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第29話 眼鏡コレクション見せて貰っちゃった


 僕達が西区北堀江中級ダンジョンへ通い始めて、もう10日になる。


 今では、結構な量の回復系魔法も集まり嬉しい限りだ。


 リラさん達にも僕と同じスキルと魔法を覚えて貰い、魔法剣も徐々に使えるようになってきている。


 僕は自分のステータスの成長をもう一度確かめてみた。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【STATUS】


HP 800/800→990/990

MP 800/800→990/990


STR 80→99

VIT 80→99

DEX 80→99

INT 80→99

AGI 80→99

LUK 80→99


【skill】


<ウィル>


<虚空界>


<追加攻撃>


<追加防御>


<敏捷強化>


<腕力強化>


<身体強化>


<気配感知>


<気配遮断>


<威圧>


<状態異常耐性>New!


<隠蔽>New!


<魔力感知>New!


<言語理解>New!


<幸運>New!



【Magic】


<生活魔法>


<回復魔法>New!


<解毒魔法>New!


<快癒魔法>New!


<水属性魔法>


<土属性魔法>


<風属性魔法>


<火属性魔法>


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 リラさん達のステータスも全て60を超え始めたので、僕のステータスも上げ始め遂に今日カンストした。


 どうやら、SPオーブで上げれるステータスは99が最高らしい。


 今では、リラさん達のスキルや魔法も僕と同じになっているので自力と合わせ、メチャクチャ強くなっている。


 変わった所では、地下14階に居るアップルバードって鳥が<幸運>スキルをドロップするのが分かった。


 一応習得してみたけど、<ウィル>スキルを持っている僕では何も変化がなかった。


 なので、リラさん達に<幸運>の効果が、どれほどあるのか試して貰うのも良いかもしれない。


 普通の人でも<幸運>スキルを習得していれば、SPオーブ等がたまにでもドロップするようになれば、非常に有用なスキルになるだろう。


 <隠蔽>スキルについては検証したところ、アヤメさんに<鑑定>で見て貰っても隠蔽したスキルは見えないそうだ。


 そして今日は、またオークションに何か出品して欲しいと頼まれたので、久しぶりにギルドに来ている。


 そこで僕はリラさんの様にエリクサーに希望を持っている人のために、エリクサーを1本出品する事にした。


 危険度は上がるかもしれないが、今さら感があったのでメッセージを付けて出品しようと思う。



「アヤメさん、少し相談したい事があるんですが良いですか?」


「・・・ヨウ君の相談事って、私の運命も変えるかもしれないんだけど?」


「あはは、また壮大な解釈ですね」


「冗談じゃなかったんだけど・・・まあ良いわ。また、ヨウ君の部屋で聞きましょうか?」


「たまにはアヤメの家に行こうよ、きっとヨウ君も行って見たいだろうし」


「えええええええええっ? ダメダメダメ、絶対ダメ~~~~~~~~~~」


「な、な、なんて事言うのよ。ナギサ」


「・・・そういえば僕、女性の部屋ってリラさんの部屋しか入った事ないですね」


「フフ、そうでしたね。今はもうありませんけど」


「じゃ、今日は皆でアヤメの部屋行こうか、結構広いのよ」


「ナ、ナギサ君・・・勝手に話を進めないでくれる?」


「だって、いつもヨウ君の所だし私の家は親が居るしね、アヤメ一人暮らしなんだから良いでしょ?」


「アヤメさんの部屋僕も行って見たいです」


「・・・ナギサ恨むわよ? ヨウ君のお願いなんて断れないじゃない・・・」


「にひひ♪ 大丈夫よ。いつも綺麗にしてるじゃない」


「うわ~、楽しみです♪ ついでに夕食も買って行きますね」


「私帰って掃除するから、ゆっくり来てね? 場所はナギサが知ってるから」


「分かりました」


「ぜえったい、次は親の居るナギサの家に行ってやるんだから」


「えっ? ちょっと待って。あんなとこにヨウ君連れて行けないよ~」


「駄目よ、ぜえええええええったい行くわ」


「うわ~♪ ナギサさんの家にも行けるんですね、楽しみだな~」


「あああっ・・・そ、そんな~。リフォームしないと・・・」


「ブッ!? そんな大袈裟ですよナギサさん」


「んふふ♪ じゃ、私は急いで帰るわ。後でね」


「分かりました」



 僕達は以前部屋へ来て貰った魚座に行き、お寿司を買っていく事にした。


 余っても僕の<虚空界>に収納しておけるので多めに注文すると、とても驚いていた。


 流石に特上寿司30人前は多すぎたか・・・


 買物も終わったしナギサさんの案内の下、アヤメさんの家に向かう。


 僕もマンションの前までは行ったことがあるので、場所は大体分かっていた。


 アヤメさんの家に行くメンバーはナギサさん・ツドイさん・リラさん・ノノさんと僕の5人だ。


 エレベーターに乗り、アヤメさんの部屋のインターフォンを押すとアヤメさんが慌てて出てきてくれた。



「いらっしゃい、ホントに汚くて狭いんだからね? 驚いちゃ駄目よ」


「あはは、そんな事気にしないの」


「もう、ナギサのせいなんだからね」


「お邪魔します、うわーうわー」


「ヨウ君、お願い・・・あんまりジロジロ見ないで、恥ずかしいんだよー」



 僕はアヤメさんが、あんまりにも恥ずかしがるから黙って見る事にした。


 部屋に入ると良い匂いがする、どうして女性の部屋は良い匂いがするんだろう?


