ぎぃぃぃゃああああああああああああああぁあぁあああああぁあああぁぁぁあああああっっっっ!!!
情けない。と思う。
ちょっと怖がり過ぎたな。とも思う。
でも、こんな風に情けなく叫んでしまっても、仕方が無いじゃないか。人間だもの。
周囲をモンスターたちに囲まれてたら、そりゃあ誰だって絶対に間違いなく驚く。
前門の虎、後門の狼とかいうレベルの話しじゃ無い。
四面楚歌よりも酷い。
絶体絶命。
ダンジョン入って五秒でモンスターハウスだったらどーする?
リタイアでしょ。諦めるしかないでしょ。
俺終わったわ。
これ百パーセント生贄的な何かにされて食われる流れだわ……と思うのが当然だ……が、しかし、誰だって驚くよ。の誰だってには、
「ぎぃぃぃゃああああああああああああああぁあぁあああああぁあああぁぁぁあああああっっっっ!!!」
何故か、周囲のモンスターたちも含まれていたようだった。
すごくどうでもいい余談〜生贄について〜
生贄にされるやつだわ……と主人公は思ったわけですが、生贄にされる際には麻薬とかガンガン使われて前後不覚になって多幸感に満ちている状態なわけで、自分の死にすら気付かない状況だと思われます。そもそも生贄が必要とされる場合は生贄の儀式が行われる前から儀式の主役として身なりを整えたりなんやかんやいい思いをします。そして死ぬことがその共同体にとって大きないい意味を持っています。その共同体で生きる人ならば、自らが生贄になることが共同体にとって必要なことだと理解出来ているので、健やかな気持ちで受け入れていたのではないでしょうか。