駄菓子を買った。だがしかし!
超しょうもないです。書いていてなんですが、本当にしょうもないです。
---なんか駄菓子、食べたいですね…買いに行きましょうかね。
坂道を下り、左にハンドルを切る。ハンドルを切り終わったら、そのまままっすぐ行き、ブレーキをかける。自転から飛び降り、足で速度を落としつつ駐輪場に自転車を置く。鍵をかけ、荷物を持ち、ドアまで行く。
「鍵…鍵…--あった!」
鍵を鍵穴に刺し、鍵を回す。
-ギャリギャリギャリ!ギィ!ギィ!カチ ギャリ!ガチャンガチャンガチャン、ザザザザ。ガリガリガリ
「ふぅー。やっと開いた。最近は鍵がなかなか回りませんね。大変です」
すっかり癖になってしまった独り言を呟きつつ、玄関に荷物を置く。そして靴を脱ぎ、靴箱に入れ、荷物を持ち立ち上がる。
「どっこいしょ、っと。」
部屋に入ったら荷物をその辺に放り投げ、座り込む。袋を広げて手を突っ込んで、適当な菓子を取り出す。
「何っが出るかな~♪--お、これが出て来ましたか…よぉし、早速頂きましょうかね。」
自分は、出てきた炭酸飲料味のラムネ菓子の蓋のとってに指を引っかけ、引っ張った。
「ふ、んぬぬぬぬぅー!!」
しかし、非力な自分では力が足りなかったのか、びくともしなかった。仕方なく自分は思い切り力を込め、もう一度とってを引っ張った。
「そぉおぉぉぉぉぉおぉい、ソォォォスッ!」
---ブチ!
今度は開いたような音がした。しかし、どうも手応えがおかしい。自分は首をかしげつつ、駄菓子の方を見た。
「なんじゃ、るっこらぁああ!」
見てみると、自分の持っている菓子のとってが---ちぎれていた。真ん中から、綺麗にとってだけ。
「うわぁぁ、マジですか…どうしよ」
落ち込んだ自分は、気分を戻すためにもうひとつ買った同じ駄菓子を、今度はさっきよりも軽く開けた。そしてそれを--飲み物を飲むように傾けた。
バリ、ボリ、バリ、ボリと、しばらく部屋に自分の咀嚼音だけが響いた。
食べ終わると、食べた駄菓子の容器を中身の駄菓子をこの前まとめ買いしたときに貰ったマイ駄菓子ボックス(買うと1000円以上する)に移したビニールに入れた。
そして、先程からなるべく見ないようにしていたちぎれたとっての容器を見た。
「うーむ、どうしましょうか、これ…」
自分は徐にその辺に立て掛けていた模造刀をゆらり、と持ち上げた。そして、スッと刀を抜き…一応刺さる先端を駄菓子の容器に突き刺した。(危険なので絶対に真似しないでください。模造刀でも先端は尖っているので、足などに刺さるとわりと痛いです。)
「えぃ☆」
自分は恐る恐る刀を容器から抜き容器を確認する---少し線が入っただけで、ほぼ傷ついていなかった。
「これが通用しないだと…くっ、殺せ」
策が尽きたので(早っ)、気持ち悪いくっころをやってみる。
「これ、そこまで楽しくないですね…真面目にやりますか。」
自分は、徐にマジックハンドを持ち上げ…つついた。真面目にやるとはなんだったのだろうか
「まあ、駄目ですよね。」
そりゃそうだ。今これを書きながら自分が飲んでるもの?そりゃソーダ。
「とか思ってたら開かないですかね…」
それはない。
「ぐぬぬ…よし、次はハサミ突き刺してみましょうか。」
自分は割箸と一所に刺してあるハサミをとりだし、もう一度ソイソースと言わんばかりの勢いでハサミを突き刺した。
「そぉぉぉいぃぃぃい、ソォォォォォスゥゥウゥ!!!」
マジで言ったよ、こいつ。しかも穴は開いたものの、そこから引っ張ることができずに開けることに失敗していた。
このときの自分はリアルにorzをしていた。
そんなこんなあって今、自分は---
開けることを一旦諦め、駄菓子の前でこの小説(というより日記?)を書きながら
「別に、悔しくないですしぃ。さっき、同じもの食べましたしぃ。」
こんなことを言っていた。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
自分史上でも長い方の小説がこれです。ほんと自分、何やってるんだろ(笑)
ちなみに、これは実話です。
追記
マイナスドライバーを家から発掘して開いた穴から突っ込み、なんとか開けて食べられました。苦労した分、美味しかった気がします。




