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第91話 超高級クラブが完成したみたいです

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。

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 火山地帯には色々と良いスキルや魔法が揃ってたので、新しい武器が出来るまでスキル集めをすることになり今日で10日目になる。


 しばらく僕達の部屋に泊まっていたコトエさん達も、今は自分達の部屋に戻っている。


 ずっと、新しい武器が出来るのを待っていると、どうやら先に以前、購入した高級クラブビルの方が先に完成したらしい。


 後は、内装だけだったとしても、メチャクチャ早く完成したようだ。


 そう言う訳で、今日は開店祝いに行く事にした。


 開店祝いと言っても、自分がビルのオーナーなんだけどね・・・


 あれから色々と相談した結果、地上5店舗にはキャバクラ(アドベンチャー)のシノママさんとこの№1~5だった、アイナさん達がママさんとして其々経営する事になった。


 店名はスタージョン(アイナママ)・ハーベスト(アイカママ)・ハンターズ(モモカママ)・ブルー(マイナママ)・コールド(ジュリママ)になったそうだ。


 聞く所によると、月に関する名前らしい。


 同じ高級クラブと言っても値段に差を付けており、客層の取り合いにならない様に工夫しているようだ。


 そして、スズカさんの店はクレセントになったそうだ。


 そう、僕達のパーティ名と同じ名前にしてくれたらしく、気を使って貰ってるのを嬉しく思った。


 最初はアイナさん達もスズカさんの店で働いて貰い、ちょくちょく自分の店に行って貰う予定だった。


 だけど、やはりママさんが店を抜けるのは良くないらしく、しばらくの間だけ休みの日に助っ人に入って貰う事にした。


 統括のシノママさんは、基本スズカさんの店で働いて貰い、ちょくちょく各店舗を回ってくれるらしい。


 キャバクラ(アドベンチャー)と2号店もあるから、シノママさんは大変かと思ったけど、友人に好条件で代理ママさんを頼んだらしく、大丈夫だと言ってくれた。


 もちろん、シノママさんにはオープンまでにピークベリーを差し入れしており、今は見違える程、若返っている。


 若返ったと言っても落ち着いた威厳の様なものは、そのままであり、年の功を感じさせるのは不思議だ。


 開店祝いは何が良いかリラさんに聞いたところ、胡蝶蘭が一般的らしいので大量に発注し新店舗を埋め尽くして貰った。


 自分が所有している店に開店祝いもどうかと思ったが、あくまでもスズカさん達の、お祝いなので良いだろう。


 後は僕の思い付きで、各店舗共同のワインセラーを地下に作りプレゼントした。


 一流のソムリエさんも数人雇う事にしたので、注文が入れば直ぐにソムリエさんが店舗へ向かい、ワインの説明をしてくれる。


 ワインだけでも200億円ほど次ぎ込んだので、品揃えも最高の物になってると思う。


 良い人材が居れば、ワイン専用の店を出しても面白いかもしれない。


 とりあえず、僕達はスズカさんの店へ行くために、地下へ下りるエレベーターに乗っている。



「へええ~ エレベーターから既に、シックなデザインにしたのね。高級感があって良いわね」


「フフ、そうですね。正にそれをテーマにして、デザイナーに依頼し、ヨウ様が確認しましたから」


「なるほどね。そう言えば内装に希望があるって言ってたよね?」


「はい、ちょっと考えがあって頑張りました。実は内装にも、このビルを買えるぐらいのお金を継ぎこんでますから」


「「「「ええっ!」」」」


「凄い事しますね。ヨウ様」


「そっか、ガラスだね?」


「うわっ! ツドイさん鋭いですね? まさか、バレるとは思いませんでしたよ」


「ガラスって、まさか、部屋にあるような万能ガラス素材とか?」


「そうです。何故かは後でネタ晴らししますね」



 地中深くに作られたスズカさんの超高級クラブ「クレセント」に到着した。


 室内に入ると、薄暗い室内から眩しくないぐらいの黄金色の光が至る所で差し込まれており、神秘的な部屋になっていた。


