1/1
第零話
零-ZERO-は始まりである。
全ては零が素である。
零。
カタカタカタカタ。
近未来風の実験室。
響き渡るは一人の男のキーボードのタイプ音。
カタカタカタカタ………..カタ。
タイプ音が事の終わりを告げる。
部屋のモニターに大きく文字が表示される。
「mission complete」
???「…….フフフ……..ついに、完成した…….。」
男の不気味な笑い声が実験室に木霊する。
???「フフフ…………….フフフ….」
???「全てはまだ始まりに過ぎない…..」
???「フフフ…..」
コツコツコツコツ。カチャン。
男は不気味な笑みを浮かべながら部屋を後にした。