第345話 大阪オークションで激震が走りましたよ
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僕達はシオさんをクレセント本部へ送ってから、中国の北京ダンジョンへ向かった。
今頃はメイドさん達が、頑張って白竹を探している筈だ。
直接カンナさんの下へ転移すると、一角オーガと戦闘中だった。
って言う事は、ここは地下12階って事になる。
メイドさん達も強くなったなと感心してしまった。
一角オーガとの戦闘も、大型の魔物なのに見事な連携で殲滅している。
やはり、戦うメイドさんには大剣が良く似合う!
暗器として投げナイフを使うのも良いかもしれない。
いや、太腿にナイフを常備が先か?
そんな事を考えていると、ニコニコしていたのかアヤメさん達にジト目で見られてしまった。
「あはは、変な事は考えてないですよ?」
「んふふ、何を考えてたかなんて、大体分かるんだからね?」×アヤメ
「ククッ! ポーズとって貰って、写真を撮って貰うとか?」×ツドイ
「それだーーーーーーーー!」
「ええっ?」×アヤメ達
「ツドイさん天才! どうせならクレセントの各パーティごとに写真を撮りましょうか。セナさんに頼んじゃおっと♪」
「あれ・・・」×ツドイ
「もう、ツドイのせいよ?」×ナギサ
「僕、ヨウ君が喜びそうな事だと、思っただけなんだけど?」
「フフ、ヨウ様を喜ばす天才ですね?」
「フフ~ でも格好良い写真になりそうだね~」
「あはは、楽しみが増えちゃいました♪」
「シドニーで着たような、コスプレ衣装は勘弁してよ?」×アヤメ
「それだーーーーーーー!」
「うはっ!」×アヤメ達
「・・・アヤメ?」×ナギサ
「わ、私が悪いんじゃないわよ?」
「もう駄目だね。キラキラ目になってる・・・」×ツドイ
「もう、勘弁してって言ったのにー!」
「駄目でーす♪」
この後、メイドさん達と合流し皆で白竹を探しまくって、何とかメイドさん達全員の筋斗雲を手に入れた。
メイドさん達は32人居るので、少なくとも1日に32個は確保できそうだ。
切も良いので全員でクレセント本部へ帰ると、メイドさん達は昨日行っていた子猫を引き取りに行ってくれるそうだ。
これも楽しみで仕方ない、アヤメさん達もワクワクしているのが分かる。
外国勢のソフィアさん達や、芸能人である五十鈴さん達も早めに帰ってきておりソワソワしているのが面白い。
そして、待ちに待った子猫達を連れてメイドさん達が帰ってきた。
「きゃあああああああああああ♪」×全員
ゲージに入っている子猫達がニャーニャーと鳴いているのが、とても可愛らしい。
「カンナ! 早く早くー♪」×ナギサ
「はい、では猫部屋に連れて行きますね」×カンナ
そう、今日来る子猫達の為に、広めの部屋を猫部屋として用意していた。
皆の本気度が半端じゃない。既にトイレ用の猫砂やキャットタワー、キャットウォーク等、猫グッズが多数設置されていた。
全員で猫部屋に移動すると、一斉に子猫達がゲージから解放され、フカフカの絨毯の上で好きな様に動き回っている。
カンナさんに聞いたところ、子猫達は生後2カ月から3カ月らしい。
中には、結構シッカリと走れる子猫もいるようだ。
「か、可愛い~♪」×全員
「あはは、32匹も居たら見ているだけで癒されますね~」
「フワフワだ~」×イスズ
「コロンコロンしてますぅ~」×ヒメ
「短い脚で歩くの可愛い~♪」×スズカ
「ちっちぇえな~」×ケリー
「ケリー、食べちゃ駄目よ?」×モニカ
「食べるかーーー!」
「ミナミも摘まみ上げて、丸呑みにしちゃ駄目だからね?」×スズカ
「一体、私をなんだと思ってんだよ?」×ミナミ
「あはははは♪」×全員
「ヒメより、ちっちぇえな?」×ミナミ
「子猫と比べちゃ駄目ですぅ~」×ヒメ
「あ~ 癒されるな~」×リッカ
「リッカって、小さくて可愛いのが好きだよね~」×ナナエ
「うん、大好き!」
「・・・なんで僕を見るんですか?」
「うふふ、大好きですよ、ヨウ君?」
「言うタイミングが悪いですー」
「あはは、ねーねー、ちょっと試してみる?」×ナギサ
「猫ピンバッチですか?」
「そそ、見ているだけでも満足なんだけどね~」
「ふむふむ、じゃ皆でやるのもなんだし、カンナさんに試して貰いましょうか」
「わ、私がですか・・・」
「見てみたいしね~ おなしゃす!」×らあ
「はい・・・」
カンナさんは<虚空庫>から猫ピンバッチを取り出すと、メイド服に付けてくれた。
次の瞬間! 絨毯の上に座っているカンナさんに、子猫達が一斉に集まりだした。
ニャーニャーと鳴きながら、カンナさんの太腿によじ登り揉みくちゃにされている。
何匹も背中に飛び乗り、ぶら下がっている子猫が、とても可愛い!