 アヤメさんは狭くて汚いって言ってたけど部屋は綺麗に片付いており、広くてお洒落な感じだった。



「ヨウ君、キョロキョロしすぎーーー」


「す、すみません。でも、綺麗だしお洒落ですね」


「そう? それなら良いんだけど」


「ねっ? だから言ったでしょ心配無いって」


「・・・次はナギサの家だかんね?」


「イイッ? 次はツドイさんの家でも良いんじゃない?」


「僕の家ワンルームだよ? ウサギ小屋みたい」


「ツドイさんワンルームに住んでるの?」


「うん、殆ど寝るだけだから誰も来ないし問題ないよ」


「お金稼いでそうなのに、何か理由でもあるのかな?」


「ん~、僕色々な乗り物を運転出来たら満足だから、寝れたらどこでも良いんだよね、給料は振り込みだから最近見て無いかも」


「へええ~、ツドイさんて車以外も好きなのかな?」


「そうだね、車が多いけど乗り物だったら全部好きだよ」


「そうだ、なら<虚空庫>スキルオーブ渡しておきますね、車なら何十台も入ると思うから便利でしょ?」


「アヤメさんとナギサさんも、素材の受け渡しが多くなってきたからね。どぞどぞ」



 僕は<虚空庫>のスキルオーブを3つ取り出し其々に渡した。



「これって500億円なんじゃ・・・」


「・・・前回のオークションにも出してくれたんだけど、そのときは2000億円の値が付いたわ」


「へええ~、4倍で売れたんですね。価値が上がって来たのかな?」


「ヨウ君? つまりね、これって3つで6000億円相当なのよ?」


「・・・いくら何でも僕、買えないよ?」


「ん~・・・この際ぶっちゃけますけど、まだ15個あるんです! <虚空庫>のスキルオーブ」


「「「「「はあ?」」」」」


「だから遠慮なく、どぞどぞ! 使う時は見られない様にね」


「・・・僕、少し皆の苦労が分かったかも」


「そう? 嬉しいわ理解してくれて・・・」


「リラさん達は良いの?」


「私達は既に貰っております。それどころか戦闘用のスキルから魔法から、ちょっと言えないぐらい貰っていますので・・・」


「って事で、どうぞ! 特にツドイさんなら便利でしょ?」


「僕には夢のようなスキルだね、本当に貰っちゃって良いの?」


「どぞどぞ」


「も~、ヨウ君軽いんだから。せっかくだから私達も貰っちゃうね」


「あわわ! 2000億円・・・」



 少し抵抗があったみたいだけど、無事3人共習得してくれた。



「凄いスキルだね、車が何十台も入るってホント?」


「私達も使っておりますが、おそらく数百台以上、収納出来るかと思います」


「あれっ? そんなに入るんだ? 僕も知らなかったです」


「少し試しましたが、最大容量は分かりませんでしたから」


「ひええええ~~、凄いスキル貰っちゃった・・・」


「そだそだ、ついでに生活魔法もどぞ! すっごい便利ですよ」


「ヨウ様。皆にも、と言っていたスキルもあるのでは?」


「ああ、忘れてた<状態異常耐性>のスキルもだ、じゃ、これもどぞ。


 これって習得していると状態異常に耐性が付くんです。毒とか睡眠薬とか効かなくなるので、習得しておいて下さい。


 お酒にも酔わなくなるんだけど、少し練習したら「オンオフ」が自由に選べるようになるんで便利ですよ。


 ツドイさんも、いつでも気にしないでお酒が飲めるようになります」


「・・・もう遠慮の向こう側に行っちゃってるよね? ありがたく貰っちゃうね」


「そうね、気にしてたらヨウ君とは付き合えないわ。ありがとうヨウ君」


「ひええ~! 何かとんでもない事になってきたような・・・」



 それからはお寿司を食べながらリラさんとノノさんにも<生活魔法>やスキルのオンオフを皆に教えて貰って、大体の感じは掴めたらしいので各自で練習して貰う事にした。



「ふあ~! 何かとんでもない1日になっちゃったわね」


