魔王は無敵である
続けて、魔法についてだが、魔王は様々な魔法が使える。
想像するだけでその効果を持つ魔法を発動できる。
例えば「炎よ渦巻け!」と、その光景を想像しながらその言葉を唱えるか念ずれば、それは現実となる。
炎が発生し、渦を巻く。
特別な呪文などは必要無い。
理想を現実にする事が出来る。というのは少し言い過ぎだが、それに近い事は可能だ。
恐らくその者の意志によって威力や効果などが変わるのだろう。
魔法とは現実を改変する方法であり、想像力が強ければ強い程に改変の規模が大きくなる。と我輩は考えている。
魔力=想像力と考えてくれていい。
意志力とか想像力とかいうのも面倒なので、ここからは魔力で記述を統一する。
例えば、魔力が小さければ炎の魔法で小さな火しか生み出せないが、魔力が大きいとそれに比例して大きな炎を生み出せる。とでもいうような感じだろうか。
また、魔法は相手の肉体に影響を与える事も可能である。
ただし、これも魔力量に依存しており、相手の魔力がこちらより高ければ影響を与える事は出来ない。
魔王に選ばれるような、我輩ほどの魔力があれば他者に問題無く魔法を掛ける事も余裕で可能だが、一般的な戦士は相手に影響を及ぼすよりも、自身の肉体を変化させ戦闘に特化させている。(余談だが、魔法が得意でないという人間もそれなりに魔力を持っているので、魔法に対する抵抗力が少しはあり、他者に魔法を掛けるのは難しい。だからこそ他者に魔法を掛ける事の出来る者は魔法使いとして羨望の対象となるとも言える)。
ちなみに我輩くらいになると、死ね。と念じれば相手は死ぬ。(心臓麻痺的な要因だと思われる)
逆に、生き返れ。で蘇らせる事も可能なので、確実に仕留めるには爆散させたりして原型を留めないくらいに、存在していた痕跡を残さないくらいに粉々にする必要がある。
この世界の一般的な魔法使いの魔力量では、身体的な外傷などは癒せても、一から人体を再構築する事は出来ないからである。(これは我輩でも難しい。というのも、人体についての知識などなく、上手く想像力が働かないからだ。逆に人体構造に詳しい者であれば再構築は容易いと思われる。故に我輩は時間を巻き戻す事で、原理的には死者の蘇生を行ったりはしていた。我輩は人死にを望まなかったからである。まあ、敵である人間を生き返らせたところで「魔王は再び恐怖と苦痛を味わわせる為に俺を生き返らせたんだー!」とか叫ばれて精神崩壊されるだけだったので、そこのところは面倒ではあった)
まあ、つまるところ魔王程の魔力があれば魔法で大体何でも出来る。と考えておけばいい。
故に、戦闘や日常では君の思うように様々な魔法を使えばいい。
ちなみに我輩の開発した恐るべき魔法の数々……。
例、アルティメット・ダークネス・エクスプロージョン。全てを闇に包み、対象を消滅させ、そして次の瞬間、閃光が煌めき、放たれた魔力による衝撃が周囲の全てを破壊する必殺の魔法。
声に気合が入っていればいるほど、威力が上がる。
などなど。魔王の魔法ついては別項目〈魔王・超必殺魔法集〉を参照にされたし。
〈追記〉
魔王は無敵である。は、少し言い過ぎだった。
魔王にも敵はいる。
それは勇者である。
その者の達人を超える技量はダークナイトデュラハンのオートカウンターにカウンターを入れる程であり、こちらの物理無効を無効化し我輩にダメージを与える事を可能にしている。
更にその膨大なる魔力は我輩の吸収可能容量を超える程であり、下手に魔法を受ければ大ダメージは必至である。
故に、勇者には注意されたし。
如何に勇者が可愛くとも、注意されたし。
詳しくは、勇者のページを参照にされたし。
すごくどうでもいい余談。
アルティメットという言葉がなんだかとても好きなので機会があれば多用しているのだが、これはやはり仮面ライダークウガの影響が大きいのではないか。と思う。アルティメットフォーム。最終話の一話前の最終決戦時にしか使われなかったフォーム。ちなみにその前のアメイジングマイティフォームも劇中での活躍は一回だけであり、二回目はいつの間にかやられてて視聴者を驚かせた。話を戻そう。アルティメットフォームはとにかくカッコいい。色が黒というのがいい。暗黒の力っぽさ。そして刺々しい。明らかにこれまでの形態とは一線を画している。使ってはいけない禁忌の力という感じが見るだけでひしひしと伝わってくる。そうやって登場してからの血みどろの殴り合いである。あれは子供ながらに痺れた。鬼気迫るとでも言えばいいのか。恐ろしい程の迫力があった。暴力はいけないということを全力で訴えていたように思う。恐らく私はクウガを見たことであまり性根を腐らせずに生きてこれたのではないかと思う程に、大きな影響をあの作品から受けていると感じる。原点にして頂点。平成シリーズで一番好きな作品は?と尋ねられたら、私は間違いなくクウガであると答えて、二番三番が決められずに迷う。平成ライダーは、どれも名作であるのだから。




