第43話 ちょっと目立っちゃいましたね
最近は驚く程に読んで下さる方が激増し嬉しい限りです。
評価やブックマークを付けて下さった方、ありがとうございます♪
僕達は守護さん達にサービスした後、気付かれないように移動し帰る事にした。
「ウフフ、メチャクチャ喜んでたわね」
「そりゃそーよ、いくら魔法スクロールは出易いって言っても、売ったら何十億だよ?」
「えっ そんなに高いんですか?」
「えっとね、ヨウ君もオークションに出してるけど<火属性魔法>は10~30億円ぐらいで落札されてるかな」
「フフ~、それだけあったら冒険者やめても生活出来ちゃいますね」
「うわ~、守護さん達、冒険者やめちゃうかもですね?」
「僕は続けると思うよ」
「フフ、あれだけ喜ばれていたので、辞めれないかと思われますね」
「そうね、きっと辞めないわ、もっとのめり込んじゃうわよ」
「んふふ、でもあれだけ喜んでる所見たら、こっちまで嬉しくなっちゃうわね♪ 少しヨウ君の気持ちが分かったわ」
「あはは、実は以前もSPオーブと<生活魔法>をサービスしたんですが、同じように喜ばれたので」
「同期に優しいじゃない?」
「最初の頃はソロの僕に声を掛けてくれたり、貴重な情報を教えてくれたりしたので恩返しですね」
「なるほどね~、「情けは人の為ならず」って事ね」
「フフ~、ヨウ様は義理堅いのです♪」
「実はちょっと考えてる計画もあるんですが、また夜にでも聞いて下さい」
「へええ~、何か分からないけど、このタイミングで言うって事は恩返しに関連する事かな」
「恩返しにもなりますね、スキル検証にもなります」
「フフ、なるほど・・・幾つかのデメリットもあるのではありませんか?」
「うはっ? もう分かっちゃったんだ? リラさんには隠し事も出来ませんね」
「私には全然分からないわよ? 大人しく夜を待つわ」
「お姉ちゃん?」
「フフ、駄目ですよ? ちゃんとヨウ様の説明を待ちましょう」
「はーい」
「ちょっと気になるけど、まずは今日の予定通りフィットネスクラブに行きますか」
「そうですね行きましょう」
皆で車に乗り、リラさんの案内で新たに出来たと言うフィットネスクラブに向かう事にした。
流石に都会なだけあり遠くまで移動しなくても、色々な物があるのが便利だ。
フィットネスクラブには直ぐに到着し、車を止めて中に入る事にした。
土地が高額なためか、新設と言っても高層ビルの上階を改築したようで、3フロアぐらいあるらしい。
僕達はエレベーターで受付に向かい手続きを終わらせると、インストラクターがアドバイザーとして付いてくれるらしい。
僕達は着替えて集まる事になったが、服は当然の様にリラさんが全員分のトレーニングウエアを用意してくれていた。
僕はピッチリとしたトレーニングシャツにズボンだ。
女性陣も体のラインが良く分かるようなピッチリとした、とても恰好の良いトレーニングウエアだった。
大きな胸の谷間から縊れた腰回りにキュっと上がったお尻が実に魅力的で視線のやり場に困る。
僕達はリラさんにお礼を言い指定場所で集合した。
「うわ~、ヨウ君、ピッチリしたシャツだから腹筋の割れ目までハッキリ分かるね、カッコイ~♪」
「・・・本当にヨウ様は、素敵な筋肉をしてらっしゃいます」
「照れちゃいますよ? 皆さんも雑誌のモデルさんみたいにカッコイイですよ」
「ウフフ、これはリラさんのセンスが良いのよ」
「フフ、ありがとうございます今日は急でしたので、選ばせていただきましたが今度皆さんのお好みの物を買いに行きましょう」
「全然これで良いわよ、気に入っちゃった」
「僕のサイズ探すの大変なのに相変わらず凄いね」
「フフ~、ツドイさんは本当にモデル体型だもんね」
「僕背が高いだけだよ?」
「あっ? インストラクターの人が来たみたいですよ」
「こんにちわ今日はアドバイザーをさせていただきますので、宜しくお願いします。しかし、皆さん何かやってたんですか? 全員胸は大きいしスタイル抜群じゃないですか♪ インストラクターの私よりずっとスタイル良いですよ」
「あはは、私達は皆、冒険者なの」
「へええ~、やっぱり冒険者の方って凄いんですね、男性の方もまるで鋼のような筋肉ですね。
見れば見る程凄い体ですね、こんなにキレてる筋肉は初めて見たかもしれません」
「褒めすぎですよー」
「あはは、では柔軟から行きましょうか」
インストラクターさんの指導の元、僕達は2人でペアを組んで柔軟をしていく事になった。
僕はアヤメさんとペアで股割りからするらしく、アヤメさんの背中を押す事になる。
アヤメさんの背中に触る事に少しドキドキしたが、煩悩を振り払い少しずつ押していくと遂に床まで着いてしまう。
「わ~、アヤメさん体柔らかいですね、床にペッタリ着くじゃないですか」
「ん~、柔軟は得意な方だったけど、此処までじゃ無かったんだけどね、ほらっ? あれのせいじゃない?」
フッと周りを見てみると全員非常に体が柔らかく、ペッタリと床まで上半身が着いていた。
交代し僕もアヤメさんに背中を押して貰ったが180度に足も開閉でき、皆と同じように床まで上半身を着ける事ができた。
僕も柔軟は得意だったけど、これもやはりステータスを上げた効果なのかもしれない。
