事にしました。

力を込めて両手で押す、すると両扉は音を立ててゆっくりと開きました。


開かれた貯蔵庫の中を見ると数人のエルフの兵達、その奥に怯える金髪セミロング少女とその少女を抱きしめ此方を睨む金髪ロングの女性が居ました。


「お母様!エルミア!」


「セ、セシリア!?」


「お、お姉様……?」


最愛の妹、エルミア。そしてローザお母様。

2人の無事が確認できて、嬉しさの余り私は2人に駆け寄り抱きしめました。

無事でよかった……!


Eru 《……任務完了……》

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