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#1 accelerando(アッチェレランド)

記念すべき1話ということで、どうか、暖かい目で読んでいただけると幸いです。

 

「ではまず、あなたの受験番号、名前、出身中学校を教えてください。」

「あっはい!えーと、120番のあ、あ、蒼原 奏アオバラ カナデです。それで、桜花市立第三まじゅちゅ…魔術中学校、から来ました。」


 あー!今のめっちゃ噛んだ…めっちゃ恥ずかしい…。魔術中学校って言いにくすぎでしょ。術中の部分がほんとに許せない。

 一旦状況を確認して落ち着いて面接に挑もう。

 僕は今、桜花私立第一魔術学園に入学するために、面接を受けに来ている。

 この魔術とかいう今にも噛みそうな名前を考えたやつを今すぐ叱ってやりたいところだけどそれは置いておこう。

 なぜここの学園に来たのかだけど、実は何・と・な・く・だ。なんか就職とかに有利そうというか、これからの進路的に良さそうだから来た。


「ありがとうございます。では蒼原さん、なぜ本校に入ろうと思ったのか理由を教えてください。」

「はい。えー、貴校の校風や教育理念が私にとても合っていた為です。」


 それから15分が経過した。


「これで面接は以上になります。ありがとうございました。気をつけてお帰りください。」

「ありがとうございました。し、失礼します。」

 僕は扉を閉め、数歩歩いた後、緊張を解いた。

 終わっ…た…。緊張した…。めっちゃ噛んじゃったし、受験大丈夫かな。落ちたら洒落にならない。とりあえず緊張してお腹が痛いのでトイレに向かおう。


 実は面接を行っている場所は学園の校舎ではない。校舎とは別に一般の人も利用することが出来る施設が学園内にあるのだけど、そこの4階の一室が面接会場になっていた。

 そのために、平日とはいえど、意外と人通りが多い。

 僕は結構急いでトイレに向かっていたのだけど、案の定、人とぶつかってしまった。同じ位の年齢の女の子だった。

 君がぶつかってきたせいで数センチ漏れたぞ。って言いたかったのだけど、少し可愛かったので恩を売っておくことにした。


「ごめんなさい!怪我はないですか?」

 すると女の子は、

「大丈夫!それじゃ!」

 去っていってしまった。どうやら僕のことは眼中に無いらしい。おっとこんなことしてる場合じゃなかった。



「ここ最近で一番いい形だったなあ。いい感じにとぐろを巻いてた。」

 なんて独り言を呟きながらトイレから出てくるとほぼ同時くらいに、建物が大きく揺れた。


「「緊急。緊急。これは避難訓練ではありません。ハザードレベルは2。屋上にてファントムによる爆発が発生。すみやかに避難してください。」」


 ……!ファントム!?ファントムっていうと、ヒーローものに出てくる敵キャラみたいなやつなんだけど、こんなに身近に出てくるなんて…。ハザードレベルというのは5段階あって、

 5…人類滅亡

 4…国滅亡

 3…都市滅亡

 2…街滅亡

 1…一家滅亡

 たしかこんな感じだった気がする。多分。だからレベル2ってのは低いようで結構やばい。早く逃げるとしよう。

 そういえばあの女の子は逃げられたかな。急いでいたようだけど、まさか屋上にはいるまい。そんな中、避難中の2人の男性の話し声が聞こえた。

「おいなんか屋上に15歳位の女の子と70代後半のおばあさんが取り残されてるらしいぞ」

「まじかよ!?ファントムが出現したのも屋上だろ?可哀想にな。運が悪かったとしか言いようがない。」


 ……。屋上。行ってみるか。


 その頃屋上では


「ギャハハハハ!人間の作った建物ってのはよく燃えんなぁぁ!!」

 赤い人型のファントムがお腹を抱えて笑っていた。

「おばあちゃん!大丈夫!?私が守るから…。これ以上私の家族は奪わせないから!!」

「ア〜ァ、笑い疲れたぜ…。ん?まだ生き残りが居んなぁ?あれだけやって無事だったのか。運が、いいなぁ!!!!」

 ファントムはサッカーボールの10倍のサイズはある火の玉を作り出し少女を目掛けて投げた。

 それを見た少女に逃げる気力は無かった。

「おばあちゃん…ごめん。さよなら。」


 大きな爆発とともに、爆煙に屋上は包まれた。


「アハ。アヒャヒャヒャヒャヒャ!!あんな老婆置いて逃げればいいのによォ!馬鹿ばっかだぜ!ヒャッハー!」


「ちょっとあまりうるさい音を立てないでくれないか。」

 爆煙の中から声がした。

「あれ、、?私、生きてる。。誰?」

 煙が晴れ、少女が目を開くと、そこには人並みの大きさの五線譜と、青い制服を着た少年が立っていた。



「不協和音は、嫌いなんだ。」



 桜花私立第一魔術学園でも当然、入学するには面接だけではなく試験がある。試験は筆記と実技の2つに分かれている。これは後にわかったことなのだが、学園創立以来69年間、入試試験での満点というのは出たことが無かった。一流の魔術師でも満点が取れるかと聞かれれば微妙だという試験なのだ。それが今年、居たのだ。満点の者が。

 その者の名は…。

お疲れさまです。読んでいただけてありがとうございます。ゆっくり更新していく予定なので、是非次回の話も読んでいただきたいです。

王道バトルを目指しておりますのでこれから戦いも多くなっていくんじゃないかなと考えておりますゆえ、楽しみにしていてください。

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