登場人物・用語
★登場人物紹介
ニケ:ライフル小隊の隊長。楔中隊の中隊長も兼任している。ブレーメンの出身で2振りの短刀を用いた接近戦が得意。刀の他に拳銃、自動小銃も得意。本名はニケ・義・サトー。曹長
リン:狙撃小隊の小隊長。通称“かしまし部隊”という強化兵の少女のみで構成された狙撃部隊を指揮する。50口径の試八二式対物ライフルを使用。素体番号は1213。伍長
シィナ:ブレーメン出身の切り込み隊長。恩を押し売りするタイプ。自信家だが言葉の通り最強の剣士の少女。身の丈を超える大太刀を自在に操る。本名はシィナ・仁・イトー。特務中尉
ホノカ:首都オーランドに住む高校3年生。誘拐未遂事件からふさぎ込みがちになる。学業は優秀で数学が得意。野生司マサシの娘。
キエ:連邦の皇。リンの遺伝子サンプル提供者。人類の過去の“記憶”にアクセスできる生体機関
ネネ:キエの侍従長。ブレーメン出身。神との契約で不死の身体と強大な力を体に秘めている幼女。
野生司マサシ:第2師団独立中隊 強行偵察大隊の大隊長。少佐に昇進してからは後方での仕事が多い。顔の広い現場出身の将校。
ラルゴ:機関銃小隊の隊長。獣人のような体格に、強化兵にも劣らない体力を備えた大男。アルコール依存症を治療中。先任曹長
ブン:機関銃小隊の射撃員。スラム出身。なにかと喧嘩っ早い。伍長
ンナン:工兵部隊の特務軍曹。学費のために従軍中。
青1&2:ライフル小隊の分隊長。飄々とした性格の強化兵。古参の兵士で以前からニケを知っている。顔が似ているが双子というわけじゃない。伍長
石ノ上ゴロー:若い一般兵。何かと自信がない。青2の分隊員。上等兵
6119:堅物の強化兵。青1の分隊員。ニケのことは崇拝している。上等兵
マイモーン:獣人軍のエンジニア
フラン・ラン:応用生命学の研究者。とある事故で犬の耳が頭から生えている。
★用語
神に愛されれし民:連邦の共通語風に発音すればブレーメン。神=ア・メンを信仰する少数民族。南部の標高の高い山岳地帯に暮らしている。知能、身体能力ともに一般的なヒトを凌駕する。その正体はこの惑星の先住民。
ブレーメンの剣:神剣、オリハルコンとも。ヒトにとっては抱えるのがやっとな重量の剣。超硬質・超高重量・超高密度な物質でできており大抵の物なら両断できる。ブレーメンの力を発揮する媒介にもなる。
唯一大陸:惑星に唯一存在する大陸。50億人のヒトと数十万人のブレーメンが大陸の西側に、テウヘルが東側に住んでいる。両者を隔てるのは〝壁"と呼ばれる大河とブレーメンの遺跡。
テウヘル:大陸東側に住まう獣人。人の生存領域を侵す存在。人語は通じず知能も犬程度。一方で扱う兵器は市街戦で活躍する多脚戦車、空中要塞など非常に高度な技術を擁している。その正体はかつて人類がブレーメンを駆逐するためにヒトの原種を遺伝子操作して生み出した生物兵器。
ヒト:唯一大陸における主な種族。個性が様々分かれていて個人の能力差も激しい。猜疑心と独占欲が強い。その正体はこの惑星に入植した人類。
強化兵:連邦軍の大半を占める人造兵士。炯素と呼ばれる物質に遺伝子情報を転写して作る。そのため生殖能力はない。2年ほどで兵士を作ることができる。寿命は50年ほど。