第262話 秘密を守ることは、命を守る事なんですよ
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少し時は経ち、最近はのんびりと過ごしていたイーノォさんも、クレセントに慣れてきたようだ。
やはり、テレビだけでは情報取得も難しかったのか、様々な勉強を始めている。
むしろテレビだけで、良くここまで知識を蓄えれたものだと感心してしまった。
もちろん、SPオーブやスキルオーブ等を習得して貰い、身体も鍛えて貰っている。
ステータスの恩恵か、元々天才だったのか凄まじい速度で知識を吸収しているようだ。
何よりとても楽しそうにしているので、僕としても嬉しい限りだ♪
だが、長年入院していたため身体は痩せており、皆より胸が小さいのを気にしている。
「クレセントの女性達は、特に胸が大きいだけだよ?」×テユン
「だよね~ 皆おっぱい大き過ぎるよ~」×イーノォ
「にしし、ヨウ君の趣味だかんね~」×ナギサ
「ナギサさん。誤解を招く言い方は止めて下さいよ?」
「・・・・・・・・」×全員
「・・・ジ、ジト目は止めて下さい!
胸の大きな女性が、タイプなのは認めますから・・・」
「・・・やっぱり、小さいと駄目なんだ、ど、どうしよテユン。私追い出されないかな?」×イーノォ
「大丈夫よ! たぶん?」×テユン
「え~ そんな~~~」
「大きな誤解をしてると、思うんですけど? 僕は別に、胸の大きさで女性を選んでる訳じゃ無いですからね?」
「8割ぐらいかな?」×アヤメ
「ブッ!? アヤメさんまで~」
「んふふ、冗談よ♪」
「胸の大きさが気になるならさ、スーパービューティーポーション飲んでみたら?」×ツドイ
「フフ~ メチャクチャ、胸が大きくなるかもね」×ノノ
「そんな、良い物があるんですか?」×イーノォ
「フフ、胸が大きくなるように望みながら飲めば、効果があるかもしれませんね」×リラ
「そっか、イーノォさんには、まだビューティーポーション渡してませんでしたね」
「仕方ないわよ、まだリハビリ中だったんだもの」×アヤメ
「じゃ、渡しておきますね~」
僕は<虚空界>からスーパービューティーポーションを取り出し、イーノォさんに手渡した。
「これが胸が大きくなるポーションなんですか?」×イーノォ
「フフ、自分が望む理想のプロポーションに成れるポーションと言った方が良いでしょうか」×リラ
「ふあ~ そんな凄いポーションがあるんですね。本当に、そんな凄い物を貰っても良いんですか?」
「どぞどぞ!」
「ありがとう。じゃ、いただきまーす♪」
「コクコク! えっ?」
本来なら徐々に変化が現れるビューティーポーションだけど、スーパーになるとその効果も凄まじい。
痩せていたイーノォさんの身体が、みるみる内に肉付きが良くなって胸が大きくなっていく。
少女の面影が残る顔も少し大人びていき、絶世の美女と言える程の変貌を遂げた。
「うわぁ~」×全員
「やっぱり、スーパービューティーポーションって凄いわね」×アヤメ
「えっ? どうしたの? うわっ!! 胸が大きくなってる~♪」×イーノォ
「それだけじゃ無いわ、鏡見に行こ!」×テユン
「う、うん」
姿見の鏡を見たイーノォさんは、理解に時間が掛かるのか、口を大きく開けて固まっている。
「・・・嘘?」×イーノォ
「そうだよね・・・でもヨウ君は、こんな信じられない事を簡単にしちゃうのよ?」×テユン
「これなら、私もヨウ君に気に入って貰えるかな?」
「うふふ、もちろんよ♪」
「にしし、どうなのかな、ヨウ君?」×ナギサ
「驚くほど別嬪さんですよ? でも、元々可愛いと思ってましたからね?」
「えへへ、ありがとう♪」
「ねーねー、これなら私もテユンみたいに抱いて貰えるかな?」
「ブッ!?」
「わ、私も、まだ抱かれた訳じゃないからね?」×テユン
「そうなの?」
「そうなの! ごめんねヨウ君。色々聞かれちゃってさ、内緒にも出来ないからさ?」
「・・・ああいう事は、好き同士じゃないとなんですよ?」
「私、ヨウ君が大好きだよ!