「えっ! ちょ、ちょっと・・・」×カンナ
「うわ~~~♪」×全員
「あはは、感想はどうですか、カンナさん?」
「う、動けません・・・」
「良いな~♪」×全員
「これは、メッチャヤバいな~♪」×コトエ
「んふふ、カンナが、お母さんみたいね?」×アヤメ
「ん~ 変わって欲しいけど、何回もしたら子猫達が可哀そうかな?」×ツドイ
「フフ、そうですね1日2~3人ぐらいにしておきましょうか」×リラ
「まあ、これから毎日見れるんだから、焦る事はないですね」
「ヨウ君も羨ましそうじゃない?」×ナギサ
「一度は、こんな体験してみたいじゃないですか?」
「分かる~♪」×全員
僕達は皆で子猫達の可愛らしさに堪能してから、夕食を食べる事にした。
皆も癒されたのかホッコリした表情になっている。
「そだそだ、皆さんに言っておきたい事があるんですよ」
「・・・・・・・・・」×全員
「なんで、そんなに身構えるんですか?」
「だって、また、とんでもない事を言い出すんじゃないかと?」×ソフィア
「とっても良い事ですよ?」
「ヨウ君の良い事でたーーーーーーーーー!」×全員
「なんでですか?」
「ヨウ君が何時も皆を驚かすからでしょ?」×アヤメ
「ククッ! 大丈夫だよ。筋斗雲の事だよね?」×ツドイ
「ですです! 取得した人は、お披露目して貰っても良いですか?」
「はい」
シュアンさん達やメイドさん達は、筋斗雲に乗って空中をプカプカと浮かんでくれた。
「な、なにこれ?」×セナ
「これは筋斗雲って言って、空を飛べる雲の乗り物です!」
「筋斗雲って実在したんかいな」×コトエ
「はい、見て下さい自由に形も変えれるんですよ?」
僕は筋斗雲をソファーの形にしたり、ビーチチェアーにして寝転がって見せた。
「気持ち良さそうですね♪」×ナタリー
「でしょ? 実は今日メイドさん達に取ってきて貰ったんですけど、皆も欲しくないですか?」
「そんなん欲しいに決まっとるやん?」×コトエ
「あはは、そう言うだろうと思って、順番に取ってきて貰おうかなと」
「次から次へと、とんでもないものを・・・」×ユラ
「んふふ、湯楽刑事も慣れてきたでしょ?」×アヤメ
「一生慣れる気がしないんだが?」
「しょーがないでしょ? 私達を喜ばす為に、全力を傾けてる人がいるんだから」
「アイテムだけでも、クリーンボールと防水リングで驚いたばかりなんだぞ?