 自分の部屋で豪華な装飾には慣れている筈なのに、一見で全てが高額だと分かる程の装飾が施されていた。



「いらっしゃいませ♪」


「お待ちしておりました。三日月様」


「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」



 店内に入ると直ぐにスズカさんやシノママさん。それに、新しく雇ったのだろう綺麗な女性達が出迎えてくれた。



「こんばんわ。予想以上に良い感じになってますね~」


「ヨウ君の発想が凄すぎて、ちょっと試しましたけど怖いぐらいでしたよ」


「なるほど、後で見せて貰いますね」


「はい、では、どうぞ此方へ」



 僕達は店内でも一番良さそうな場所へ案内され、大きくてゆったりとしたソファーへ腰掛ける。


 直ぐに僕達が何時も頼んでいる飲み物を用意してくれ、乾杯をしてから話が始まる。



「僕の知らない女性達も居ますね?」


「ウフフ、この娘達が東京のクラブからスカウトしてきた、トップクラスの娘達なんですよ」


「ああ、なるほど。スズカさんと視察に行って貰った時ですね。どうりで皆、綺麗な女性達だと思いました。よく大阪まで来てくれましたね」


「ありがとうございます。ママ達にはとても良い条件を付けて下さいましたし、信じられない程、美しい二人の女性と一緒に働いてみたくなりました」


「私も、こんなに綺麗な女性を見たのは初めてでしたが、三日月様が御連れになっている女性達も驚く程綺麗な方達ですね? 失礼ですがプロのモデルさんですか?」


「ウフフ、ありがと♪ 私達は冒険者よ」


「冒険者ですか? そう言えばロシアの冒険者の方も綺麗な方が揃ってましたが、普段魔物と戦闘をしているとは想像も出来ませんね」


「あ~ ソフィアさん達の事かな? 私達の友達なのよ」


「うわ~ ヨウ君の周りには、どうして綺麗な女性達ばかりなのかな」


「あはは、確かにそうですね。僕は幸せ者です。でも、その中にはスズカさんも入ってますよ?」


「うふふ、ありがと。そう言ってくれるのはヨウ君だけかもね」


「・・・・・・・・・・」×全員


「スズカちゃんも自覚が無いとこは、ヨウ君と似てるんだから。ほんと似た者同士だわ」


「スズカさん。自分が綺麗なの自覚した方が良いですよ?」


「も~ ヨウ君がそれを言わないの。自覚が足りないのは自分もそうなんだからね?」


「僕は、最近気を付けてますよ?」


「アヤメさん達を見てたら、自分に自信なんて持てませんよ~」


「むむ、ママに成ったから褒めるのが上手になったんじゃない?」


「ありがとうございます。シノママに鍛えられてますから」


「トップクラスの女性って言ってましたけど、引き抜いちゃって大丈夫だったんですか?」


「心配いりませんわ」


「私達はトップクラスと言っても№1には慣れなかった者ばかりなんです。そこでママ達に大阪で頑張って見ないかと、お誘い下さいました」


「なるほど、そう言う事でしたか。では、僕も微力ながら、それのお手伝いをさせて貰いますね」


「んふふ、大丈夫よ! この二人のママとヨウ君が付いてる限り、東京の№1なんて目じゃ無いわ」


「ありがとうございます。精一杯頑張りたいと思います」


「ところで、東京のクラブと比べて、大阪はやっぱり違いますか?」


「何店か視察に連れて行っていただきましたが、それほどの違いは無いと思います。ですが此処は別格です・・・」


「あはは、驚いちゃいました?」


「はい、驚き過ぎて、暫く呼吸をするのを忘れました」


「んん? 確かに凄い店内だけど、そんなに驚く程なのかな?」


「フフ、そろそろ、お披露目致しますか。ヨウ様?」


「そうですね、スズカさん良いですか?」


「分かりました。じゃ、色々変えますね」



 スズカさんは水晶のような物を取り出し、何かのスイッチを押したようだ。


 すると店内は、今までと全く違った装飾に変わり、まるで違う店のように早変わりした。



「「「「ええ~~!!!!」」」」


「ま、まさか、内装全部にあの万能ガラスを使ったの?」


「アヤメさん正解です! お陰で内装代にメチャクチャお金掛かりましたけどね」


「相変わらず凄い技術だよね、映像には見えないよ」


「面白いでしょ? 色んな高級クラブの内装になったりします。次も見て下さい」


「はーい、じゃ、次はこれで」



