表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

58/165

第57話 また億万長者が誕生したみたいです

評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます。


 アッサリと地下20階のボスを倒した事で、この天王寺中級ダンジョンも制覇した事になる。


 っと言っても色々と集めたいスキルや素材があるので、もうしばらく通う予定なんですなんだけどね。


 早速ギルドへ、以前オークションに出品した銀色魔糸を問い合わせてみると、なんと10億円の値がついたようだ。


 素材としては破格値で落札されたらしい。



「うわ~、聞いて、聞いて、銀色魔糸が10億円で落札されたってさ」


「「「「「おお~~」」」」」


「えっと、ギルドに1割払うから9億円の儲けですね、守護さん達と山分けだからサービスして5億円渡しましょうか」


「んふふ♪ きっと喜ぶわね、連絡しとこっか?」


「はい、受け渡しは高額だから僕達の部屋に来て貰いましょうか」


「畏まりました。連絡致しますね」



 リラが守護さん達へ連絡したところ、守護さん達も今ダンジョンから帰ってきたそうなので、そのまま僕の部屋に来て貰える様伝えて貰った。


 僕達は先に部屋へ戻り、守護さん達を待っていると直ぐに来てくれたのでリビングへ入って貰う。



「うひゃ~、何度見ても凄い部屋やな~」


「本当よね~、ここに比べたら私達の部屋なんてウサギ小屋ね」


「あはは、今日の調子はどうでした?」


「聞いて下さい、今日で全員魔法が使えるようになったんです♪」


「お~! じゃ、マホさん以外も魔法剣が使えますね」


「それがな~、ちょっと練習してみたんやけど、めっちゃムズイで?」


「あはは、分かる分かる、私達も苦労したもの♪ 簡単に出来るのはヨウ君ぐらいよ?」


「僕もちょっとは練習しましたよ?」


「やっぱり凄いのね、私達じゃちょっと練習したぐらいじゃ覚えるのは難しいです」


「それにスキルも慣れるまで大変やな? <身体強化>スキルは兎も角、<敏捷強化>スキル初めてドロップしたさかい習得させて貰たんやけど壁に突っ込みそうになったわ」


「僕も同じ事したよ?」


「そうね、時間があるならバルコニーで少し教えようか?」


「ホンマに? 願ってもないで」


「やった! 私も魔法の使い方教えて欲しいです」


「私も魔法剣早く覚えないと武器の消耗が早くて」


「私、武器が短剣だから三日月君みたいに魔法剣にしてリーチを伸ばしたいです」


「良いよ、じゃ皆で行こうか」


「「「「はい」」」」



 それから当初の目的も忘れ、バルコニーにあるプールで魔法の練習になった。


 プールなら<火属性魔法>の練習も危なくないしね。



「あの~、アヤメさんは、どれぐらいの属性魔法を習得してるんですか?」


「ん~、貴女達になら言っても良いかな?」


「はい、守護さん達なら良いと思います」


「ヨウ君の許可も出たから言うけど内緒よ?」


「はい、誰にも言いません」


「えっとね、火水風土氷雷かな」


「「「「えええっ?」」」」


「そ、そんなに習得してるんですか」


「んふふ、見たい?」


「見してくれるんですか?」


「あっ! 雷属性は駄目ですよ? 此処で使ったら死んじゃいますから」


「・・・それもそうね、ごめんね雷属性は危ないから駄目だって、四属性魔法から行くね」



 アヤメはそう言うと、火水風土のボール系魔法を頭上に作り出した。



「うひゃ~、同時に出せるんかいな」


「す、凄いです」


「ん~、私も同時に出せるようになったのは<魔力操作>スキルを習得してからよ」


「確か西区北堀江中級ダンジョンの深部でしたね、私には先の話です・・・」


「まあ、焦る事ないわ。火属性だったわよね、それの練習しよっか」


「はい、お願いします」



 マホさんはアヤメが魔法を教える事に成り、他の人達はスキルの制御方法や魔法剣のちょっとしたコツを教えていった。