各種スキルだけでも理解に苦しんでるのに・・・」
「驚いてる暇なんてないでしょ? 湯楽は刑事なんだから自衛の為に訓練を頑張らなきゃ」
「ここの連中は強すぎて、自分の強さが計れないんだが?」
「大丈夫だよ。ちゃんと強くなってるからさ」×リッカ
「ほほ~ メイドさん達と肩を並べるぐらいになりましたか?」
「・・・それは、まだ無理かな~ カンナさん達ってメチャクチャ強く成ってるから」
「へえ~ リッカさんに、そこまで言われるなんて凄いですね」
「いえ、過大評価と思われます。ですが、イーノォさんには、もう私達では勝てなくなりました」×カンナ
「ええっ!」×全員
「イーノォ、何時の間にそんなに強くなっちゃったの?」×テユン
「まだまだ、弱いと思うんだけど?」×イーノォ
「イーノォさんは<気配感知>に、非凡な才能があると思います。一騎打ちでは攻撃を当てるのは困難ですから」
「でも、まだ身体が付いて来てないと思うんだけどな?」
「なるほど。長年聴覚だけで生活してたからでしょうか、感覚に敏感になるのは納得できますね」×リラ
「もう少し身体を動かすのに慣れてきたら、私達でも勝てなくなるかもね」×リッカ
「凄いじゃないですか、イーノォさん?」
「えっ? えへへ、ヨウ君に褒められたら照れちゃいますよ?」×イーノォ
「体を動かすのが得意な湯楽と、感覚が鋭いイーノォが切磋琢磨したら、お互い強くなるんじゃない?」×ノノ
「それ名案ですね」
「私達もウカウカしてられないわね、テユン?」×シュアン
「うん、でも、なんか嬉しいかも♪」
「ハハ、私よりずっと強いと思うんだが?」×ユラ
「あら、ヨウ君に立ち向かったくせに、えらく弱気じゃない?」×アヤメ
「分かった・・・前言撤回だ! 絶対に勝ってやる!」
「皆、頼もしいですね~ 僕とも模擬戦しましょっか」
「すみませんでした!」×ユラ・イーノォ
「なんで謝るんですかー!」
「あはははは♪」×全員
イーノォさんが意外な才能を発揮しているのに驚いたけど、皆強くなってくれているなら嬉しい限りだ。
明日から順番に筋斗雲も取りに行ってくれることになり、僕達も全員取り終わるまで手伝う事にした。
話しも終わり、お風呂上りに皆でお酒を飲みながらテレビを見ていると、ニュース速報が入った。
【番組の途中ですが、ニュース速報をお伝え致します!
本日、大阪梅田ギルドから現在話題となっている『霧のワイン』が600本オークションへ出品されると公表がありました】
「ええっ!」×全員
【次のオークションから6回に分けて、100本ずつ出品されるそうです】
【大変な事になりましたね? 最低でも1本3億円はすると噂されている物ですから】
【大阪梅田ギルドでは、話題に事欠きませんね】
【やはり、SSランクである三日月君が拠点としているギルドですから、無理もありません】
【おそらく、世界中から買い手が殺到するでしょうね】
【一体オークションでは、どれほどの値が付くのでしょうか、考えると怖いぐらいです】
まだニュースは続いていたが、皆は僕にジト目を向けている。
僕は斜め上を見ながら、少し汗を掻いていた。
「・・・・・・・・・・・・・・」×全員
「ハハ、普通、ニュース速報になる?」×アヤメ
「フフ、それだけ私達が考えるより重大な事だったのでしょう」×リラ
「ヨウ様が出品されたのですか?」×ナタリー
「まだ、皆には言ってなかったんだけど説明しますね」
僕は最近おこった出来事を皆に説明すると、妙に納得してくれた。
「あはは、そう言う事やったんか、ヨウはんが食材を売る訳あれへんもんな」×コトエ
「凄いわね、国が本気で動いてるなんて」×ソフィア
「イタリアとかフランスは本腰入れるんでしょうね、もちろんアメリカも」×アリーシャ
「ワインって人気あるんだね~」×ヒメ
「1本1億円もする『霧のワイン』が、最近ちょくちょく注文されてるぐらいだからね」×スズカ
「うはーーー!」×全員
「今後、値上げしないと大変な事になるかもしれませんね?」×ユヅキ
「そだよね~ どうするヨウ君?」
「ん~ 1億円でも簡単に注文できないように設定したから、とりあえず様子見で良いかな」
「まさか、1本1億円が格安になるとは思わなかったね?」×ナギサ
「世界中のワイン好きを舐めてたね」×ツドイ
「これから、ヨウ君が食材を出すことがあったら注意しないと駄目よ?」×アヤメ
