三
そのカフェに行くことは、さいしょからおねえさんがきめていました。けっこうあるきました。あるいている間に、おねえさんはぼくにいろいろとしつもんをしました。ぼくの年、かよっている学校のこと、かぞくのこととかいろいろです。ぼくがことし大学に入ったばかりだと言うと、「へー、あたまいいんだー。あたしなんかこうそつだからー」とほめてくれました。うれしかったです。おねえさんは、ぼくにかのじょの人がいるかどうかもきいてきました。ぼくはいないと言いました。おねえさんは「えー、ぜんぜんそんなふうに見えないですー」と言いました。ぼくは女の人とうまくしゃべれなくてなやんでいるので、その話もしました。おねえさんはそれをきいて、「へー、なんかいがいー」と言いました。それから、ぼくはとてもやさしいからすぐにかのじょができるよとなぐさめてくれました。おねえさんは、ぼくの見た目がでんわで話したときのやさしそうなイメージどおりであんしんしたと言ってくれました。とてもうれしかったです。
おねえさんはじぶんのことも話しました。おねえさんはぼくより一つ上のはたちでした。まだしごとをはじめたばかりで、ぼくがさいしょのお客さんだということでした。おねえさんはぼくがさいしょのお客さんでほんとうにたすかったと言ってくれました。ぼくはまたまたうれしくなりました。あと、おねえさんは、ほんとうはびようしになりたくて、びようしのせんもん学校に行くためのお金をかせぐために今のしごとをはじめたことも話しました。それから、おねえさんはじぶんのかれしの人の話もしました。さいきんわかれたばかりで、かれしの人からはすぐにふられてしまうと話していました。
あるいているうちに、ぼくとおねえさんはとてもいいかんじになりました。おねえさんのかおは、目つきがするどくて少しこわく見えたけど、話すとやさしくてぼくはきんちょうがだいぶなくなりました。おねえさんといっしょに歩いていると、ぼくとおねえさんはなんだかデートしているこいびとみたいでした。ぼくは女の人とつきあったことがないので、こういうデートみたいなことがはじめてでした。とてもうれしい気ぶんでした。じぶんがすごくかっこいいイケメンになったみたいでした。
あるきながら話していると、おねえさんはぼくのよこにぴったりとくっついてきました。ときどきおねえさんのこしがぼくのこしにあたりました。このとき、おねえさんからは、こうすいのとてもいいにおいもしました。いっかいやわらかくなっていたぼくのちんちんは、またかたくなりました。このときはものすごくかたくなったので、ちんちんがはれつしてしまいそうなほどでした。人がいっぱいいるところで、はれつしてしまいそうなほどちんちんがかたくなるのは、とてもはずかしいと思ったので、またいっしょうけんめいに電車のことをかんがえました。でも、ぜんぜんだめでした。これはいけないと思いました。だけど、おねえさんもすれちがう人も、ぼくのちんちんを見ていないようだったので、だいじょうぶだと思いました。
そうしているうちにカフェにつきました。カフェはとてもおしゃれなところでした。ぼくはそういうおしゃれなカフェにぜんぜん入ったことないから、またきんちょうしてきました。でも、中に入ると、とてもすずしくなっていてきもちよかったです。中はそとから見るよりちょっとひろくかんじました。お客さんはそんなにいませんでした。ぼくとおねえさんは、お店の人にあんないされて、まどのそばにあったふたりようの小さなテーブルのところに行きました。そして、むかい合わせでいすにすわりました。