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第89話 女子トークするそうです

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。


 僕はミミさん達の治療のため、何時もの様に水着になって貰い、痛めている箇所と古傷を治していく。


 二人だけで冒険者をやってたせいか古傷も沢山あり、中々治し甲斐がある。


 それにしても、僕より身長が低いにも関わらず、かなり豊満な胸をしているので視線のやり場に困るな。


 しかし、僕の知り合いの女性達は、全員胸がとても大きいのは偶然なんだろうか・・・


 あまり深く考えないようにしよう。個人的にはメチャクチャ嬉しいし。


 ミミさんとルルさんは、緊張と恥ずかしさでカチコチになっていた。


 なので手早く治療は終わらし、せっかく水着に着替えたので、皆でプールで遊んでから部屋に戻る事にした。


 もちろん、夕食時にはミミさん達にはケルピーの肉を食べて貰い、最大限に美容効果が発揮するようお風呂へも入って貰った。


 お風呂上りには、当然の様に隅々まで綺麗になっていた。


 とても驚いていたが、嬉しかったのかメチャクチャお礼を言ってくれた。


 そして、今は夜景を見ながら、ゆっくりとソファーで寛いで貰い、ワインを振る舞う事にした。



「じゃ、そろそろ、さっき言った手助けなんだけど」


「ええっ? もう十分、凄い事して貰ったんですけど」


「そうです。古傷まで治して貰っちゃって、こんなに綺麗にもして貰ったのに」


「ああ、それは普通のサービスですから本番は今からですよ」


「「ふあ~」」


「まず、二人には便利なスキルを提供しますね。<虚空庫><幸運><言語理解>ってとこかな」


「そして、全員に<魔力操作><MP吸収><MP増大><HP増大><硬質化><超回復>スキルを」


「そろそろ、魔法にも力を入れてかないとだから、これで結構楽になると思うよ」


「<硬質化>スキルは攻撃にも防御にも良いスキルだから活用して下さい。<超回復>スキルは念のためにね」


「「「「「「・・・・・・・」」」」」」


「「はい?」」


「いやいやいや、幾ら何でも貰いすぎやで? 三日月はん」


「ん~ これらのスキルは多分取得出来ないと思うんで、貰っといて下さい」


「じゃ、僕もお風呂入って来ますね~」



 <守護視点>



 また、とんでもないスキルをポンポン出してから、サッサと風呂へ行ってもうた・・・



「んふふ、早く習得しとかないと、ヨウ君が悲しむわよ?」


「ミミ、本物よね?」


「ルル、間違いないみたいだけど・・・」


「あ~ しゃ~ないな、習得するで皆も」


「「「う、うん」」」


「「は、はい」」



 ウチ等はスキルオーブを1つ1つ大事に手に取りながら習得していった。


 また、どれもこれもとんでも無いスキルや・・・



「あの、コトエさん達の<虚空庫>やドロップ率が高いのも、ひょっとして?」


「せや、色々と分かったと思うけど、全部ヨウはんから貰った物や」


「ついでに言うと私達が生きてるのも、ヨウさん達のお陰なのよ」


「どうりで・・・」


「それで、ですか」


「なあ、アヤメ姉さん。ウチ等もヨウはんの背中流しに行った方がええやろか?」


「あはは、そんなに気を使わなくても良いわよ、コトエちゃん達は経験も無いんでしょ?」


「恥ずかしいんやけど、その通りや」


「あの、私も聞いておきたいんですが今の感じだと、もし、私達がヨウさんにそういうお礼をしに行っても、姉さん達は抵抗無いんですか?」


「ん~ そうね。あんまり無いかな? そりゃ、知らない女性なら嫌だけど、コトエちゃん達がヨウ君のハーレムに入るなら歓迎するわよ?」


「んふふ、元々私達5人も居るからね~。今更、独占欲も無いわ」