「うわ~、皆さん流石冒険者ですね~、吃驚する程体が柔らかいですね」
インストラクターさんが話しているのは分かっていたが、どうも皆の体型に視線を持って行かれ、それどころじゃなかった。
柔軟も終わり次はベンチプレスをやる事になった。
先ず手本としてツドイさんがやるようだ。
「では、先ず自分に少し負荷が掛かるぐらいの重さを量りましょうか」
「ん、適度な重さかな?」
「そうです、少しずつ重りを増やしていきますね。ん~、最初は大体20kgぐらいかな~」
それからツドイさんはドンドン重りを増やしていき遂には300kgまで重りが増えていった。
「ちょっと重くなってきたね、これぐらい?」
「カチャ、カチャ、カチャ、カチャ、カチャ」
「・・・ちょ、ちょっとお客さん? さ、300kgですよ? って軽そうに上げますね・・・」
「凄すぎますよ・・・」
「ツドイ凄いわね~」
「そうでもないよ? 試してみる?」
「そうね、やってみますか・・・あっ? ホントだ意外と軽いわね」
「あわわ・・・・・」
それから女性陣が300kgのバーベルを試し終わり、僕の番になった。
「ヨウ君なら500kgぐらいかな~」
「フフ、ヨウ様ならもっといけるかと思われますが、それぐらいで試していただきましょうか」
「・・・いくらなんでも重すぎるような気がしますが?」
「お、お客さん、幾ら何でも重すぎですよ? こんなの上がる訳ないじゃないですか」
「んふふ、まあ試してみたら?」
「はい・・・んっ! カチャ、意外に軽いもんですね? カチャ、カチャ、カチャ カチャ、カチャ」
「ひっ! ひぃぃ! 500kgですよ? な、何回上げるんですかー」
「あはは、これぐらいの重さなら何回でも出来そうですよ♪」
皆と同じようにベンチプレスを何回かやっていると、何時の間にか周りにギャラリーが出来ており視線を集めていた。
「ば、化物だ・・・・・・」
「なんだありゃ? すげえ姉ちゃんが居ると思ったら、男の方は500kgだと?」
「嘘でしょ?」
「でも、見てあの体・・・鋼みたいな筋肉してるわよ、なんて素敵な肉体」
「・・・重りが多すぎてバーが弓なりになってやがる、本当に人間かよ?」
僕はベンチプレスを2~30回程上げて立ち上がると、周りから拍手が巻き起こった。
「おお~~、パチパチパチパチパチ」×他のお客さん
「えっ? なんで?」
「当然ですよ! お客さん凄いです!」
「どうして皆さんまで拍手してるんですか? 照れるじゃないですかー」
「あはは、いやいや流石ヨウ君ね、素敵だったわよ♪」
「これぐらいだったら皆出来そうだけど・・・あっ? ツドイさん手加減しましたね?」
「僕女の子だよ?」
「にひひ♪ そそ、かよわい乙女に何てこと言うの?」
「あ、あの女性で300kgも、そーとー凄いんですが・・・」
「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」
「つ、次やりましょか?」
「そ、そうね・・・」
それから僕達がやる事に周りの人達が注目しだし、非常にやりにくくなってきたので早々に引き上げる事にした。
「あはは、楽しかったわね」
「でも、やっぱり私達って凄いとこまで来ちゃったのね」
「フフ~、でも玉には目立つのも悪くないかと?」
「重り全部付けても足りなかったね」
「フフ、改めてステータスの恩恵を感じましたね、これもヨウ様のお陰です」
「いえいえ、皆のお陰ですよ? でも注目されすぎて、やりずらかったけど面白かったですね」
「喜んでいただけて良かったです、少し早いですが帰られますか?」
「あっ? さっき面白そうな看板見つけたんですよ、そこに寄っても良いですか?」
「はい? ヨウ様が面白そうな所ですか」
「うん、こっちです」
「ちょっとヨウ君、待ってよ~」
僕は同じビルの上階にある高級エステサロンを見つけたため、皆をそこへ案内した。
「ここってエステじゃない?」
「もう、十分以上に皆さん綺麗なんですが、こういうのも面白そうでしょ?」
「あはは、でもヨウ君はどうするのよ?」
「僕、待ってます。受付してきますね~」
「あっ? ちょっと待ってよー」
「行っちゃったし・・・」
「フフ、ここはヨウ様にお任せ致しましょうか」
「そうね、でも初めてだな~」
「アヤメもか~」
「当然僕も」
「フフ、私もです」
「お姉ちゃんと同じ・・・」
僕は受付で女性5人を一番良いコースである、エグゼクティブコースをお願いした。
「お客様、本当に5名様をエグゼクティブコースで宜しいのですか?」
「はい、全て最高の物でお願いします」
「畏まりました」
「あっ! ちなみにやってくれるのって女性ですよね?」
「ふふ、はい男性はおりませんので、御安心下さい」
「安心しました、僕の大事な方達なので宜しくお願いします。えっと、値段は見て無いんですが・・・」
「5名様ですので、少々おたか・・・」
「ドサッ、ドサドサドサッ! 500万円ほど渡しておきますね、お釣りは要りませんからお願いします。じゃ、連れて来ますね」
「えっ? お客様・・・行っちゃった・・・・・た、大変だわ! 休みの子も搔き集めないと・・・」