私の怪我を治してくれて、テユンと居させてくれて、こんな良い思いさせてくれてるんだもの。
好きにならない訳ないわ。
ずっと、思い描いていた、どんな素敵な男性より素敵だわ。
可愛い顔してるのに逞しくて、信じられないぐらい鍛え抜かれた身体だし。
ヨウ君以上の男性が、この世に居るのか分かんないぐらいよ?」
「も、もうそのぐらいで勘弁して下さい・・・」
「んふふ、ヨウ君ったら照れちゃって」×アヤメ
「こんな僕を、誉め過ぎですよ?」
「もう相変わらず、自己評価が低いんだから?
私達が全員、ヨウ君が最高って言ってるんだから信じなさいよね?」
「あはは、分かりました」
「でもね、どうやってこんな大勢の女性を抱っこして寝てるのかな?」×イーノォ
「・・・・・・」×全員
「・・・イーノォちゃんって、深夜番組とかは見なかったのかな?」×ナギサ
「深夜番組? あ~ 夜はテレビ切られるもの?」
「あ~ なるほど」×全員
「うふふ、テユン。性教育も頑張ってね♪」×シュアン
「さ、流石に説明が難しいんだけど?」×テユン
「えっ? なになに?」×イーノォ
「ま、待ってイーノォ。夜になったら言うから・・・」
「あはははは♪」×全員
「そう言えばヨウ様。以前オークションに出品した金貨10枚が落札されました」×リラ
「あ~ そう言えば、そういうのもありましたね、幾らぐらいになりました?」
「はい1枚100万円で落札され、合計1000万円になりました」
「うわぁ~」×全員
「儲かっちゃいましたね」
「・・・・・・・・」×全員
「どしたんです、皆さん?」
「ヨウ君、軽すぎるって・・・あの金貨、何枚あるか分かってる?」×ナギサ
「えっと・・・数えきれないですね~」
「これだけ広い部屋に溢れかえってるんだもの数億枚以上よ? いえ、もっとあるかも?」
「凄いよね、全部換金したら兆の次になったりして?」×ツドイ
「えっと、なんだっけ?」×ノノ
「もうノノ。京ですよ?」×リラ
「うはー、兆の次ですか?」
「フフ、流石にそれだけ流出すれば、価格は暴落するでしょうけどね。
ダンジョン産の金貨と言う事で、高値になったようですし」
「あはは、京の景色ってとこですか?」
「もうヨウ君、簡単に言い過ぎよ? 凄い事なんだからね?」×アヤメ
「もう、お金の多さを理解するのは、半分諦めてるんですよね・・・」
「んふふ、それは分かるかも」×ナギサ
「あ、あの私達の前で、そんな事言っちゃって良いのかな?」×テユン
「クレセントメンバーに隠してもしょうがないじゃない?」
「あ、頭が痛くなってきたんだが?」×ソヒョン
「んふふ、慣れるしかないわね」×アヤメ
「ヨウ君は、どんな大金より美味しい物の方が喜ぶ人だからさ」
「あはは、それは間違いないですね~」
「その美味しい物ってのも、高額なんじゃない?」×ソンイ
「売らないから、値段はあってないようなものですよ?」
「うふふ、凄い人ねヨウ君は」×フィ
「食いしん坊さんです!」
「クレセントメンバーは、全員そうかも?」×ギュリ
「強くなっていくにつれ、消費カロリーが上がってくんだよね」×ツドイ
「シュアン達も、その内、人の事言えなくなるわよ?」×アヤメ
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
「まっ! 美味しい物がいっぱい食えるなら良い事か?」×ソヒョン
「もう、ソヒョンも軽いんだから」×シュアン
「あはは、イーノォ。これから美味しい物いっぱい食べようね」×テユン
「うん! 私ケーキ大好きになったわ♪」
「皆、甘い物好きそうですし、専属のパティシエールを雇っても良いかもしれませんね」×リラ
「パティシエじゃないの?」×ノノ
「男性がパティシエ! 女性がパティシエール! と言うんですよ?」
「そうなんだー」
「にしし、それなら、パティシエールさんにしないとね?」×ナギサ
「なんで、僕を見ながら言うんですか?」