「フフ、それに5人でも足りないぐらいですしね」


「ひゃ~ ヨウはんって、そんなに凄いんかいな」


「どうなんだろ? 僕達も三日月君が初めての相手だからね」


「でも、凄いと思いますよ? だって、失神するなんて中々聞きませんし?」


「えっ? 姉さん達でも失神しちゃうんですか?」


「もう、ノノ変な事バラさないでよ、恥ずかしいでしょ」


「フフ~ コトエちゃん達なら良いんじゃないかと」


「僕は、何回も気を失っちゃうね」


「にひひ、今日から二人で相手しよっか?」


「二人って、あわわ」


「ん~ 冗談にしか聞こえないけど、その方が良いかもね。ヨウ君には満足して貰いたいしさ」


「ちょ、ちょっと待ってえな、ウチ等には刺激が強すぎるって」


「にひひ、ごめんね~ ちょっと女子トークになっちゃったね」


「そう言えば<超回復>スキルがあったら、コトエちゃん達でも耐えれるかも?」


「そ、そこまで凄いんですか・・・」


「んふふ、控えめに言って女に生まれて来た事を神様に感謝したいわ♪」


「やっぱり、マユちゃんも興味ある?」


「・・・正直に言うと、そりゃ少しはあったりしますけど、恥ずかしいですね」


「ナホもあるでしょ?」


「私に振らないでよ。そ、そりゃ少しはあるけど」


「まあ、恥ずかしいのは分かるわ。でも、ヨウ君って初心者にはちょっとハードかも?」


「それでもかまへんさかい、ウチも恩返ししてもええやろか?」


「じゃ、コトエちゃん達もヨウ君のハーレムに入るのね?」



 ウチはゆっくりとユウカ・ナホ・マユの顔を見ると、恥ずかしそうに了承してくれたので返事をすることにした。



「ミミとルルは今日初めて会ったさかい、考える時間が欲しいんやけど、ウチ等4人は姉さん達さえ良かったらお願いしたいねん」


「「「お願いします!」」」


「あの、私達もお願いします。私達は確かに男性は苦手でしたけどヨウさんは、他の男性とは全然違いました。ルルも良いよね?」


「うんミミ。私もヨウさんになら是非お願いしたいです。ずっとこのままって訳にもいきませんし」


「分かったわ。じゃ、私達クレセントはコトエちゃん達のハーレム入りを歓迎します」


「「「「「宜しくね!」」」」」


「「「「「「宜しくお願いします!」」」」」」


「どうしたんです? そんなに改まって?」


「良いタイミングねヨウ君。えっとね、此度コトエちゃん達もヨウ君のハーレムに入る事になったのよ、歓迎してあげてね♪」


「へえ~・・・えっ? えええええっ!!!!!!!」


「ど、どういう事ですか?」


「あの・・・ヨウはん。実はウチからお願いしたんや、ハーレムゆうても姉さん達と同じって訳やあらへん。


姉さん達は本妻や、増える事もあらへん。ウチ等は唯ハーレムに入れて貰うだけや。


ヨウはんに恩返し出来るような事ウチ等何もあらへんさかい。


生涯にたった一度の純潔を捧げる事を以って、最大の感謝として受け取って欲しいねん。


まあ、正直に言うとお礼やゆうても、お願いでもあったりするねん。


色々世話なったからだけちゃうんやで? 皆ヨウはんの事が好きやねん。


だから、お願いやヨウはん」


「「「「「お願いします」」」」」


「ええっと・・・皆さんの気持ちは分かりました。でも、ミミさんとルルさんまで良いのかな?」


「はい、確かに今日初めて会ったばかりで図々しいかもしれませんが・・・」


「よ、夜の事は少し時間が欲しいですけど、お願いします」


「コトエさん達は可愛いし性格も良くて、慕ってくれるのは光栄だし嬉しい限りなんですが、アヤメさん達も良いんでしょうか?」


「んふふ、私達の事を気に掛けてくれるのは嬉しいんだけど、何も私達がヨウ君をそんなに好きじゃないって訳じゃ無いのよ? むしろ逆ね! 好き過ぎるせいか・・・あの・・・その・・・気持ち良すぎて失神しちゃうの・・・・・」


