これは、黎明の一撃だ
思い出せ、ヤマダさんの記述を。
アルティメット・ダークネス・エクスプロージョンが引き起こす事象を。
声がデカければデカイほどパワーが上がると言うのならば。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッッッッルティッッッッッッッメッッッッッッットゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
いくらでも声を張り上げてやる。
これまでにないくらい。
俺の人生で一番。
叫んでやる。
吠えてやる。
「ドゥァァァァァァァァァァアアアアアアアアアァァァアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアクネスゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
膨大な魔力の奔流。
世界を包む夜の闇よりも濃い黒。
シズカさんが目を見開いている。驚いている。
あの傍若無人なシズカさんが。
それ程の魔力だ。
そしてこれは、黎明の一撃だ。
ヤマダさんに捧げる魔法。
あの人が見られなかった明日を創る魔法。
「ィィィィィィッッッッッッエエェエエェェェッッックゥッスゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
前の世界では何の変哲もないただの一般人だった俺なんかに、この先何が出来るかわからないけど。
それでも。
魔王として、何か出来ることがあるのならば。
俺は、それを全うしたい。
ヤマダさんみたいに。
「プゥロォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
前方に突き出している両の掌を、握る。
「ジョンッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
すごくどうでもいい余談。
学生の頃はなんやかんやカラオケに行くことが多かったのだが何故か知らないが周りがみんなバンドのボーカルとかカラオケコンテスト上位の常連とか助っ人ボーカル(特定のバンドに所属せずイベントごとがある度にボーカルやってくれと頼まれる音楽漫画の序盤で出てくる強キャラみたいな人)とかなんかそんな人ばかりだったせいで「こいつらに比べたら俺は雑魚やわ……」と思っていたのだが、なんやかんや社会人になって付き合いでカラオケに行くようになった現在、人からは「結構歌が上手い」と言われることが多い。何事も上手い人と一緒にやっていれば上達するというが、それはカラオケにも適用されるようであの頃なんやかんやカラオケに誘ってくれていた友人にはなんやかんや感謝感謝である。でも私が「DIE SET DOWN」ガチで歌い始めたらさっきまで生命だったものがあたり一面に転がる感じになるのはやめてほしい。いやまあ褒められて調子に乗った私が悪いのだが、死んでるように生きてるカラオケになってしまい今も思い出すだけでこの無情な世界は護り斬れなかったものばかりだなぁと記憶が忌々しいのであった。