「男性がクランメンバーになっても良いの?」
「駄目です!」
「ほら~♪」
「別に、女性好きって訳じゃないですからね?」
「・・・ホントに?」
「たぶん・・・」
「これだけ綺麗な女性達に囲まれてるんだから、言い訳なんて出来ないだろ?」×ソヒョン
「・・・ぐうの音も出ません」
「あはははは♪」×全員
「シュアンさん達も、此処の生活に慣れてきましたか?」
「・・・まだ、当分掛かりそうだわ」×シュアン
「こんな夢みたいな生活に慣れたら、もう戻れなくなりそうで怖いんだけど?」×ソンイ
「なにより、五十鈴ちゃんまでメンバーだったなんて、心臓が止まるかと思ったわ」
「まだ、スキルの訓練に没頭してるからマシだけど、此処は何から何まで最高すぎるぞ?」×ソヒョン
「寝具なんて最高よ? 起きられなくなっちゃったもの」×フィ
「私はお風呂が最高ね。幸せだわ~」×ギュリ
「まるで、レジャーランドみたいだからね?」×テユン
「やっぱり、此処って最高なんだ?」×イーノォ
「そりゃそうだよ。此処が普通だなんて思っちゃ駄目だからね?」
「うん、夢みたいな所だなって、思ってたんだよね」
「あはは、気に入ってくれたなら、良かったですよ」
「それとヨウ様。『グランドクロス』と『メイデンガーデン』にゴールドスライムの確認に行きませんと」×リラ
「あ~ あれから、もう10日経ちましたか。早いもんですね? 分かりました。じゃ、『グランドクロス』から見に行きましょうか」
「OKよ! コウタに電話しとくわ。でも、絶対にもう手放せなくなってるわよ?」×ナギサ
「あはは、そうですよね~ 僕達も毎朝ゴールドスライムに拝む習慣が出来ちゃいましたから」
「んふふ、御利益が、天元突破してるからね」×アヤメ
「あっ! 私達、一旦中国へ帰る手続きをしてくるわね」×シュアン
「分かりました。中国へ着いたら迎えにいきますね~」
「うふふ、なんか変な感じね?」
「頭が痛くなるから、それはあまり考えない方が良いぞ?」×ソヒョン
「確かに・・・」×シュアン達
「中国でゆっくりしてちゃ駄目よ? まだ、取らないといけないスキルが沢山あるんだからさ」×アヤメ
「ええ、直ぐに帰って来るわ」×シュアン
「にしし、そろそろ、夜も参加して貰わないとだしね」×ナギサ
「「「「「「えっ・・・」」」」」」
「もう、ナギサ。朝に言う事じゃないでしょ?」×アヤメ
「決めといた方が、踏ん切りがついて良いでしょ?」
「次に、日本に返ってきた夜にしよっか?」
「わ、分かりました。ヨウ君が良いのであればですが」×シュアン
「僕は、何時でもウエルカムですけど、そんなに急がなくても良いですよ?」
「ははは、なんか照れるな?」×ソヒョン
「そりゃそうでしょ?」×ソンイ
「えへへ、楽しみにしといてね~」×テユン
「はい、でも、もっとゆっくりでも良いですからね?」
「いえ、私達も気になってたから丁度良いわ」×ギュリ
「ちょっと、興味があるもんね」×フィ
「ちょっと、じゃないでしょ?」×テユン
「それを言わないでよ?」
「あはははは♪」×シュアン達
ナギサさんがコウタ君に電話してくれると、もう全員揃って待ってくれてるそうなので、急いで行くことになった。
丁度、ミナミさんも居たので同行して貰う事にした。
やっぱり、アダマンタイトの加工が出来る鍛冶師さんって、少ないのが今回でよく分かった。
「・・・なんだよ? 私をジロジロ見て?」×ミナミ
「いや~ やっぱり、ミナミさんって、凄い人なんだなって思っちゃって」
「ば、馬鹿野郎! そんなに褒めても何にも出ねえぞ?」
「え~ キスぐらいしてくれても?」
「ば、馬鹿・・・あ、朝から何言ってんだよ?」
「んふふ、ミナミって本当に可愛いんだから」×アヤメ
「ヨウ君が揶揄いたくなるのも分かるわ」
「この、照やさんめ~」×ナギサ
「お前等が、慣れ過ぎてんだよ?」
「ん? キスにかな?」×ツドイ
「そうだよ・・・」
「慣れてないよ? まだ凄くドキドキするしさ」
チュ!