 結構自分で言ってたほど不器用ではなく、少し教えてだけで皆それなりの形にはなってきた。


 僕からもスキルはオンオフの感覚で使う様に教えると、何となく理解したのか<敏捷強化>スキルを使いだした。



「なるほどな~、スキルはずっと使うイメージじゃ駄目なんや、ごっつ分かり易くて助かるわ」


「フフ、ヨウ様は<身体強化><敏捷強化><腕力強化>を発動しながら双剣を魔法剣にされますので、そこまでいくと制御が大変になります」


「どんだけ器用やねんな?」


「あはは、スキルも数が増えていくと大変になるんですよ。練習あるのみですね」


「あ~、ヨウ君の地獄の訓練が思い出されるな・・・」


「私達もヨウ様みたいにスキルを使いこなせなかったから、最初は苦労しました」


「大変だったよね」


「アヤメ、ナギサ、ツドイは急いで強くなって貰いましたからね、すみませんでした」


「謝らなくても良いわよ、大変だったけどすっごく楽しかったしね。まあ、今も楽しいんだけど良いよね冒険者って」


「はい、私達も<幸運>スキルを貰ってから何倍も楽しくなりました」


「<虚空庫>も便利すぎて、メチャクチャ嬉しいです」


「<鑑定>もやな、これがあったら危なそうな冒険者も直ぐ分かるさかい助かっとるわ。ホンマに感謝するで」


「そうね、スカッドみたいな奴等には注意してね」


「そや、スカッドにはウチ等も絡まれた事があるんやけど、潰れよったさかいざまあみろや」


「あれだけ好き放題してたんだもの、当然の結果よ。誰だか知らないけど潰してくれた人達には感謝よね」


「でも、お姉さん達もひょっとして絡まれたとか?」


「フフ♪ もし、私達に絡んで来るような人が居たら、不幸な結果になると思いますよ?」


「「「「・・・・・・」」」」


「そ、そうやな、この話は終わりや・・・魔法剣も教えてえな」


「じゃ、やってみますから真似してみて下さいね」



 それからも、しばらく訓練が続き、夕食の時間になったので食べていって貰う事にした。


 やはり皆飲み込みが良くて、全員魔法剣の形は出来るようになっていたがスキルと同時に使うのは、まだ難しいみたいだ。



「アヤメさん、ありがとうございました。凄く助かりました」


「良いのよ、ナホちゃんも覚えるのが早くて教えやすかったわ」


「皆さん、お寿司大丈夫ですか?」


「えっ? いやいや、ウチ等はええよ、呼ばれてばかりで悪いさかい」


「もう出前取っちゃったんで、嫌いじゃ無かったら食べていって下さい」


「そうなんや? なんか御馳走になってばかりで、気ぃ使うけどウチ等皆お寿司大好きやで」


「お寿司ですか、嬉しいですね」


「そうだ、これ<幸運>スキルの検証結果なんですけど渡しておきますね」


「はい、ありがとう」


「ふむふむ・・・うわ~、めちゃくちゃ頑張ってますね、<追加防御>スキルも4つ揃えてるじゃないですか」


「ウフフ、それは安全の為に強く進めてくれたので一番最初に頑張りました」


「クロウラーだから速攻で倒さないとカチカチになるから苦労しましたね」


「でも、当分は初級ダンジョンに籠るわ。<幸運>スキルのお陰でめっちゃ楽しいねん。安全やしな」


「あはは、分かります♪ あっ! お寿司屋さんが来たみたいですね」


「凄く美味しいお寿司なんで、好きな物注文して下さいね」


「「「「・・・・・・」」」」


「・・・お寿司の出前って言うてへんかった?」


「ウフフ、正確に言うとお寿司屋さんの出前ね♪」


「うはぁ~、スケールが違いすぎるで」


「・・・お金があると、そうなるんだ~」


「完全に理解の外でした」


「凄いですね」



 守護さん達は喜んでお寿司を食べてくれている、魚座のお寿司屋さんには本当にお世話になってるな。



「そうそう、ヨウ君本題を忘れてるんじゃない?」


「そうでしたね、完全に忘れてましたよ」


「どないしたん?」