「そそ、ヨウ君失神してる間待っててくれてるでしょ? 私達もヨウ君が満足出来るように我慢して気を失わない様にしてるんだけど、無理なのよ・・・快楽に勝てなくってさ」


「すみません。私も自分を律する事が出来なくて。恥ずかしい限りです」


「リラ姉、あれは無理だよ~」


「11人ぐらいが丁度良いかもだね」


「・・・僕が下手だから失神しちゃうんじゃなかったんですね? そんなに痛いのかと思って手加減しまくってたんですが」


「「「「「あれで手加減?」」」」」



 姉さん達とヨウはんの会話を聞いていると、ウチ等とんでもない事を言うてもうたんやないかって気になって来た・・・



「もうヨウ君ったら、痛い訳ないでしょ? 気持ち良すぎるのよ」


「そうなんですか? 良かった。安心しました」


「そう言う事でしたら、コトエさん・ユウカさん・ナホさん・マユさん・ミミさん・ルルさん。


僕なんかで良いのかなとも思うんですが、宜しくお願いしたいと思います。


でも、聞いて貰った通り、僕には既に5人の彼女がいます。


今でも本来なら、ありえないことなんですけど、僕はアヤメさん達の気持ちに甘えています。


そんなアヤメさん達が良いと言うなら、僕は全力で応えるだけです。


それに、僕もコトエさん達みたいな都会の女性達に相手して貰えるなんて思って無かったから、最初声を掛けられた時から、ずっと好意を持ってました」


「そか、ありがとなヨウはん」


「私も可愛い男の子だって思ってましたから、嬉しいです」


「えへへ♪ マユは最初治療してくれた時から、ずっと好きでした」


「う~ ナホも良いなって思ってましたけど、言えませんでしたし・・・」


「私達は、これから、もっとヨウさんの事を知っていきたいです」


「でも、外見とか性格は私達のタイプなんですよ? 身長が高すぎる人は苦手ですから」


「あはは、ありがとう♪ 身長を褒められたのは初めてですね~」


「あっ! そうだ。コトエさん達に聞いてから出そうと思ってたんですが、もう一つ良い物があるんですよ」


「まだあるって、どんだけ優しいねんな」


「あはは、ピークベリーって言うんですけど、説明しますね」



 ヨウはんが説明してくれたピークベリーって言う、イチゴみたいな果物の効能を聞き、流石に開いた口が塞がらんようになってもうた・・・


 なんちゅう、とんでもないもの持っとるんや。



「ん~ 簡単に言うと『死ぬまで若いままですよ』ですね」


「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」


「フフ、ちなみに私達は既に食べてますから、御安心を」


「・・・あの、これを断る女性なんて居ませんよ? そんな物があるなら、どんな事をしても手に入れたいと思うのが普通かと?」


「でも、実際あるんですよね。まあ欲しい人はどうぞ、メチャクチャ美味しいですよ」


「「「「「「いただきます♪」」」」」」


「あはは、迷い無しですね♪」



 ウチ等はピークベリーを口へ放り込むと、まるで爆弾のように甘味が口いっぱいに広がり、これでもかと言うぐらい幸福感が押し寄せる。



「な、なんやこれ? 旨さもとんでもないで」


「うわ~ 凄いわこれ」


「あ~ん、幸せです~♪」


「わぁーわぁー、この世の食べ物とは思えないです」



 ミミとルルは、言葉に成らない程美味しかったのか、二人で変なダンスを踊っている。



「あはは、面白い二人ね」


「さてと、今日の話は終わったみたいだけど、コトエちゃんどうする?」


「そ、そう言うことやんな。ヨウはんさえ良ければ、お願いしたいです」


「わ、分かりました。此方こそお願いします」


「んふふ、じゃ、皆もしばらく此処に泊まった方が良いね♪」



 姉さん達が勧めてくれる中、ヨウはんはウチを部屋へ連れて行ってくれた。


 部屋に行く前に姉さん達にお礼を言うと、みんな優しく微笑んでくれたんが涙が出そうなぐらい嬉しかった。


 いよいよや、っと思ったらウチも緊張してるのか、手足が震えよる・・・



「本当に良かったのかな? 僕自身も、まだ混乱してるんだけど?」


「当たり前や、ウチが惚れた男やさかいな」


「分かりました。僕も覚悟を決めます! 一生コトエさんの事を愛すると誓います」


「ありがとな、ヨウはん♪」



 何時も可愛い顔した男の子や思うとったけど、今は凛々しく逞しい男性に見えよる。


 力強い腕に抱き寄せられ優しいキスをされてから、ウチの意識は朦朧となり霞が掛かったみたいやった。


 ヨウはんは、ウチみたいな女でも壊れ物のように優しく扱ってくれよる。


 覚えとるんは涙が出る程の幸福感だけやった。


 翌朝、目が覚めるとヨウはんの胸に顔を寄せて腕枕されとった。


 上目遣いに顔を覗いてみると目が合って、なんやメチャクチャ恥ずかしくなってきて身悶えてもうた。



「おはよ、コトエさん」


「うぅ、おはようさん。ごめんな。今メチャクチャ恥ずかしいねん」


「そんな事言ったら、僕も照れちゃうじゃないですか?」


「・・・せやな、ちゃんと顔見て喋らんとな」



 ウチは覚悟を決めて顔を上げ、ヨウはんの目を見ながら喋る事にした。



「いや~ やっぱウチも女やってんやな~」


「あはは、凄く可愛い女の子ですよ♪」


「やめて~な、まだウチを照れさす気ぃかいな?」


「だって本当ですから仕方ないですよ?」


「だから、あかんて」



 ウチはヨウはんにキスをして、喋れない様に塞ぐことにしたんやけど、そんな自分の行動にまた照れてしまう。


 そんな甘い時間を満足するまで過ごした後、リビングへ下りる事にした。



「えっ? ウソやろ? 足が動かへん・・・」


「ん~ しばらくしたら動けるようになるみたいですから、連れて行きますね」


「うわわっ! マジでハズイんやけど」



 ヨウはんに抱っこされながらリビングへ連れて行って貰うと、姉さん達やユウカ達が座っており、メチャクチャ弄られる事になった。もう照れ死にしそうや~



「んふふ、足腰動かないでしょ? 皆そうなるのよね~♪」


「ウチだけやないんや? ちょっと救われたわ~」


「・・・そんなに凄かったの?」


「ちょっとユウカ。今は堪忍して~な、またちゃんと言うさかい」


「あはははは」×全員



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