ツドイさんは、ミナミさんの唇に軽くキスをしニコニコと微笑んでいる。
「こら! な、なにすんだよ・・・」
「フフ~ 私もしちゃお」×ノノ
「こ、こら~~~」
ミナミさんは、結局全員からキスしまくられ、頬にキスマークを付けたまま出掛けることになった。
「フフ、グランドクロスに着くまでに、キスマークを消さないと恥ずかしいですよ?」×リラ
「自分も付けといて、良く言うよな?」×ミナミ
「フフ、照れるのが可愛いので、つい♪」
「ヨウも何で、膝枕してやがんだよ?」
「えへへ、甘えてます♪」
「全く、私はマスコットじゃねえんだからな?」
「良いじゃない? ヨウ君に膝枕するのなんて、順番待ちなんだよ?」×ナギサ
「そそ、光栄に思わなくちゃ?」×アヤメ
「そんな、良いものじゃないですよー」
「・・・まあ、良いけどな」
「くくっ! ミナミがデレた」×ツドイ
「そ、そんなんじゃねえ」
「あはははは♪」
車内で楽しく会話をしていると、直ぐにグランドクロスへ着いてしまった。
リーダーさんやコウタ君達が出迎えてくれている。
僕達は、恐縮しながら挨拶をすることにした。
「すみません。出迎えて貰っちゃって」
「いや当然だよ。さあ入ってくれ」×鷹匠
「どもども」
僕達はグランドクロス本部の最上階にある部屋へ案内され、コーヒーを淹れてくれた。
「どうだったコウタ? 凄かったでしょ?」×ナギサ
「凄い何てもんじゃねーよ。あれ、怖いぐらいだぞ?」×コウタ
「んふふ、でしょー、私達も毎朝拝んでるもの」
「いやはや、説明は聞いていたが、私達も驚いてるんだよ」×鷹匠
「ドロップするところを、誰にも見せれなくなったぐらいだからな?」×レイ
「ああ、初級ダンジョンでも、SPオーブやスキルオーブがドロップするのが素晴らしい」
「今のところは、『メイデンガーデン』の者達と折り合いを付けながら上手くやってるよ」
「人選の方は大丈夫ですか?」
「ああ、ウチは元々素行の悪い者は入れてないからね。
だが、まだ全員に説明するのは、悩みどこなんだよ・・・」
「良いんじゃない。全員に説明しなくてもさ?」×ナギサ
「グランドクロスに入ったら、ドロップ運が良くなるって噂が立つぐらいにはなるかな?」×アヤメ
「入居者が殺到しそうだね?」×ツドイ
「そこは何とか調整していくよ」×鷹匠
「なるほど、なるほど、じゃゴールドスライムは回収しなくても良さそうですね?」
「あはは、今取り上げられたら涙が出るかもな?」
「この10日間、凄かったもんな?」
「SPオーブが信じられないぐらいドロップしたからな~」
「スキルオーブや魔法スクロールも、1日1個はドロップしてるわ」
「皆さんに喜んで貰えたなら嬉しいですね」
「でも、言い難い事なんですけど、もし秘密を守れない人が出てきたらどうします?」
「・・・その時は、俺が責任を持ってクランを追放するよ」
「えっ? 追放? 追放してから始末するんですか?」
ゾクッ!
「し、始末とは?」
「もし、この事が世間にバレたら、『グランドクロス』の者が、どれだけ危険に晒されるか分かりますよね?
それなのに、クラン追放だけで許される訳が無いと思うんですよ。
キッチリと、責任を取って貰わないとです」
「フフ、そんなヨウ様を裏切るような者が居たとしたら、私達が先に動くかもしれませんけどね」×リラ
「駄目ですよリラさん? そんな鷹匠さんの顔を潰すような事しちゃ」
「申し訳ありません。失言でした」
「・・・分かった。その時は、俺が責任を持って始末する」
「はい、もし怪しい人が居たら僕達に言ってください。僕達に嘘なんて付けませんから直ぐに真偽が分かりますよ。それに、僕達からは絶対に逃げれませんからね、地球の裏側まで逃げても無駄です」
ゴクッ! 「俺達も事の重大さを、もう一度認識しておくよ」
「はい、皆さんも秘密を守る事は、命を守る事だと思って下さいね。では、皆さんの御躍進を楽しみにしておきますね」
「ありがとう。色々と感謝するよ」
「いえいえ♪」