「・・・そうですね」
「んんっ?」×アヤメ達
「何か隠してるでしょ?」
「何にも隠していませんよ?」
「フフ~ ヨウ様。嘘がバレバレです~」×ノノ
「どうして、そんな見え透いた嘘を付くかな~ リラどう思う?」
「フフ、ヨウ様の事ですから、根本議員に『他にも美味しい物があったら物々交換しますよ?』と言ったのではないでしょうか?」
「な、なんで、そこまで分かるんですかー」
「ククッ! ヨウ君が言いそうな事だね」×ツドイ
「んふふ、クラフトビールとかもありますよ? って言ったんでしょ?」×ナギサ
「・・・参りました」
「もう、そんな事言ったら、各国から山ほど食材が贈られてくるわよ?」×アヤメ
「そこは厳選して貰う様に言っておきましたから。それに、僕の知らない美味しい物があったら食べてみたいじゃないですか?」
「食いしん坊さんだー♪」×全員
「あはは、否定できなかったりします」
「ヨウ様、明日からしばらくの間は、日本で姿を現さない方が宜しいかと思います」×リラ
「そんなにですか?」
「おそらく、日本だけではなく、世界中のメディアが殺到する筈ですから」
「分かりました、どうせ今は中国に通ってるから丁度良いですね」
「中国でも追っかけられるかもよ?」×ナギサ
「・・・気を付けます」
翌日から、まだ筋斗雲を持ってないメンバーを連れて中国へ行くと、ナギサさんの予想通り、やたらと記者がいるようだ。
「うわ~ やっぱり情報が回るのって早いわね~」×アヤメ
「これじゃ、シュアン達も捕まるんじゃない?」×ナギサ
「私達もですか? 最近一緒に行動してるから、そうかもしれませんけど」×シュアン
「ん~ 皆で直接北京ダンジョンへ行く事もできますけど、せっかくだから僕達とシュアン達以外は、少し顔を隠してギルドへ行って貰えますか?」
「ええよ。じゃ、ウチ等はギルドで手続きしてから、北京ダンジョンの地下11階を目指すわ」×コトエ
「分かりました、では僕達は先に白竹を探しておきますねー」
「おおきに♪」
少し大変な事になっちゃったけど、数日掛けて同じことを繰り返しクレセントメンバーの筋斗雲取りに明け暮れた。
そして、全員筋斗雲を取得する頃、日本でオークションが開かれる日になった。
予想はしていたけど、とんでもない事態になっていた。
オークション参加者が殺到し、とても会場には入りきらないため電話やネットからの参加も出来るようにしたようだ。
電話を増設し、受付嬢さんも各地から臨時で応援要請したらしい。
どうして、こんなにとも思ったけど。普段スキルオーブなら数百から数千億円する物と比べたら、人数が多くなるのも当然か。
それにしても、飲んだら無くなるワインに3億円以上の値が付くって、凄いなと感心してしまう。
まあ、それでも売らない僕が言うのもなんだけどね。
ギルドも、あまり値段が高騰し過ぎない様に、出品数を先に公表したんだろうなと推測する。
それでも初日から、ここまで人数が多くなるとは予想できなかったんだろうな。
1回10本ずつぐらいでオークションに掛けるのかなと思っていたら、どうやら1本ずつ100回するらしい。
良心的とも言えるのか、個人でも買いやすく配慮されたのかな?
でも、100回もオークションに掛けるなら、ギルドも大変だ。
元ギルド受付嬢であるアヤメさんとナギサさんも、それを見るに見兼ねて手伝いに行ってくれている。
リラさん・ノノさん・ツドイさんも駆り出され、それならとクレセントメンバーの殆どがギルドを手伝う事になった。
今、クレセント本部には外国人勢と五十鈴さん、泉さん、らあ君だけが残っていた。
流石に超有名な芸能人が行ったら、よけい混乱しそうだしね。
「五十鈴さん達は、仕事行かなくて良かったの?」
「こんなクレセントのイベント時に、一緒に居なかったら寂しいじゃないですか?」×イスズ
「後から話しに参加出来なくなっちゃうからね~」×らあ
「でも、手伝えないのが難点だよな」×アデル
「それは仕方ないでしょ? 私達が行ったら参加者だと思われるわ」×アリーシャ
「参加者として紛れ込んでも良かったかも?」×アリサ
「フフ、人混みで揉みくちゃにされますけどね」×ナタリー
「あ~ それは嫌だな~」×カーチャ
「そろそろ、始まるみたいね。大人しく観戦しましょうか」×ソフィア
「楽しみだな~♪」×アルシア