「もう、ヨウ君には驚かないって思ってたのに、ぶっ飛んじゃったね・・・」


「僕もめちゃくちゃ便利になっちゃった。ありがとね」


「いえいえ、僕も安心出来るので嬉しいです」


「ところで相談ってこの事だったの?」


「あっ・・・そうだ、忘れてました」


「次のオークションでエリクサーを出そうと思ってるんですけど、アヤメさんに相談したくて」


「「「エ、エリクサー!!!!!!!!!!!!!!」」」


「エリクサーって全ての怪我や病気が治るって言うアレでしょ?」


「更に凄い事ぶっこんで来たわね・・・大変な事になるわよ?」


「えっ? ちょっと? 僕、聞いちゃってるけど?」


「私も居るんだけど・・・もう、手遅れだよね?」


「フフ、もうヨウ様グループの方は、諦めた方が宜しいかと」


「フフ~、そうですよ♪ 皆諦めちゃいましょう!」


「僕も大変な事になるのは分かるんですけど、世界にもリラさんのようにエリクサーの存在を切望してる人が居るんじゃないかと思って。


皆に与える事なんて出来ないけど、可能性があるって分かるだけでも大きいかなと」


「・・・そう、ヨウ君がそう言うなら止めないわ」


「でもね、ヨウ君の危険度は跳ね上がるのを理解しとかなきゃ駄目よ?」


「はい、でも、今はリラさんとノノさんが付いてくれてますので、ソロの時より全然安心してます」


「そうね、分かったわ」


「明日もダンジョンへ行くんでしょ? 帰りに寄って貰えるかな? 私から上司へ話を通しておくわ」


「分かりました」



 相談事も終わり、それからは、ナギサさんの勧めでアヤメさんのアルバムから眼鏡コレクションまで見せて貰った。



「凄いですね~、アヤメさんの眼鏡って、毎日違う眼鏡だったんですね」


「んふふ~♪ 良く似たのが多いんだけどね、実は<虚空庫>貰っちゃったから持ち運べるようになったのが嬉しかったりして」


「あはは、アヤメらしいわね」


「2000億円の<虚空庫>を眼鏡の為に・・・アヤメさんも凄い人かも」


「フフ、ノノ。貴女も靴をたくさん収納してるじゃないですか」


「お姉ちゃん! それ言っちゃ駄目よ、お姉ちゃんも私とお揃いの洋服たくさん入れてるじゃない」


「ノノと、お揃いで色々な洋服を着るとヨウ様が喜んでくれますので」


「あっ! だから私に靴を買う時二足ずつ買う様に言ったのね?」


「フフ、揃ってないと変じゃないですか?」


「そうだツドイさん、いつも会社の車で僕の送り迎えしてくれてるんですよね?」


「そうだよ、色々な車が乗れるから選んだ仕事だしね」


「僕の車も買っといてくれませんか?」


「良いけど・・・どんな車なのかな?」


「僕免許が無いから自分で運転出来ないので、ツドイさんが選んじゃって下さい」


「100億ほど渡しておきますね、足りなかったら言ってください」


「・・・・・・・・・」


「・・・・・僕もう三日月君の奴隷になっても良いかも?」


「「「「「ブッ!!!!!」」」」」



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「でもね、ヨウ君の危険度は跳ね上がるのを理解しとかなきゃ駄目よ?」「はい、でも、今はリラさんとノノさんが付いてくれてますので、ソロの時より全然安心してます」 どうして家族の安全に関して、頭の片隅にも…
努力もせずウィルスキル頼みで最強になり美女を侍らせ大金持ちになった主人公だが、家族のことについて全然触れなくなった。舞い上がっているなあ。
>いつでも気にしないでお酒が飲めるように 酔わないだけでアルコール検査には引っかかると思うw エリクサーなぁ、心底必要な人の所に渡るか? って言われりゃ疑問だよね。 リラさんみたいな規格外でも半ば諦…
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