「えとですね、以前ドロップした銀色魔糸のオークションが今日だったんですよ、それの受け渡しで今日来て貰ったのスッカリ忘れてました」


「でも、あれは私達は何もしてなかったので、山分けじゃなくても」


「ユウカあかんて、冒険者の約束は良いのも悪いのも絶対や。ウチも気ぃ使うけど諦めや」


「そうね、すみませんでした」


「いえいえ、最初の約束でしたから気にしないで良いですよ、それで金額なんですが10億円で落札されたそうです」


「「「「ええええ~~~~~~~~~」」」」


「10万円の間違いちゃうの?」


「あはは、正確には手数料が1割ギルドに取られるので9億円ですね、山分けなので4億5千万円になります」


「でも切りが悪いので5億円渡しておきますね」


「ちょちょちょ、ちょっと待ってえな、5億って」


「あれっ? 約束を破るんですか?」


「破らへん・・・破らへんけど、宝クジの1等みたいな金額やで?」


「フフ、良い例えですねオークションも無税になってますから安心して使えますよ?」


「あわわ! ど、どうしようユウカ」


「どうしようたって私にも・・・」


「一人、1億円以上って・・・」


「そんなに驚かなくても、これから余ったスキルをオークションに掛けたら数億円よ?」


「そうですよね、頑張ったら月に数十億円は稼げるのか・・・一気に億万長者に成れちゃう」


「そうだ、スキルやスクロールをオークションに掛けるなら、岩永部長か斗沢本部長に頼んで下さいね、素性もキッチリ隠してくれますから」


「私からお願いしとくわね」


「では、皆さんのギルドカードをお借りしても良いですか?」


「なんや淡々と話しが進んどるけど、ウチ未だに信じられへんねんやけど?」


「あはは、その気持ちは分かりますね、守護さん達も300円のジュースが気兼ねなく飲めるようになりますよ」


「それは最高やな、信じられへんけど信じるしかないで。皆ギルドカードや」


「「「うん」」」



 守護さん達は4人なので、1人1億2500万円をギルドカードに送金していく。



「はい、どうぞ皆様、御確認下さいね」


「あわわ! 凄い桁になってるよ~」


「もう、笑うしかないんじゃない?」


「もう、凄いとしか・・・」


「あはは、全然実感が湧かないんだけど?」


「ウチかってそうやわ。三日月はん、本当におおきにな」


「いえいえ、でも大金やスキル等を手に入れると危ない事も付いて来ますから、注意して下さいね」


「そうそう、後はお金の事で争わないようにね、無理もしちゃ駄目よ」


「御忠告ありがたく聞いとくわ、姉さん達もありがとな」


「あ~、もう可愛いわね、えいっ」



 ナギサが守護さんに抱き着いて、その豊満な胸に顔を押し付けている、ちょっと羨ましいかも?



「ムググッ・・・ナ、ナギサ姉さん息が出来へんわ」


「あはははは♪」×全員



 食事が終わり守護さん達も帰って行った。


 みんな凄く丁寧にお礼を言ってくれたので悪いぐらいだった。


 守護さん達が帰ったので、今日の膝枕当番であるナギサに膝枕をして貰っている。


 お風呂上りなので部屋着を着ており、頬に当たる太腿の感触が気持ち良かったりする。



「んふふ、前回は私からキスしたからね~、ヨウ君からキスしてくれるの楽しみだわ♪」


「照れるから言葉にしないで下さいよー」


「ひゃ♪ ヨウ君くすぐるのは反則よ?」


「膝小僧って、結構くすぐったいですよね?」


「ま、参ったから許してよ~」



 僕はナギサの膝をくすぐるのをやめて直ぐにキスをした。


 不意をつかれたせいかキョトンとしていたが、次第に僕の頬に手を添えてくれている。



「もう、不意打ちなんて卑怯なんだから」


「えへへ! ごめんなさい」


「ウフフ、ナギサもキスの後はウットリしちゃうのね~」


「も~、見ないでよ照れるでしょ」



 珍しく照れているナギサが凄く可愛かったので、もう一度キスをして照れて貰う事にした。



誤字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