 またスズカさんがスイッチを操作すると、今度は店内が宇宙空間になった。


 ソファーに座りながら宇宙空間を漂っているように見える。


 数々の星々や地球まで鮮明に見えており、平衡感覚が無くなりそうだ。



「わわっ! ちょ、ちょっと。嘘でしょ?」


「えっ! えええっ? 怖いんだけど」


「地面が無いよ?」


「今は部屋全体を切り替えてますけど、壁と天井だけの切り替えも出来るんですよ」



 それからもハワイやエジプト。鍾乳洞なんかまで様々な空間に早変わりしていく。


 うん、僕がやってみたかった事が、ちゃんと実現しているのを見て、満足感に満たされていく。



「上手く出来てますね。ちょっと、やってみたかったんですよ♪」


「よく、こんなに、とんでもない事を軽く言うわね?」


「うわ~ こんな高級クラブなんて他には絶対無いよ」


「こんな、リアルな映像に立体感。これを見たら、そりゃ~驚くよね」


「まあ、これは遊びみたいなもんなんですけどね。後はスズカさんに大事な話があるのですが良いですか?」


「分かりました。じゃ、皆さん少し席を外しますよ」


「「「「「はい、シノママ」」」」」


「えっと・・・私だけに大事な話なのかな?」


「はい、ちょっと皆に聞かせる訳にはいかないので、実はスズカさんと一番最初に約束した、ダンジョン情報を教えて上げたいんですよ」


「うわ~ 嬉しいです。でも何故、人払いしたんですか?」


「んふふ、分かんない? それだけ秘匿情報って事よ」


「ええっ? そんなに大事な情報なら良いですよ。そこまでして貰わなくても」


「ん~ 僕も色々調べたんですが、やっぱりクラブを経営するなら良い武器が必要だと思うんですよ」


「フフ、そうですよスズカさん。この店が一流になるためには情報は絶対に必要になります」


「フフ~ そして今一番ホットな情報ってダンジョン情報なんだよね」


「僕達は初級・中級・上級ダンジョンを、ほぼ制覇しました」


「その中で最低限、知られても良い情報だけを纏めた物がありますから、これをプレゼントしますね」


「私達にとっては別に知られても良い情報だけど、他の冒険者なら喉から手が出る程、欲しい情報なのよ」


「結構な量があるけど頑張って覚えてね。きっと、スズカちゃんの一番の武器になるから」


「誰にも見せちゃ駄目だよ? <虚空庫>に収納して読む時は絶対、盗撮出来ない場所でね」


「この武器をどう使うかが、腕の見せ所だね」


「あ、ありがとう。私頑張るね、絶対一流の店にしてみせるわ」


「ヨウ君、それに姉さん達・・・私、何かの為にこんなに大切な情報ありがとう。一番の宝物にします」


「いえいえ、それに約束でしたからね。本当なら目の前で、お酒でも飲みながら話したかったんですが、ちょっと秘匿情報にまで成っちゃいましたからね」


「私もヨウ君に役立つ情報があったら、直ぐに伝えるね。ヨウ君も頑張ってね」


「はい、まだまだ頑張っちゃいますよ」



 それから約1時間程お店に居たけど、誰もお客さんが来ないと思っていたら、どうやら僕の貸し切りにしてくれていたらしい。


 この後、多数予約が入っているらしいので、僕達は今日は引き上げる事にした。


 この店の料金設定を聞いたところ1人、最低でも100万円以上するらしく、完全に超VIPなお店になっちゃったそうだ。


 それでも予約が入っているんだから恐ろしいと思ったら、やはりリラさんが政界・芸能界・スポーツ界と様々な分野に宣伝してくれたそうだ。


 大阪ダンジョンギルドの社長さん達も近々来てくれるらしく、部長さん達には色々とお世話になっているので、サービスして貰える様頼んでおいた。


 そう言えば、最初にキャバクラに連れて行ってくれた、先輩冒険者のトールさんには、是非この店に招待したいなと思う。


 地上階にあるアイナさん達のお店にも行こうとしたが、かなり混んでいるようだったので次回に行く事にした。


 地上にある店舗もスズカさんの店程では無いけど、かなりお金を掛けてある。


 アイナさん達の要望通り内装を作ったので、満足のいく店になっていると思う。


 とりあえず、皆の店にお客さんが沢山入って居るなら喜ばしい限りだ。



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